事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

戦後の音楽文化PART8 学習指導要領

2016-11-02 | 音楽

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PART7「演歌」はこちら

音楽特集の最後は、少しは学校職員っぽいことを。

「学習指導要領」

学習指導要領は、1958年より法的拘束力をもつようになり、以後十年ごとに改訂される運びとなる。そしてこれによって共通教材(各学年歌唱、鑑賞教材それぞれ三曲ずつ)が導入されるようになったことは重要である。教育課程の基準となる目標や内容を示すだけでなく教材の指定を行うようになったことは、何を我々の共通のレパートリーとしていくかを国が示したということである。

これには国による教育への過剰統制ではないかという批判があった。特に小学校の歌唱教材については、文部省唱歌や日本古謡から選曲されており、それが果して「愛唱歌」となりうるのか、それらを歌うことで音楽の生活化が図られるのかを疑問視する意見が聞かれた。しかし、時代を経た現在から顧みると、学校教育における教材として音楽の導入部からそれらの歌が選択されてきたことで、世代を超えて歌い継がれる「みんなが知っている歌」になった事実も見逃せない。

……なるほどー。全然知りませんでした(笑)。他の教科は教材の指定は行ってない。そういえばそうか。国語の教科書に“必ず載る作品”は存在しないものな。まあ夏目漱石に一度もふれないで卒業するのはむずかしいだろうけれど。

しかしわざわざ共通のレパートリーを文科省が用意しなければならないくらいに現在の音楽の嗜好は細分化され、みんなが知っている歌は生まれにくくなっている。紅白歌合戦の視聴率が低下し続けているのはその証左でもあるだろう。

わたしはそのことは一種の成熟だと考える。もちろんみんな知っている曲を力強く歌う経験はたとえようもなく成就感があり、成長段階において必要なことだとは思う。でもわたしは最後にこれだけは言っておきたかったのだ。“みんなが知っている曲がある”ことは確かにうれしい。しかしその曲を歌いたくない人間に歌を強制するような世の中は、きっとろくなものではないんだろうと。

この特集の最後の曲はブラック「ワンダフルライフ」。わたしの世代にとってはサントリーが売り出したバーボン、オールドフォレスターのCM曲としておなじみ。すばらしい曲。そしてこの曲を書いて歌ったコリン・ヴァーンコムは今年、交通事故で亡くなっている。享年53。彼にとって、人生が素晴らしいものであったことを祈ります。え、こんな曲知らない?それはよくないなあ。ぜひ歌ってみてください。詞は皮肉にみちていますがシンプル。

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