hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『軍鶏』:劇場鑑賞&舞台挨拶(2008.05.05)

2008-05-08 08:35:16 | 香港・中国映画のレビュー


『軍鶏』
(2006年香港・日本合作、2008.05.03日本公開)

日本公式サイト:
http://www.shamo-movie.jp/
軍鶏 Shamo - goo 映画

香港の俳優さんは、本当に大変です。
ここまでのアクションを要求されるんですから!
日本の人気コミックを、見事に、アクション映画として見せてくれました。
ショーン・ユーがここまでやるとは・・・・。
舞台挨拶では、自然体なユーモアで楽しませてくれたショーン・ユー
この軽やかな彼のどこに、映画の中の壮絶な成嶋が隠れていたんだろう?
内面に、強い闘志を持つ役者なんですね。

原作者の橋本以蔵が、自ら脚本も担当し、
「香港の三池崇史」と呼ばれるソイ・チェン監督が映像化。
肉体的なアクションと、そこで戦うしかない男の孤独を反映させる、
前作でも『ドッグ・バイト・ドッグ』独特な映画を見せてくれた監督です。
hoppenの韓的な日々♪より
東京国際映画祭:『ドッグ・バイト・ドッグ』、エディソン・チャン主演(2006.10.29)
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/3cbc20d88227cb0c68bfa9d5028befa0

  ドッグ・バイト・ドッグ

アートポート

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『軍鶏』
は、前作『ドッグ・バイト・ドッグ』よりも、漫画に近い感覚でした。
痛いシーンも、少~し、ましだったかな。
原作が日本の漫画ですので、登場人物の名前も、舞台となる地名も日本のもの。
私は、オリジナルの字幕版を見たのですが、なんだか、変な感じでした。
新宿では日本語吹き替え版上映らしいので、そちらのほうがお薦めかもしれません。

成嶋亮(ショーン・ユー)は、両親を惨殺し、少年院に送られます。
 軍鶏 Shamo
そこで、残酷なリンチを受けます。
少年院の監視官は知らん振りで、
院長(石橋凌)なんて「親を殺したんだから当たり前の仕打ちだ」と言い放つ有様。
そこに、終身刑の囚人・黒川(フランシス・ン)が登場。
黒川に空手を伝授され、なんとか、生きて少年院を出所する成嶋
妹・夏美(ペイ・ペイ)を探しながら、生きるために格闘界へと入る。

少年院でのリンチは、ほんまかいな~って突っ込みたくなるほど、怖い。
今ひとつ意味がない山崎(ディラン・クォ)との決闘やら、
なぜか、自分の恋人・恵(アニー・リウ)が刺されたりとか、
対戦相手の恋人・萌美(テリー・クァン)を誘拐したりとか。
よくわからないエピソードもあるんですが、ま、香港映画だから、ご愛嬌ってことで。
その分、やっぱり、数々のアクションが、肉弾戦で迫力満点でした。

特に、ラストの菅原(魔裟斗)との対戦が、よかった。
成嶋は、セコンドもいなくて、たった一人で戦い、
会場の観客からもブーイングの嵐で、孤独で。
サンドバックのように、ずたずたにされる姿も、ラストシーンも、すごかった
 

ショーン・ユーは、もともと、肉体的なアクションが少なかった気がするんですが、
最近、頑張っていて、この映画でも死に物狂いだったようです。
こちらの記事によると、全編、スタントなしで演じたとのこと。
香港スターが衝撃告白!「魔裟斗にガチンコ勝負を要求したら、パンチが入って気絶」 - goo 映画
映画を見ていただければわかりますが、それって、相当すごいです。
えらいぞ! ショーン!!
成嶋の妹・夏美とのシーンもよかったです。
夏美を演じていたのは、『ドッグ・バイト・ドッグ』でもヒロインを演じてたペイ・ペイ
彼女、貧乏臭さが似合う、かわいらしさなんです。(←褒めてます)

ショーン・ユーは、香港若手俳優の中で、トップを走る俳優です。
なのに、かなり軽い性格で、それが、自然体で面白いんですよ~。
台湾ドラマのファンミで握手をしたときの様子は、こちら↓
hoppenの韓的な日々♪より
ショーン・ユー:台湾ドラマ「あすなろ白書」のファンミ
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/d3611c35cb3971d1f9f2ba8e7a7a5ca7

今回の舞台挨拶でも、相変わらずの軽快さとユーモアで、笑いを振りまいてくれました。^^

****** 上映後舞台挨拶 *******
真ん中のいすに着席したショーン
通訳さんの、細くて短い黒いネクタイが気になったのか、
ネクタイを手に取りながら、通訳さんと談笑。
マイク持ちのお姉さんが、ミニスカートで、かがんだりするものだから、
私も気になったけど、ショーンも、ちらほら目をやっていました。
あれは、セクシーだった・・・・。
端っこでしたが、前から2列目の好位置をKEEPしたので、
そんなショーンを観察してしまいました。

日本語も交えながら、ジョークを飛ばすショーン
観客からのQ&A方式で舞台挨拶が進んだのですが、
会場はショーンのファンが多く、真面目で、質問も思いがこもっていました。
緊張するファンの方と、常にリラックスモードのショーンとのギャップも楽しかったです。

<ショーン>
(日本語で)こんにちは~。

<司会>今日は、Q&A方式での舞台挨拶です。
何でも答えてくださるとのことですよ。
<ショーン>
(またもや日本語で)はい~。(笑)

Q:私は、香港と今日の新宿も見て、これで3回目です。
何度見てもアクションシーンがすごく、ショーンさんが役になりきっていて感動します。
黒川を演じたフランシス・ンさんは、空手は本当に強いのですか?
<ショーン>
お~、僕より、たくさん見ていますね。
僕は、まだ、1回しか見ていない・・・。(笑)
フランシス・ンさんは、空手はまったくできません。
今回は、アクション監督が良くて、撮影中もずっと付いてくれていました。

Q:ラブストーリーと、アクションと、両方出演していますが、どちらが好きですか?
<ショーン>
(後ろに控えるスタッフを差して)
う~、スタッフがいるからね~、正直に答えられない~。(笑)
(しっかり、日本語で) 気をつけろ! ショーン!!
一応、アクションが好きってことにしておきます。(笑)
(質問した観客に)
あなたは、どちらが好きですか?
(ラブストーリーがすき、と観客が答えると、後ろのスタッフに向かって)
お~い、ラブストーリーが好きだって。
わかったね。(笑)

Q:日本でのコンサートの予定は?
<ショーン>
ん~、ん~。
ここ2年は新譜を出してないから・・・・。
1年したら考えます。
日本語の歌を歌えるようになってから、ね。

<司会>そんな歌を聴いたら、ファンの方はめろめろになりますね。
<ショーン>
(めろめろと言う言葉に受けたのか、えらく反応していました。)

Q:原作と違うのは、オチの妹のことですが、これについては?
<ショーン>
お~、良い質問だね!
監督とずいぶん相談しました。
長い原作を、映画では1時間45分に盛り込まなくてはいけない。
成嶋の狂気の原因を見せるために、こうしました。

Q:ショーンさんの一番好きなシーンは?
<ショーン>
ラストシーンの魔裟斗さんとの対決のところで、
成嶋が、孤独を思い知らされるシーンです。

(観客の方が、山崎(ディラン・クォ)との対決のシーンが好きだと聞くと)
<ショーン>
男前の人が出てるから、一番すきなのかな~~。(笑)
(これを聴いたファンの方は、「成嶋の悲壮感が出てるからです」と、
 あわてて否定してました。
 ショーン君、ファンをからかっちゃだめだよ~。^^;)

Q:今後やってみたい役はありますか?
<ショーン>
できれば、楽なのが良いよ~。(笑)
(またもや、後ろに控えるスタッフを見て)
こんなこと言って、大丈夫かな?

Q:ラストシーンの成嶋は、原作と違いますが、これについては?
<ショーン>
成嶋の精神(魂)を象徴させたかった。
絶対死なないという精神。
それが出ていたと思う。

<司会>それでは、最後に一言。
<ショーン>
外は、雨で。
しかも、休日、家族と団欒すべき日なのに、わざわざ来てくださってありがとうございました。

***********

ず~っと、ジョークを飛ばし続けるショーン
ほんとに面白い。
でも。
映画を見ていると、彼の役者魂がわかります。
それに、香港映画界への思い入れも、実は、深くて。
前作、『ドラゴン・スクワット』のインタビューでは、
「ハリウッド進出は、考えたことがありません。
 僕は香港で生まれ育ち、香港の街が大好きなんです。
 香港映画のために、仕事をしたいんですよ。
 アジアで、足場を固めてやっていきたい。」
と、語っていたほど。
それを、普段は、まったく表面に出さないんですよね。
舞台挨拶での自然体を見ると、改めて、彼の良さを感じました。
力をつけて、いつか、同じく香港の姿を撮り続けているジョニトー先生と一緒に、
「これぞ、香港!」という映画を見せてほしいなぁ。

次回作は、ビョンホンssiも出演している『I come with the Rain』。
この作品について、質問すればよかったと後悔。
予告編は、こちらの記事からどうぞ。

hoppenのL.B.H.的な日々♪より
『I come with the rain』、予告編
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2007/e/d1ec9d2fc074475a9a1a8bd3b7368682

この予告編を見ると、ショーンだけがまともな人に見えますね。
日本では、秋に公開という情報があります。
各国のスターがそろって来日するかもしれませんね。
こちらも、楽しみ。

その前に、この『軍鶏』で、
香港映画の真髄と、狂気に満ちたショーン・ユーの怪演を堪能してくださいませ。

***** おまけ *****
舞台挨拶を終えたショーン君を、おぼろげ~に撮影することができました。
ガラス越しに、手を振ってくれたりしていましたよ。
ファンが多かったので、サインや握手は無理でした。
残念・・・・。
   



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4 コメント

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ティーチイン、うらやましー (つぶあん)
2008-05-10 00:39:56
hoppenさん
5日は私は新宿、hoppenさんは渋谷と
お会いできなくて残念でした。
私もsalleanaさんのおかげで
マスコミのすぐ後ろの席
しかも中央の席に座ることができました。

本当にショーンにメロメロ(笑)でしたよ。

当日のティーチインの様子がわかって
嬉しいです。

遅ればせながらリンク貼らせていただきます。
実は・・・ (hoppen)
2008-05-10 01:58:23
>つぶあんさん
つぶあんさんが、ショーンにメロメロだったんですね。
ショーンが、つぶあんさんにメロメロになってたんだと思ってしまった。

私は、台湾ドラマでのファンミ以来、ショーン=お笑い要素を感じていて。
あの時は、陣内孝則のような髪型だったし。
この舞台挨拶でも、「やっぱり、面白い子だわ~」と、大うけしてました。
でも、今回はすっきりとして、すごくかっこよかったです。

エディが香港映画界から引退し、ショーンへの重圧が重くなったのではないかと思いますが、
この映画を見て、着実に力をつけているな~と感じました。
これからも楽しみな俳優ですね。
秋には、再来日してくれるかしら。
そのときには、また、会いに行きましょうね!
ありがとうございました (わんわん)
2008-05-10 21:06:42
hoppenさんのおかげで、ショーンを満喫できました。
『頭文字D』の舞台挨拶以来のショーンでしたが、
このようなスタイルで見たことがなかったので、
意外な発見に驚くことが多かったです。
行動が、かわいかった!
エディソンは、ハリウッドの事務所と契約して、今後は、ハリウッドで活動するようです。
ショーンは、その分、香港映画でもがんばってもらわなきゃ!
シタオの出る映画(おかしな名前だ)で、再来日を期待しましょう。
東京国際映画祭に来ないかな。
期待しています。
そうなの (hoppen)
2008-05-11 16:16:04
>わんわんさん
素のショーンって、かわいいのよね。
ずっと、ふざけたことしてて、面白い。

今年の東京国際映画祭は、10月18日(金)~26日(日)。
そういえば、シタオ映画の公開と同時期だから、ここでお披露目もありうるよね。
それとも、釜山が取ってしまうか・・・。
争奪戦になるかもね。
これは、注目ですね!

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