映画日記

観た映画の感想です

ホリディ

2007-04-21 15:00:00 | Weblog
映画館)

「メリーに首ったけ」を観て以来、キャメロン・ディアスの映画を結構観ている。ファンなのかなぁ。そう思ったり、そうでなかったり。今回もアップの顔を見てると「鼻はでかいし、団子っ鼻ぽいし、しわも結構」・・・ある。演技だってそう目に見張るものがあるとも思えないのに。

ロサンゼルスで映画予告編製作会社の社長であるアマンダは映画音楽作家のイーサンと夫婦、アイリスはロンドンで新聞記者をしており同僚のジャスパーと一時期付き合っていたけど今では片思い。イーサンの浮気が原因でアマンダは離婚を決意。失意の中、一人になりたいとインターネットで「遠くて静かな女の一人旅」を検索してアイリスの家に惹かれる。アイリスも3年間、ジャスパーのことを思い続けたがジャスパーは新聞社の女性と婚約を発表。その日のうちにメールでお互いが互いの家を貸すことを約束。早速実行に移す。
アイリスはLAのアマンダの豪邸で引退した映画脚本家のアーサーと出会う。アーサーは自分が足が悪いことを気にして映画業界からのスピーチ招待を断り続けていた。そんな境遇のアーサーにアイリスはもう一度自分で歩けるようになるよう訓練することを提案する。そんな時、映画音楽制作作家仲間のマイルズがイーサンのパソコンを取りにきてアイリスと懇意になっていく。
アマンダは到着した時から、田舎ぶりにやることがなく自分が寂しさに耐えられず翌日帰国をしようと思っていた晩にアイリスの兄・グラハムが「泊めてくれ」とやってきて一夜を共にする。翌日帰国直前思い直し、グラハムに会いにいく。何度かデートを重ねるうちグラハムが死別した奥さんとの間に子供がいることを知る。
それでも二人の気持ちは惹かれるが、アマンダはこれまでの自分の人生から遠距離ではやっていけないと主張し、グラハムも受け入れ、アイリスの家を後にする。
一方、アイリスはマイルズが彼女と別れることになり急速に惹かれあうが、アーサーのスピーチの前日、マイルズと食事をしている最中に元彼女から「会いたい」と電話があり、マイルズも会うことを約束する。そして自分のところにもジャスパーがやはり君とやり直したいとLAまでやってくる。

「ホームエクスチェンジ」というのを聞いて、「なんだそりゃあ」と思ったが、「なるほど、そういう方法もあるのか、これは安上がりで済む」と思った。昔ながらの雑誌媒体では無理だったんだろうけど、インターネットっていろんなことができるようになるものだ。
映画のベースになっているのが「人間って悲しい側面を誰でも持っている」が切ない。アイリスは常にふられている。アマンダは子供のころ仲が良かったと思っていた両親が離婚し、前の夫から「セックスがへた」と言われたことなどがトラウマになっている。グラハムはスマートなハンサムに見えて実は子供の世話と仕事に追われ実は余裕がない。マイルズは美人女優と付き合っているが彼女が他の男と歩いているのを見て「やっぱり自分は釣り合わないのは分かっていた」ということを吐露する。
ジャック・ブラックを除いて(失礼!)美男美女の方々にそういう背景を負わせるのは「そうか、君たちもか、そうだよな」なんて一瞬でも親近感を覚える。逆にジャック・ブラックは「スクール・オブ・ロック」「ナチョ・リブレ」しか知らないが、これだけイメージが変われるものか!と思った。それでもレンタルDVD屋で、映画音楽について語り物まねするところは面目躍如ですね。