「おいおい、何をもめているのさ、もうこんな時間に酔っ払っているのかい?」。
「そうじゃねぇんだよ、昼の弁当のことなんだよな」と、町内会の電気工事屋の章ちゃん。
「昼の弁当だ、それがどうしたい。猫にでも食われたかい?」と私。
ここは、ご近所の酒屋兼八百屋さん。
一杯飲み屋風のお店だが、夕方になると家に帰る前にチョッと立ち寄ってはチューッと一杯
引っ掛ける気さくなお店でもある。
「間違って . . . 本文を読む
「朝マラ(チンチン)や 小便までの 命かな」と言う川柳を聞いた方も多かろうと思われる。
ところで、最近の若い人達さえもこの「朝だち」をしない傾向が増えていると言う。
「そんなこと、そんなに重要か?」と思う人も多かろうが、どうしてどうしてこれは重要なことな
のである。
場合によっては、「病気の可能性」もあるからだ。
よく言われることは、「朝立ちは、その若さと健康のバロメーターである」と言う . . . 本文を読む
29歳を、ちょっと越した園児のお父さんが難しい顔をして一言。
「ねぇ先生、おじさんとかおばさんってさ、何歳からなの?」と、いきなり顔を合わせるなり言い出した。
「あーん、小父さんに小母さん?」と、一瞬返答に困った。
そう言えば、確かに気軽にこの手の言葉が日常生活ではしょっちゅう出てくる。
特別に、抵抗も無く時に . . . 本文を読む
カツラを付けなければならない人口は、いったいどのくらいの数なのだろうか?
ある程度の年配になってしまえば、少々禿げたところでそう恥ずかしいとは思わないと思う。
これが年若いのにそうなってしまったとなると、やはり気にもなるだろうし本人にとっては深
刻なことかも知れない。
このカツラだが、昔は確かに取って付けたようなそんな感じのする幼稚な技術だったが、最
近では本物ソックリなものが作られてい . . . 本文を読む
「おい、保(もり )朗(お)、おめぇ幾つになった?」と、大工の棟梁。
「なんでぇや、19だがよ」。
「そうか、もうそうなるかの。
それじゃー、まだはえーな、かかぁ持つにはの」と、棟梁。
「早いも遅いも、こいつぁまだ女も知らねぇんでね」と、兄貴分の大工。
「そうけぇ、真面目もんかい、珍しいの今時にしちゃーの」。
「そうじゃねぇんで、女が恐いと抜かしがってね」。
「女が恐いと、なんんだそ . . . 本文を読む
世の中には、「若禿げ」という言葉がある。
ところで、この若禿げならず「白髪は禿げない」という信念らしい「迷信」もある。
本当に、「白髪の人」は禿げないのかといういつか友人と議論をしたこともあった。
確かに、禿げにくいように思う時もある。
鏡を見て、
「おっ、俺は白い方だ。この分じゃ間違いなく禿げないぞ」と、ニヤリと自己満足する人も多
かろうと思う。
ところが、いつしか側頭部や後頭部が . . . 本文を読む
「と言う訳なんだが、何とかならんかい?」。
「てやんでぇ、そんな餓鬼どもと遊んでいるヒマなんかあるもんかい。
この柿の商売が終りゃな、今度はよ薪だよ薪、な?」と、わが残土山兼畑の入り口の墓石屋
の村中大将。
「なにー、マキー、マキってあの燃やす薪かね?」。
「あー、そうともよ。この通りよ、灯油が高くつくもんでな、マキを一冬分用意してくれと頼まれ
てよ、どうやらこの冬は日干しならんで済 . . . 本文を読む
「暫くご無沙汰していたがさ、どう元気でいた?」と言う、聞き覚えのある男の声。
「なーんだ、墓石屋の村中さんかい。
夏の間は、忙しかったかい、墓売りも盆までと言うがさ?」。
「おー、そうともよ、忙しいなんてもんじゃねぇぜ。
毎日引っ張りダコだぜ」。
「へー、そんなに墓石が売れたんかいな、じゃー、左ウチワだな?」。
「まーぁな、やっと一段落したんだよ。
それで連絡してみたんだよ」。
「 . . . 本文を読む
本当に女は、一晩に何人者の男を相手に出来るものなのだろうか?
「ホンダホンダの爺さん」のお話しによると、戦争当時には「従軍慰安婦」となった女性の
生々しい、それでいて悲しい物語がいっぱいあったという。
「ホンダホンダ」とは、この地方で使う方言で「本当だ本当だ」と言う意味に使われていた。
なにかお話しする時に、「本当だぞ、本当だぞ」と、前置きしてお話しする癖のあるこのじぃ
ちゃんである。
. . . 本文を読む
一口で理解できる、面白い「うんちくな豆知識」はいかがかなと思い調べてみた。
結構「なーるほど」と言う、目からウロコと言う「うんちく」もあるものである。
既成概念や常識をひっくり返すような、そんな「うんちく」もあるものである。
以下、脳の活力の為にご覧あれである。
1、船の大きさをあらわす「トン」は、重量単位の「トン」ではなく、「樽」が何個積めるかであ
る。1万トンは樽1万個。
2、 . . . 本文を読む
久し振りに、一人で映画館を覗いて見た。
何年ぶりだろうか、トンと記憶にないくらいの時空に思えた。
その帰り道、ブラッと繁華街を散策しその脚で書店を覗いて見たが特に欲しいような本もな
かった。
「そうだ、久し振りに贅沢してみるか」と思い、ある中華料理店に脚を運んだ・
独特の竜をあしらった中国風の扉を押し、奥へと進んだ。
「いらっしゃいませ」と、若い中国風のドレスのような物を着用した女性 . . . 本文を読む
少年野球で、リトリーグと言うクラブがある。
このクラブの生徒たちを集め、軽い練習をすることにした。
その中の一人の小学5年になる生徒が、面白い質問をしてきた。
この野球クラブは野球だけではなく、夏は海水浴に冬はスキー場へと毎年出席する生徒の
みを引率して親交を重ねてきた。
「先生、先だっておかぁさんとね、病院へ行ってきたんだ。
扁桃腺が腫れてね、それでおクスリもらってきたんだ。
医大 . . . 本文を読む
「あのよ、AV画像はさ、半永久的にネット上をさ、さまよっているんだろうか?」と、面白い話
しがあった。
「と言うわけだがさ、そのときゃ~はさ、金の為に稼いだろうがよ、いい年こえた頃にさ、娘や
息子に万が一にも発見されたときゃ~はよ、どうなるんだろ、な?」と、温泉仲間の土建屋の
「ドラ太」さん。
「子供たちが? でぇいちそんな古いAVを見るはずがねぇだろうて」と、元銀行員の浅倉さ
ん。
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世の中には、酒に飲まれる人と飲んでも飲まれない人とがある。
昔から、「酒は百薬の長」とも言われているが、時には「酒は、本性を現す」とか「諸悪の基」
とも言われている。
酒は必ずしも、目出度い時だけの物ではない。
もっとも、最近では「生前は、親父が酒好きだったから」と称して、ご法事などでも出るように
なった。
会社関係の酒宴では、飲めないとか飲まないとなると雑多御用聞き役などにさせられる . . . 本文を読む
学校帰りの、高校の女学生3人組がまたしてもベンチに腰を掛けて話し込んでいた。
コンビニから仕入れたであろうアイスを片手に、彷彿する話題を際限なくおしゃべりしてい
た。
確かにその日は、晴天でソソクサと家に帰ることが勿体ない日和でもある。
そんな豊富な話題の中に、CカップとかD カップとかと言う言葉がしきりに出ていたようだ。
はてと思い、古くなった麦わら帽子をわざと被り草をむしりながら聞き . . . 本文を読む