本条まったりブログ

初めてブログをやってみようと思い、このブログから始める事にしました。日記、レビュー、自作小説とかをちまちま。

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インパルスハンターズ第五話その二

2007-07-27 10:43:15 | 自作小説
あぁもう、何で伊座波とはこんな会話しか成り立たないんだろうか?

相性が良いのか悪いのか、見当がつかない…。

「はぁ…、しかし伊座波、お前何してんの?こんなとこで。今日土曜日だぞ?休みだぞ?」

「お休みだからって火向井さんみたいに惰眠を貪ったりしませんよ。早朝の散歩です」

「いや、俺も起きてるけどな、今現に。てか、早朝じゃねぇだろうに」

「一般的には、八時は早朝になりませんか?現代では」

「う~ん、どうだろ。人それぞれじゃねぇかと思うがな。お前、いつも何時ごろ起きてるんだ?」

「寝顔の写真を収めようと画策するには、少し足りないフリですね」

「しねぇよ!そんな事して何になるってんだ!!」

「いえ、火向井さん程になると、私の純粋無垢な寝顔に興奮して、そのまま私の布団に潜り込んでくる可能性が…」

「どんだけの変態なんだよ俺は!ランクがかなりアップしてるぞ!!てか、お前の家族は本人が寝てる時に、男友達を部屋に通すのか!!?」

ガードの甘い家族だこと。

「私の寝顔が純粋無垢なのは否定しないんですね。有難うございます」

お礼を言われた。何でだよ。

「うん、見た事無いしね」

俺は素直に言った。

「はい。私も見せたくなんかありません」

伊座波もまた、正直に言った。

売り言葉に、買い言葉。

その権化のような二人であった。

「ともあれ、火向井さんは、ここで一体何を?」

伊座波は訊いてきた。

「あぁ、ちょっと行かなきゃいけない所があってさ。ちょい、重大な」

「そうですか。時間は良いんですか?」

「いや、結構ギリ。悪いな、呼び止めて。んじゃ俺は行くわ」

「はい。では、また月曜日にでも」

俺は、伊座波と珍しく普通の挨拶を交わし

灯白さんの事務所に、急いだ。


「すんません。ちょい、遅れまし…」

ブンッ

「ウワオッ!」

事務所のドアを開いた直後、いきなりの襲撃を避ける俺。

その襲ってきた相手が使ってきた得物は、五段ロッド。

無論、襲撃者は

雛罌粟雪乃であった。

「おい、いきなり何すんだお前は!」

「ごめんなさい火向井。外しちゃったわ」

「謝るところが違うだろ!何で、撲り損じた事を謝って、撲りかかった事を謝らない!?」

「謝る必要なんて無いでしょ?私に非は無いんだもの。遅れた者に、罰則があるのは当然でしょ?」

「そんな当然、出来ればあって欲しくはないけど、確かにまぁ何らかの罰が無けりゃ懲りない奴とか居るけどさ、非は無くないだろ?非は。お前から撲って来たんだから」

「過程があるから、結果があるのよ火向井。この場合の仮定はアンタの遅刻でしょう。なら、私が撲殺と言う結果を出すのは至極当然なのよ」

「いや、その当然は在ってはならない。結果が全て殺しに繫がる結果が当然なら、世界は殺人鬼だらけだ」

「今、殺人鬼に最も近い奴にそんな事言われても説得力に欠けるんだけど?斬殺衝動」

「うるせぇ。お前だって似たようなもんだろうが。撲殺衝動」

俺は雛罌粟の悪態にこれ以上ツッコむのを止め

「すいません灯白さん。ちょっと遅れちゃって」

灯白さんに目を向け、挨拶をした。

「うん。お早う。良いよ別に。遅れたって言っても五分程度だし。雪乃ちゃんはその辺に敏感だから、許せないみたいだけど」

相変わらず、にこやかな笑顔の灯白さん。

「いや…コレ、敏感ってレヴェルじゃないでしょ」

「…何よ。人を指差すのは感心しないわよ」

「黙ってろ。話がややこしくなる」

「まだ何も話してないじゃない…」

憮然とする雛罌粟を無視して、

「それで灯白さん、もう行くんですか?」

本題に入った。

「どうしようかと思ってるんだよ。正確な集合時間は伝えられてないからね。予告は午前零時だから、それより前に行けば良いんだろうけど、流石にそれじゃあ、ね」

「そうですね。まぁ俺も早く来たんですから、今から行っても良いんじゃないですか?」

「…そうだね。行こうか」

灯白さんはゆっくりと、椅子から立ち上がってそう言った。

「でも、その場所って何処に在るんですか?」

俺は何の気無しにそう問う。

「え~と、割かし遠いみたいだよ。県外には出ないみたいだけど」

「みたいだよ、って…。行った事無いんですか?」

「うん」

…肯定したよ。

「でも、大丈夫さ進君。僕の車に付いているナビゲーションシステムに地図をインプットさせておいたから」

「あ…、免許持ってるんですね」

てか、何でカーナビを略さない…。

「うん。車は下のガレージに止めてあるんだ」

あ、アレ、ガレージだったのか。

常に閉まってるから、何が入ってるかと思ってたんだけど…。

俺がそんな感じで逡巡していると

「よし、じゃあ開けよう」

灯白さんの足元から、ポチッと言う音がして

ビーッ、ビーッ、ビーッ

警報が鳴り響いた。

「!ちょっ、灯白さん!何すかこの音!?」

エマージェンシー!!?

俺が驚いて、灯白さんの机を見ると

ゴゴゴッ

と言う音と共に、灯白さんの机は

下に下がっていった。

「お~い、二人とも。早く乗って乗って。置いて行くよ~」

灯白さんは机に乗ったまま、俺に声を掛ける。

いや、状況についていけないのですが…。

「はい。行くわよ、火向井」

ぼーっとしてた俺の腕を掴んで、強制的に机に連れて行く雛罌粟。

慣れたもんですね、雛罌粟さん。

しばらく、ぼーっとしたまま、下がっていく机に乗っていると

広い空間に出た。

「ここが、一階ガレージだよ」

うん、分かりますよ灯白さん。

てか、

「これ、わざわざ上から来る必要あったんですか?」

「いや、下にも開閉ボタンがあるから、あまりその必要は無いんだけど、わざわざ外に出てたら、面倒でしょ?」

う~ん、その考え方はどうかと思うんですが。

まぁ、事務所は土足だから、即外には出れるけど。

「でも、なら、わざわざ警報鳴らす必要ありますか?」

「分かってないなぁ進君。この方が気分出るじゃないか」

いやいや、分かってないのは貴方です灯白さん。

はっきり言って、ご近所迷惑ですよコレ。

「う~ん、分かってくれると思ったんだけどね。雪乃ちゃんは見せても白けるだけで、何も言わないし」

不満そうに漏らす灯白さん。

この場合、雛罌粟の感性に賛同する。

てか、一事務所に対して、仕掛けが大掛かり過ぎるだろ…。

明らかに、金かかってるぞコレ。

そう思いながら、俺は正面を見る。

「うわ…」

衝動狩りが儲かってるって言う事前認識はあったけど

…ベンツですよ。世に名を轟かす、俺くらい車に素人でも分かる高級車。

こんな高級車に、カーナビ付けてんのかよ…。

良いのかな。

「凄いっすね灯白さん。コレ、ベンツですよね?」

「うん。結構年季入ってるんだけどね。僕好みに改造してあるから、あんまり大ぴらに出
せないんだけど」

「改造って、こんな高級車を?」

「高級車って言っても、中古だからね。買った時はセルシオと似たような値段だったし」

…ごひゃくまんえん…。

スゲェ。はっきり言って、スゲェ。

何が凄いって、中古との比較に、セルシオを出して来る事がスゲェ。

日本で二番目に高い車で、だぞ?

恐るべし、衝動狩り。

侮る無かれ、紅衣灯白。

どんだけ仕事こなしたら、買えるんだろこんなん。

「さっ。乗って」

灯白さんに促され、俺は後部座席に乗り込んだ。

必然と言うかやっぱりと言うか、雛罌粟は、助手席。無論、灯白さんは運転席。

しかし、
良い座り心地だこと。

改造って言っていたけど、後部座席はソファに変えたのではないか
と、言えるくらいの座り心地。

せっかくなので、訊いてみた。

「灯白さん、何処をどう改造したんですか?」

すると、灯白さんは

「え~と、結構色々。取り敢えず、運転席から全ての窓は操作出来るよ」

「いや、それはどの車でもそうですよ」

「それと、窓は強化ガラスで、大砲にも勝てる仕組みになってる」

「…へぇ、それは凄いですね」

てか、貴方は何処かの大統領ですか?

「あと、本部と通信する無線機とか、緊急脱出装置とか」

「…………」

秘密道具満載…。

「あとは、そうだね、車の下にはミサイルが付いてるよ」

ボン○カー!?てか、ソレはまずいだろ!!?

「…ソレ、車検大丈夫なんですか?」

「うん。本部にそう言う事の専門家がいるから、車検に出さなくても点検出来るんだ」

…駄目だ。常識が全く通じない。

トンデモ話とかそう言う次元じゃねぇな…。

俺は、問うのを止めて、ソファ風の座席に背中を預けた。

…何かここに来るたびに、疲労が溜まっていく気がするのは気のせいじゃないんだろうな。

すぐに眠くなるのもその影響なんだろう。

…なんて、言ってる傍から

俺の意識は薄れていった。



「灯白さん、火向井、寝てます」

雪乃ちゃんは棒読みが、僕にそう言ってきた。

恐らくは、バックミラーで確認したのだろう。

ついで、僕も見る。

あ~、確かに寝ちゃってる。

「そうみたいだね~。神経太いね…。僕なら警戒心が先に出ちゃって眠れないもんだけど」

「そうですね。私もそうです」

今だ、棒読みな雪乃ちゃん。

「雪乃ちゃん、何か怒ってない?」

「いいえ」

う~ん、いつもより言葉が丁寧だ。

怒ってるね、間違いなく。

とすれば、原因は

「そんなに、進君が寝ちゃったのが気に入らないのかな?」

進君にあるんだろう。

「…灯白さん、私は怒っている訳ではありません。別に火向井の、車に入って即行で寝に入る無神経さなんて、ちっとも気になりませんよ」

…それは、すでに完全告白じゃないかな、雪乃ちゃん。

待っているのか?ツッコミを。

この話を聞いたのが進君なら、鋭いツッコミを入れるんだろうけど

彼は今、寝ている。何より、雪乃ちゃんの怒りの矛先だし。

だからと言って、僕はツッコミ要員じゃないから

「そうかい?なら、良いけど」

差しさわりの無い返答をしておいた。

「分かったのなら、宜しいですよ」

まだ憮然としている。

…どうしようかな。本当に。

僕は女の子の扱いに慣れてないからなぁ。

知り合いに女性と言えば、あのおっかない師匠と、一方的に好意を押し付けてくる獣人と、やたらイジッてくる先輩しか、居ないからなぁ。

…いや、他にも居るけど、互いに興味を持ってないし。

僕は、後ろで幸せそうに寝ている進君を一瞥して

互いに、女運が無さそうだね

と、同類哀れむと言った感じに、心でぼやいた。



「火向井!火向井!」

…雛罌粟の声が聞こえる。

何時間寝てたかは知らないが、相変わらず身体がダルイ

なんて、思っていると

バシッ

と、頭を叩かれた。

「いって!…何で叩くんだよ、雛罌粟」

俺は、寝ぼけ眼で雛罌粟を睨みつけた。

「アンタが中々起きないから、強硬手段に出させてもらっただけよ。文句ある?」

当の雛罌粟、謝る気無し。

…ま、自分に非が無いとか言い張る奴だから、当然っちゃ当然か。

「叩く前に、もっと色々試してから叩けよ」

「何よ?色々って」

「例えば、おはようのキスとか」

あ、五段ロッドと金属バット、両方構えた。

「…遺言は?」

「申し訳ありません雛罌粟様。どうかお慈悲を」

「素直で宜しい。今回は許してあげましょう」

得物を下げる雛罌粟。

コイツ、ホントに冗談通じないね。

貞操観念が強すぎるんじゃないか…。

「…で、もう着いたのか?」

「えぇ。しかし、アンタも良く寝るわね。かれこれ四時間の山道よ。あんなガタ道で爆睡していられるなんて、神経を疑うわ」

「へぇ…、山道通ったのか。全然分からなかった」

夢も見ない程、熟睡してたもんな。

「寝つきが良いのは結構なんだけど、今からは気を引き締めなさいよ。アンタも一応護衛なんだから」

呆れたように言ってくる雛罌粟。

「分かったよ。お前は守ってくれないんだもんな」

俺は、のっそりと車から出て

辺りを見渡す。

うわーお、辺り一面山山山!

駐車場がある事自体不思議に思えるくらいの自然が広がっていた。

明らかに、この車がいる駐車場、森林伐採の代物だ…。

そう思わせるほどのものだった。

更に見渡すと

車の目の前には、立派な洋館。

ドアの前には、警備服を着た男たちが行ったり来たりしている。

あ~、よく見たら、パトカーとか結構停まってるわ。

警察関係が動いてるのは、もはや決定。

よく見てみると、灯白さんが警備服の連中と何やら話していた。

そして、話が終わったのか、にっこり顔でこちらに戻ってきた。

「お、進君、起きたんだね。じゃあ、行こう。僕達三人、入館が許可されたから」

成る程。今の話は、チェックか。

「はい、行きましょう」

「分かりました」

俺と雛罌粟、灯白さんは、警備服の男達に訝しげな目で見られながら

館に、侵入した。否、入館した。

「…すげー」

「ほんと…」

館に入った途端、俺と雛罌粟の目に入ってきたのは

超豪華なシャンデリア。大理石造りの床。赤い毛氈。

まるで、中世の城だ。

…目の前に、警官がわらわら居なけりゃもっと現実離れした感想になっていた事だろう。

でも、この警官の数にも驚いた。

「凄い人数ですね、灯白さん」

俺は灯白さんにそう訊いた。
「はは、確かにね。今回の動員数は、百五十人らしいよ。最も、僕達衝動狩りを含めたら、百五十三人だけど」

灯白さんは言わなくて良いような回答をした。

「でも、こんだけの数を動かすなんて…。ただの通報でここまでは無いでしょう?」

「う~ん、そうでもないよ。今回狙われてるのは深窓の令嬢で、かつ、この家は警察関係者と縁が深いらしいんだ。これくらいは当然の数なんだと思うよ」

「成る程…。て事は、その深窓の令嬢が、異能を?」

「うん。不可視の眼と言う呼び名がつく程の強力な異能遣い…。それなのに、暗殺者に対してこれだけの人員をけしかけると言う事はつまり…」

「その暗殺者も、異能遣いである可能性が高い、って事ですか?」

雛罌粟は結論を言った。

そうだ。

俺程度の異能遣いならまだしも、通り名がつく程に強力な力なら、普通の暗殺者じゃ太刀打ち出来ない。

それこそ、異能かつ殺人技能に優れた暗殺者で無いと。

くそ、失念してた。ちょっと考えれば分かるじゃないか。

優れた異能遣いが恐れる暗殺者。

…ん、恐れる?

「ちょっと待った。灯白さん、今回予告状に差し出した人の名前は書いてなかったんでしょう?なら、何で恐れる必要があるんですか?」

「…あ、ゴメン。言ってなかったね。確かに今回差出人の名は書いてなかったらしいけど、他に身元が分かる物が届いていたらしいんだ」

「身元が、分かる物?」

「うん。蒼い便箋に、白い文字。こんなの普通はやらないでしょ?それで過去の犯罪データを元に、組織を特定してみた所…」

灯白さんは一呼吸置いて

「暗殺集団、ネオ・ファントムが上がったんだ」

ゆっくりと、そう言った。

「暗殺集団…ですか」

「そう。その名の通り、暗殺を生業にする集団さ。窃盗集団、金色夜叉と同じく、他に全くデータは無いけどね。ただ、彼らは、今まで仕事を失敗した事は一度も無い。それは、覚えておいて」

ネオ・ファントム…。

新しい影…か?

名称に意味があるのか知らないけど、暗殺集団にはぴったりの名前だ。

てか、それを聞くと、余計に鬱になった。

今日が俺の命日になりませんように…。

俺が心で、そう祈っていると

「お、赤衣。お前には珍しく早いじゃねぇか」

目の前の刑事が声を掛けてきた。

白のコートに、黒のスーツ。

髪は天パで短め。

不精髭を生やしてはいるが、それをうっとおしいと感じさせない気安さがある。

「どうもです、伊坂警部。久しぶりですね」

灯白さんは恭しく頭を下げた。

それを見て、俺と雛罌粟も頭を下げる。

「おうよ。いや、お前が来てくれて助かった。俺らの戦力じゃ心もとなかったんでな。そちらのツレも、衝動狩りかい?」

俺と雛罌粟を見て、そう問う伊坂警部。

「はい。雛罌粟雪乃と言います。今日は宜しくお願いします、伊坂警部」

「…あ、俺は火向井進です。宜しくお願いします」

雛罌粟は丁寧に、俺はたどたどしく伊坂警部に挨拶をした。

「お、礼儀がなってて結構。こちらこそ、宜しく」

伊坂警部も頭を下げる。

…良い人だ。年下を見下していない。

「それで伊坂警部。ターゲットは、何処に」

灯白さんは、本題に入った。

「あぁ。こっちだ」

伊坂警部は、ゆっくりとKEEPOUTの垣根を越え、奥へと歩いていった。

後に続く、俺達。

うわ…、KEEPOUTを超えるなんて、初めてだ。

てか、殺人現場とか盗品が出た後じゃないんだから、張る必要あるのか?KEEPOUT。

正式名称は知らないが。

「一応の守りとして、ターゲットの部屋の前には警備を張るが、良いか?赤衣」

先頭を歩きながら、灯白さんに訊く伊坂警部。

「構いませんよ。しかし、部屋の内部は僕らだけにして下さいね。あまりたくさんの人が居ても、パニックになるだけですから」

「相変わらず、容赦ねぇなお前は。ま、その通りだがね。異能の相手は、異能が、って言うんだろどうせ」

「はい。良く分かってますね」

「なんやかんやで、付き合いなげぇしな。…っと此処だ」

灯白さんと談笑しながら、一番奥の部屋の前で止まる伊坂警部。

そして、コンコンとドアをノックし

「永宮様、衝動狩りを連れてまいりました」

丁寧な口調でそう言った。

すると

「どうぞ。お入りください」

中から、綺麗な、しかし威厳を持った声が返ってきた。

「失礼致します」

伊坂警部はゆっくりと、ドアを開ける。

自然、俺達の視界に入る令嬢の姿。

俺は、息を呑んだ。

そこに居たのは、

目に包帯を巻いた茶髪の少女と

傍に仕えるように寄り添う、メイド服の女の子。

茶髪の少女は、ドアが開いたのを感じ取ったのか、

「初めまして。衝動狩りの皆さん。私は、永宮庵【ながみやいおり】。この館の主人にして、『不可視の眼』と言う呼称で呼ばれる、異能者です」

包帯の巻かれた目を俺達に向けて、ゆっくり微笑んだ。

インパルス・ハンターズ~衝動狩り奇人伝~第五話『不可視の眼』了
                          第六話『暗殺者』へ続く

五話後書きへ

第六話へ
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