忘備録の泉

思いついたら吉日。O/PすることでI/Pできる。

世界全史(8)

2016-12-28 16:56:59 | Library
71、ローマ帝国とイスラム帝国を統合して引き継いだオスマン帝国は、少数のトルコ人が、アラブ人、スラブ人などをイスラム教とトルコ語で統合する国際色の強い帝国だった。それゆえ崩壊後が大変だった。

72、清の領域は、そのまま中華人民共和国に引き継がれていく。軍事征服により形成された多民族からなる帝国を近代的な国民国家として果たして組み直せるかどうか。システムの改編が、現在の中華人民共和国の最大の試練だ。

73、モンゴル商圏と連結した東地中海貿易の活性化が、イタリア諸都市に膨大な富をもたらし、東地中海の文化、芸術がよみがえってルネサンスという特異な文化現象をもたらした。

74、百年戦争によりイギリス海峡をまたいだイギリスが島国になり、フランスがヨーロッパ大陸の強国になる土台が築かれた。

75、宗教改革は、教皇と皇帝を頂点とするローマ帝国を継承する権威から北ヨーロッパを解放する役割を果たした。また教皇中心のタテ社会から聖書による信仰によるヨコ社会への移行は、民主主義を実現させる。封建的権威から解放されたエネルギーが、大西洋進出のエネルギーにもなった。

76、シベリア征服の中心になったコサックは、モンゴル帝国下の遊牧トルコ人の残存勢力だ。後にロシアはコサックを利用して中央アジア、中国の東北地方に勢力圏を拡大していく。

77、ピョートルは、オランダ、イギリスを手本にロシアの海洋進出をめざした特異な支配者だ。彼の出現でロシアのヨーロッパ化が進み、その遺言によりシベリア・東アジアへの進出が進む。

78、大航海時代は、地表の七割を占める海洋が五つの大陸を結ぶ時代への転換をもたらした「世界史の分水嶺」だ。世界の変化は、領土にこもる内向きの帝国に代わって、ネットワーク型の社会を成長させていく。

79、大航海時代以降、世界史は、帝国が持続するユーラシア(小さな世界史)と、3つの大洋が5つの大陸を結ぶ空間に成立させた新経済・政治システム(大きな世界史)がせめぎ合う新たな時代に移行していく。

80、資本主義は、大西洋という海の世界から生み出された人工的なシステム。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 世界全史(7) | トップ | 世界全史(9) »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

Library」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。