ついに最終巻が発売され、英語圏ではネタをばらした批評家がつるしあげを喰うなど、ハリポタファシズムの嵐が吹き荒れている。えーとそんなことをミニコミにすぎない「この1冊」が気にするものか。現在苦労しながら読み進めている読者のレスによると、序盤でいきなり誰かさんが死ぬそうですよ。しかもハンパじゃなくたくさん死ぬ!
よしましょう。ハリポタ公安に密告されそうだ(笑)。
わたしはこのシリーズを1巻目でギブアップした根性なし。読みながら心がはずまないのである。でも映画についてはいろいろと考えるところがある。
なにより、人口比からすると日本がハリー・ポッター映画の最大のヒット国であることを知ってました?その理由を自分なりに想像すると、おそらく例によって多用されるホラー映画の手法が日本人にぴったりフィットするのと(日本人はホラーが大好きだからなあ)、なにしろ付和雷同しやすい国民性だから“ヒットするシリーズは果てしなくヒットする”パイレーツ・オブ・カリビアンのパターンもあるのだろう。
今回は良くも悪しくも“普通に”面白い映画。イベントムービーとしての派手さはないかわりに、なんか日テレの学園ドラマみたいなノリが楽しい。ハリーを“理解”はするものの終盤までなにもしないダンブルドア校長は有島一郎か船越英二だよな。酒田出身の声優(斉藤志郎)がハグリットを吹き替えていて(おまけに娘の中学校で講演会を開いてくれたので)、娘はとなりでキャッキャッと喜んでいた。ご家族で見るには最適なのかと。神経症ギリギリのハリーに我慢できれば、ですが。
例によってイギリスの名優たちが嬉々として大げさな演技をかましております。「いいか、あのヴォルデモートをやっている俳優は、実はものすごくハンサムなんだぞ」
「ふーん。でも鼻がないんじゃねえ」
娘よ……(T_T)。