PART1はこちら。
カセットテープにレコードからダビングするのはほんとうにめんどくさい作業だった。
1 気に入った曲の“溝”に針をもっていき、そのまま待機
2 カセットデッキ側は録音&ポーズ状態にしておく
3 針を慎重におろし、曲の開始直前にポーズを解除して録音開始
4 曲の終わりが来たらふたたびポーズ
……うううめんどくせー。楽しかったけど。
でも、この作業では曲順を入れかえたり、飽きた曲だけを消すことはできない。おまけにテープ残量は、目分量(笑)や、デッキの残分数推定機能にたよるしかなかった(これもまあ、目分量の一種)。
そこへ出てきたのがCD。そしてMDだ。んもう飛躍的にダビングは便利になった。これまでの欠点がすべてクリアされたのだから。
おまけに、MDには文字入力ができた。もう文字シールを買わなくてもいいんだ!Bが一個足りないために200円も払う必要もないんだーっ!
こんな男だからMDにはすぐに飛びついた。カーオーディオももちろんMDに変更。当時はカセットからチェンジャー付CDにかわるのがクルマでは一般的。でも、円盤であるCDの出し入れはすごくめんどくさそうだったし、当時のチェンジャーは5連装ぐらいしかなかったので、クルマにはMDの方が便利。しかもパッケージされているので扱いも雑でいい。マメではあるけれどもぶきっちょな男にぴったりのメディアだったのだ。
MDがどのような経緯で開発されたかはもはや伝説。音楽家でもあったSONYの大賀典雄元社長が木型を見せて「この大きさでつくれ」と命じて作られたのがMDウォークマン。
でも音質はCDより劣るし(わざとそのように圧縮をかけている)、なによりiPodの気が遠くなるような便利さには圧倒されたわけだ。わたしとて、音質云々よりも、アルバムの画像がそのまま表示されるiPodの優位性に負けてMDを放棄してしまったのだしね。まあ、直接にはレコーダーの故障と貧乏に負けたわけだけれども(*_*)
でもなんだかんだ言ってMDとは15年以上もつきあったわけで、旧い友人と別れる気分。さよならMD。さよなら友よ。