事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で)」宮藤官九郎著 太田出版

2010-08-30 | 本と雑誌

022fb07f96b59b289c2b59daffd8a02c 冬に白鳥が飛来することだけが名物の東北の小さな町で、「質実剛健」をモットーにする男子高に通う「僕」。高校では先輩たちにイビられ、モテからは遠く離れた毎日の繰り返しで、深夜ラジオの「ビートたけしのオールナイトニッポン」だけが心の支え。ある日、尊敬する高田文夫氏が出演するローカル番組で、「おもしろ素人さん」を募集しているのを見つけた「僕」は、親友たちの名前を勝手に書いて応募した…。

(「BOOK」データベースより)

リリー・フランキーが「東京タワー」で直球な泣かせをやることができたのは、それは他の誰もやっていなかったから。だから「東京タワー」以降に自伝小説をかますには、それなりの工夫が必要だ。宮藤官九郎はそれを、近所にいた白鳥おじさんに松尾スズキをキャスティングすることで(小説なのに!)解決。

ギターとセックスと汗の臭いと、そして白鳥おじさんに象徴させた故郷と……十代の男には、それだけで手一杯だよなー。と日本海側の白鳥飛来地に住む元十代は考えます。死体を踏んだことはないけど(マジで)

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