忘備録の泉

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幸福論(15)

2017-12-08 11:29:01 | Library
人を不幸にする原因の5つ目は「ねたみ」である。

⑤「ねたみ」
ねたみは人間の情念の中で最も普遍的で根深いものである。
そしてそれは老若男女を問わずに起こる厄介なものでもある。
ラッセルはこう述べている。
「読者はある芸術家のことを別の芸術家の前でほめるという軽率なことをしたことがあるだろうか。
ある政治家を同じ政党に属する別の政治家の前でほめたことがあるだろうか。
もしあるなら、太鼓判を押してもいい、爆発的な嫉妬を誘発したはずである」

そして、「ねたみ」が人を不幸にするのは、「自分の持っているものから喜びを引き出すかわりに、他人が持っているものから不幸を引き出している」からだと指摘する。

「解決策」
「ねたみ」に対する処方箋は、比較をやめるということだ。
ラッセルは、比較をやめることで不幸の原因である「ねたみ」を取り除くことができると考えている。
「ねたみ」を埋め合わせる情念として、人間は賛美の念を持っている。
だから賛美することで、「ねたみ」を解決できるともしているが、そもそも賛美したり褒めたりすることも、まだ何かと比較していることだ。
そこでラッセルは、根本的な解決策として、目いっぱい楽しむことを提唱している。
世の中、上には上が必ず存在するから、無益なことは考えないほうがいい。
さらにいえば、不必要な謙遜もやめなければならないという。
謙遜をする人々は、「ねたみ」を持ちやすいからだ。
自分のまわりの小さな世界にとらわれず、もっとおおらかに発想し生きなさい、ということだろう。


(つづく)
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