事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

極私的大河ドラマ史PART8 竜馬がゆく

2017-05-16 | 大河ドラマ

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翌年は「竜馬がゆく」。二年つづけての幕末もの。これからも何度も幕末が舞台の大河は登場するけれど、視聴率的には低調と言われている。

でもさあ、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」(文春文庫)のドラマ化だよ?あの圧倒的に面白い、そして読者をことごとく竜馬信奉者に変えてしまうあの作品を北大路欣也主演で描いた大河に限って……歴代最低視聴率になっております(当時)。

うーん、どうしてだろう。戦国時代を描く大河が、おなじみのキャラを誰が演ずるかだけでも楽しめるように、幕末ものも誰が坂本竜馬を、西郷隆盛を、近藤勇を演ずるかだけでわくわくするけどなあ(ある理由で来年の大河はのぞく)。

わたしも例外ではなく、あの原作には打ちのめされた。世にこれほど面白い小説はなかなかないと思う。その意味で、吉川英治の「宮本武蔵」と双璧。

もっとも、その面白さに気づいたのは学生になってからで、当然この大河のときはよくわからないままに“眺めていた”にすぎない。でもね、最終回のラストで、刺客に頭を切られた竜馬が

「人間、脳をやられたらお終いじゃき」

正確なセリフは忘れたけれども、この展開にはびっくりした。義経や信長の死も陰惨ではある。でも、現代と地続きである幕末ものでこれをやられると陰惨の度合いは増す。あ、そうか。だから視聴率が低いのかな。

妻のおりょうに浅丘ルリ子、お登勢に森光子、竜馬を愛するお田鶴に三田佳子、乙女姉ちゃんに水谷良重と、のちの「龍馬伝」と同じように、坂本竜馬とは女性に愛され、庇護される存在だったことが強調されるキャスティングになっている。

おなじみの人物には、武市半平太に高橋英樹、吉田東洋に森雅之、勝海舟に加東大介、西郷吉之助に小林桂樹、岩倉具視に二谷英明、そして岩崎弥太郎(三菱の創始者)にまだネジネジを巻いていなかった中尾彬となっております。

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