ほっぴの未来予想図           この未来予想図は未来を当てることが目的ではありません。あの人たちが、いったい

何を狙っているのか、それを思考推理し事前に発表することによって、そのことが起こるのを未然に防ぐ。これが目的です。

「魂の問題なのだ」 暁烏 敏(あけがらす はや)って、名前がかっこいいよね。

2014年12月20日 15時12分17秒 | 日記
える 「魂の問題なのだ」 ろん
    作詩 暁烏 敏
    作曲 ほっぴの未来予想図 

問題は。バンの上にはないのだ

食へないといふのか
食へる道を教へてあげようか
それは資本家の気に入る事だ
資本家に奉仕する事だ
資本家の犬となる事だ
資本家の犬にさへなってゐたら
きつとうまい飯にありつけるのだ
飯の食へないのは資本家への忠義がたりないからだ
それがさうとわかつたら
心をとりなはして
神妙に資本家の前に懺悔する事だ
さうして資本家に奉仕する事だ
資本家の便所を掃除するもよい
資本家のお髭の塵をはらふもよい
資本家のお臀(しり)をなめてやるもよい
さうしたらきつと食へるよ
きつとうまい御飯にありつけるよ。

なんだと、そんな事はいやだ
それはいかにも不心得の奴ぢや
おまへは非道な奴ぢや
お前は横着者ぢや
いや不道徳漢ぢや
自分知らずとはお前の事ぢや。
いやだといふのか
なぜいやなんだ
さうしたら食へるぢやないか。
そんな事をして食ふのがいやなんだ。
そんな事をして食ふのがいやだから
資本主義の制度を破壊せねばならぬと叫ぶのだといふのか

お前は。バンの問題だというたぢやないか
パン問題なら首をさげて奉仕さへすりやよいのぢやないか
そんな事は癪(しゃく)ぢやからできないといふのか。
さうだよ、だから問題はパンの問題ではなくして、魂の問題なんだよ
犬になる事がいやなんだ
忠義者になるに堪へぬのだ
死んでも資本家のお鬚の塵を掃うたり
便所の掃除をしたりするのがいやなんだ。

さうなんだ
わしらには食ふ事よりも大切な事があるのだ
単に。バンを得たからというて満足のできない心があるのだ。
さうだよ、その魂だよ
その魂をもつと!もっと明らかに光らさねばならぬのだ



資本制度の破壊なんかどうでもよいのだよ
もつとく魂を光らすのだよ。
入獄した主義者達が
絶食同盟をやるといふ事だ。
それは面白い事だ。
入獄しない前にこの絶食同盟をやるのがよいのぢや

奉仕者になる位なら死ぬ
犬になる位なら死ぬ
非礼な食は食はずに死んでも食はない
この決心が大切なんだ

産業破壊
そんな事はだめな事だ
共産主義そんな事もだめな事だ
資本家を威張らせないのには

資本を尊まぬのがいつちょいのぢや
金持は金の欲しい者に威張るのだ
金を欲しがらない者に金持の権威はないのだ。

資本がなくては身がたゝぬ
金がなければ食へぬぢやないか。
だがだ
そこに考へにやならぬ事があるのだ

食はずに死んでも金で売らない事だ
なまぬるい奉仕なんかやらない事だ
さうだ皆が野良犬になる事だ
絶食の覚悟をやる事だ。
死んぢやつまらぬ。

さうだ死んぢやつまらぬ
身が死んだらつまらん
魂が死んだらもつとつまらん
魂を光らせよ

魂を踴(おど)らせよ
さうして身を生かせよ
身をそだてよ
うんと食うたらよいぢやないか

バンは魂の力がうむものだよ
弱い者になるな
弱い者はふみにじられるにきまってをる
強くなれ強くなれ
問題は。バンではない
魂は大切なんだ

資本家を倒すには
決して剣や銃や爆発弾はいらぬのだ
自分の魂が光る時に
資本家は自分に対する権威を失ふのだ

貧乏人を苦しめる者は富める者ではないのだ
貧乏人は貧乏人自身の業で苦しむのだ
彼が資本家になりたい心が彼を苦しめてをるのだ
資本家が目前にゐない者は難を受くる事がないのだ

資本家を心の中で超越する者に
どうして資本家の害が及ぼうや
うんとふんばるのだ
一ふんばりやるのだ
なにくそと一ふんばりやるのだ
共産制度の恩沢にあづからうと思ふやうな弱虫は
終生うかむ瀬がないのだよ

腹がへってはいくさもできぬといふか
そこだ、そこだ
腹がへって始めて戦ができるのだ
魂の光る所に勝利はあるのだ

物は物によりて勝たれないのだ
物は魂によってのみ勝ちうるのだ
ダイオゼネスはアレキサンダーに屈しはしなかった
西行に頼朝は何でもなかった
千代尼に百万石も草の露だった
力は魂にあるのだ
資本家に威張らせないのは
たゞ魂の力の光あるのみなんだ。




暁烏敏(あけがらすはや)陶磁器コレクションより地元石川県九谷焼


える ほっぴの未来予想図 ろん
   えるとろんの会話
ろん : 暁烏 敏(あけがらす はや)って、名前がかっこいいよね。
  でも、昔の人なんでしょ。

える : そうよね。今から60年前に亡くなった方ね。

ろん : 77歳だって。亡くなった年齢もかっこいいね。

える : あら、そうお。
  「十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや」
  とお母様を思う歌を詠んだ方でもあるのよ。


「自在人の道」 魂の問題なのだ
「暁烏敏全集 第十五巻」涼風学舎 昭和52年9月25日初版
暁烏 敏(あけがらす はや)
1877年石川県生まれ。真宗大学卒。東京外語学校露語科中退清沢満之に師事。師の没後は雑誌『精神界』を主宰,『歎異抄』の結介に務め,以来,内外各地に講演旅行を続けた。
晩年東本願寺宗務総長を勤めた。1954年没。『晩烏敏全集j(全27巻,涼風学舎)がある。
「歎異抄講話」暁烏 敏 講談社学術文庫 より
 
暁烏 敏(あけがらす はや、1877年〈明治10年〉7月12日 - 1954年〈昭和29年〉8月27日)は、真宗大谷派の僧侶、宗教家である。院号は「香草院」。法名は「釈彰敏」。愛称は「念仏総長」。
真宗大学在学時から俳句を作り、号は「非無」。高浜虚子に師事し、詩や俳句も多く残した。
同じ加賀の藤原鉄乗、高光大船と暁烏敏を合わせて加賀の三羽烏という。 ウィキペディアより


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