忘備録の泉

思いついたら吉日。O/PすることでI/Pできる。

教える技術(7)

2017-07-25 19:06:09 | Library
「態度スキル」の教え方
相手に理想的な態度を教えたいときは?
「○○しようと決断できるようになる」のが態度スキルだ。
1 相手の心に触れることで態度スキルを教えることができる
態度スキルは、運動スキルや認知スキルとはちょっと違って、相手の「心」にタッチすることが必要だ。
相手の心に触れるためには、これまでの教え方と違って、教える側の姿勢や覚悟も必要になってくる。
教える側も、相手から何かを学ぶという姿勢が必要になってくる。
2 やればできる相手には「さあ、やりましょう!」と言ってはいけない
問題はどうやったら始めさせることができるかだ。
下手をすると、「今、やろうと思っていたのに。そんなことを言われたので、やる気をなくした」と言われてしまう。
ポイントは、命令するのではなく質問することだ。
質問をして、やって欲しいことに目を向けさせる。
3 命令ではなく、質問を使って相手の気持を動かす
人は命令されることが嫌いである。
抵抗されないためには、命令しないことだ。
命令するかわりに、質問をする。
たとえば、「宿題をしなさい」と言う代わりに「宿題は何だった?」という感じである。
質問をされると、人は答えたくなるものだ。
態度スキルを身につけてもらうには、命令ではなく質問を使って教えていかなければならない。
4 「なぜ必要か」「どんないいところがあるか」がわかると態度が変わる
お説教はもっとも効果のない教え方である。
お説教で態度が変われば苦労はしない。
お説教ではなく、ストーリーをつくることだ。
ストーリーとは、「なぜ、それをやることが必要なのか」「それをやるとどんないいことがあるのか」といった行動の核心とも言うべきもの。
それを相手に理解させるように導くことで、相手の心を動かし、態度を変えようと思う気持ちが生まれる。
5 対話をしながら相手の中にストーリーをつくる
ストーリーは、教える側がつくるわけではない。
教える人が相手に気づかせるようにお手伝いをしてあげるのだ。
手間暇はかかるが、教える人は教える相手のストーリーづくりのお手伝いをする。
6 答えは相手の中にある!
対話をしながら相手の中にストーリーをつくる、とは、ストーリーを押しつけるということではない。
もともと、そのストーリーは相手の中にあるのだから、質問をしてそのストーリーを聞きだせばいいのである。
一度、答えを考え始めると、ストーリーがどんどん明確になっていく。
話しながら質問に答えていくうちに、ストーリーが現れてくる。
答えを引き出すような質問をすると、ストーリーが見えてくる。
7 コーチングスキルを使えば相手の態度が変わる
「GROWモデル」
ゴール(Goal)
達成したい目標を再確認して、明確に設定する
現実(Reality)
目標に対する現在の状況はどうなっているかをチェックする
選択肢(Options)
現在の状況から目標に近づくための選択肢や行動案を決める
意思(What、When、Who、Will)
何をいつ誰がするのかを決め、実行する意思をもつ

(つづく)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿