ばあばの読書記録

自分の本は読み返せますが、借りて読んだ本はすぐに忘れるので、
借りた本に限定した自分のためだけの備考碌です。

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縫わんばならん 古川真人

2016年12月13日 | 

新潮新人賞  11月号

縫わんばならん 27歳

 

 島で小さな商いをする84歳の内山敬子は

問屋からの電話に注文の品を幾度も高い声を出して繰り返し、

皺だらけの目を細めて時計を見て

電話の前まで辛い歩行を強いられ、

曲げるたびに関節が痛み足首がむくみ、苦労して足を動かし、

手の震えのために鉤は取っ手に引っかからず…………

 というようにこれでもか、これでもかと老女の生態が書き連ねられているが

内山敬子とさして違わぬ高齢のわが身身には、読めば読むほどにどこかが違うんだよねえと

老いの実感とは程遠いのである。

[すっかり染めきれずにてっぺんが白いままの妹の頭]

染めきれないのではありません、染めても根もとがのびてきているのです。

白いままではないのです。

老女そのものの私が読めばリアリティに欠けているなあと思うのだが、

文芸評論家の福田和也氏によれば、

「そのリアリティは筆者の27歳と言う年齢を考えると驚くべきものがある」

というそうである。

 

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