本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

ただ二本の桜を愛でに行く

2017-03-30 21:15:15 | 住職の活動日記

まだ熊本では桜の開花宣言は

発表がないようです。

例年ですと、もう散りかけている桜

今年は例年になく遅いようです。

 

 

熊本震災復興を願って植えられた

醍醐の枝垂れ桜、

しかし、今日は珍しく穏やかな

暖かい陽よりとなりました。

 

 

ということあってか、

今日、数輪の花が芽生えたそうです

宮司さんもせっかくお見えになるのに

どうしようと心配されていたそうです。

 

 

 

本当に、今日の参拝に堪えるかのように

顔を出してくれました。

 

私が花を咲かせましょう、と

 

 

御同行の方が桜の花びらのお財布を

出していただきました。

 

しかし、熊本の復興はまだまだのようで

 

 

熊本城の石垣もナンバーをつけて

その元の位置に治まるのを

心待ちにしているようです。

 

加藤神社では正式参拝

 

 

復興祈願の千羽鶴、

この千羽鶴はかんなくずで折られている

ということです。

たくさんの方の願いがこもった

千羽鶴です。

 

 

 

神社の境内に

石に線彫りされたお観音さま

 

 

もとはこういうお姿だったようです

阿弥陀如来聖衆来迎図の一部でしょう

こういう石板を石垣にも使った

ということです。

 

一路、阿蘇神社へ向けて

 

 

阿蘇神社の楼門もやっと素屋根が

掛けられたようです。

あと7.8年は掛かるのでは

ないでしょうかと、

というお話です。

 

 

やはり、阿蘇では先日も雪が降ったそうで

さくらはまだ固い蕾のままです。

 

 

枝垂れ桜のふるさと

吉野より取り寄せた水を

皆で注いで一日も早い開花を

祈りました。

 

本殿は無事に立っているものの

よく見ると柱が浮いていたり

その爪痕は大きいようです。

これから費用も莫大な金子が

必要になるのです。

 

境内には

 

 

ダライラマ法王の植樹された

栢(かや)木が育っています。

また、

 

 

この桜は芽を膨らませ

はじめています。

 

 

 

桃の花も開花間近、

阿蘇という気候のせいでしょうか

梅・さくら・桃の花が

同時にほころび始めています。

 

満開に咲いた桜の花見も

いいでしょうが、

復興を祈念して植えられた

醍醐寺の枝垂れ桜

熊本には3本しかありませんが

咲こうが咲くまいが

復興を祈念して桜に願いを込める

そういう意味では

ただの桜の花見ではなく

とても意味あるものと思います。

 

熊本の復興、

熊本城の復興、

阿蘇神社の復興、

すべてが完成するまでは

この花見を続けたいものと思います。

 

 

 

 

 

 

コメント
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