ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

仕事のことで(2)

2015年04月27日 | 日記
この方は、骨折で入院後、約半年でお亡くなりにな
りました。

永く付き合うつもりで、周りはあれこれ考えており
ましたが、誠にあっけない幕切れでした。
最初はパジャマ姿を恥らっておられたのに、最後の
ほうは世話をしてくれていた近所のお友達の顔が判
別つかなくなりました。あまりの変貌に泣きました
わ。
離れたところに居た、ご兄弟がこられ、後始末を
していかれました。

ご病気になった方をご家族に連絡すると、つきあい
はしないと、断られる場合が時折あります。最後の
看取りと、ご家族の判断を仰ぎたい、書類も必要な
ので、どうしても連絡しないといけないからするの
ですが、、、。

断るケースは、「過去のいきさつ」が何かあるので
しょう、心の中にしこりを感じます。どちらがどう
なのか、そんなことは判りませんし、判断をする立
場でありませんが、とてもかなしいですね。

いざという時、頼りになるはずの家族からも見捨て
られ、ひとり旅立ちをしなければならない方々を
考えると、介助する方、される方が親子喧嘩をしつ
つもなんとか現実を乗り越えていっている姿は、な
んとも素晴らしく、何かお手伝いが自然としたくな
ります。

政治家の先生は、各種の介助システムがあるからそ
れをミックスしてとTVなどではお話していますが、
認定が取れないと、いやたとえ取れていても、他の
ことに必要で限度枠がいっぱいだとしたら、どれも
絵に描いた餅になります。
世の中には、こういう「餅」はたくさんありますね。

専門の介護者は、一人が多くの人を担当します。
介護される方は1日24時間、1週間168時間あるのに
対して、介助者の方は1日8時間、1週間40時間しか
ありません。この40時間の中で、多くの人を診て
いかねばならないのですから、個性もわかっている
家族の方がはるかに気遣いのある介助ができるので
はないか、と思うようになりました。

仕事のことで(1)

2015年04月25日 | 日記
ここから話は変わります、、、。

福祉用具の仕事をはじめて2年半、勉強しだして3年
になりますが、
介護認定段階は、要支援1・要支援2、要介護1か
ら要介護5までの全部で7段階あります。

支援より介護が重くなり、数字が大きくなるほど介
護としては重症です。要介護5は寝たきりの方だと
考えてよいでしょう。

ただし、要介護4や5だからといって寿命が短いか
というとそれはまた別の話になります。例えば、
ある方は、要支援1から1年後には要介護3にまで
一気に進み、それから半年でお亡くなりになりまし
た。70代女性、独り暮らしでした。

この方とは、要支援1の時に、ご近所の友人の方に
呼ばれ、知り合いました。以後何度か包括支援セン
ターさんにかけあうことになりました。ケアマネー
ジャーさんに、この方は「要支援1」の認定しかで
ないのはオカシイ?と思う事態を報告してきました。

というのも実際に、この方は3歩進むと息ができな
くて立ち止まって息を整えなくちゃならないほどで
したから。

当然、大きな道路は反対側へ渡ることができません。
道路の同じ側でしか買い物ができません。だから病
院と同じ側にあるアパートに引っ越しました。
流行のデイに行くことより、まず買い物などをして
もらうヘルパーさんの応援を頼みました。

担当者さんも頑張ってくれていたのですが、どこで
どうなったのか、再認定評価は同じでした。包括さ
んも困っておりました。
認定が進まないのですから、介護保険を使ってでき
ることは最低限です。限られます。

私からの提案で、連絡ノートを置かせてもらい、出
入りしてくれる方々と情報を共有していたのですが、
担当してから9か月目、週1回来るヘルパーさんが訪
問した時には、室内で転倒したらしく、まともに座
れない状態になっていました。

包括さんが二日間様子をみてやはりオカシイので、
病院でみてもらうと腰の骨が折れていました。
ここから認知症がはじまり、翌月には、自分がわか
らなくなりました。
一か月後には、ベッドサイドのポータブルトイレで顔
を洗うほど、症状がすすんでいました。

狐と狸「合戦始末記」(13)

2015年04月18日 | 日記
電気製品というとかつて高い買い物だったものが、42型
と古いものの処分を含め7万円ちょっとでできるという、
知らぬ間に時代は変わったなぁと思いました。

会社の本社を売り飛ばすという切れ味するどいシャー○
に代表されるように、日本家電はこんな安いものを作っ
ていたのか、ほなさんが買えるレベルにあることを喜ん
だり、これじゃ儲からないだろうなと家電業界の先行き
を悲しんだり、、、。

明日には届けます!という販売員さんの勧めで、○芝の
TVを買いました。どこも大差がありませんので、ゴル
ファーには芝はつきものだろうと決めました。

さて、届けてもらった夜のことであります。
ほなさん狐の目の悪さは、やっぱりTV画面のせいであ
ることが判明したのでありました。

「あー、ずっと目が悪くなったと思っていたのに、、
 これだけはっきり見えるのなら、野球のカウントさえ
 わかりますわん。」

というだけあって、折しも年末。歌謡ショーに出てくる
歌手らのなんという華やかな化粧、女性ばかりでありま
せんぞ、男性陣も塗りたくっているではありませんか。
こういう光景に慣れるのにはしばらくかかりそうですが。

ですが、スゴイと感じたものがあります。それは、星座
と風景でありました。なんという絶景!42型の画面いっ
ぱいに広がっております。買った値打ちがある!スゴイ
光景が、世の中にはあったのだと思い知らされたのであ
りました。

晩秋の紅葉とは、なんと色数の多いことか。
星座の星たちは、数珠つながりではなく、1個づつ数えら
れるものであると知ったのでありました。



狐と狸「合戦始末記」(12)

2015年04月07日 | 日記
過去恐いものなしだった、ほなさん狐はTVを前に
して明らかに腰を引いておりましたが、やがておず
おずと前に出て、モニター画面の横にある説明書き
を読みはじめました。
金がないからといって、TVモニターが飛びついて
くるものでない、ことを知ったようです。

金が無いことは辛いことですねぇ。
目が行くものは、ほとんど「0」がひとつふたつ余
計についております。

前に大阪梅田の百貨店のオープニングに行き、宝飾
品売り場で、金杯や水晶の飾り物を眺めておりまし
たら、店員さんが来て、一通り説明をしてくれまし
た。
私らは買うことができない、と先に言い訳をしまし
たら、
「こんな高額品を日本人は買わないですよ。中国の
 方用ですね。」
と優しく応対してくれましたが、金杯ひとつがうん
十万円、マウスの2分の1大の水晶の細工物は、「
0」が数えらえませんでした。

さて「0」は見ただけで瞬時に判断できる、ほなさん
のレベルに戻ります。
店員さんを呼んでこようか、という私を制して、
TVモニターの大きさを確認して価格を見ると、こ
とのほか安かったので気を良くし、
「意外と安いわねぇ。」
と声を出しました。

ピントのあった画面というものは、女性歌手の頬に
塗った赤やピンクの化粧品の色が識別できました。
こうしてみると、TVに出る方というのは、いろん
な場所にさまざまな工夫をしておられます。顔だけ
なら、密林の奥やサバンナの草原で出会ったら、現
地の言葉であいさつしそうです。

ほなさん家の一人が三人に見えるTV、これはこれ
でずいぶんと楽しませてもらいました。やっとこれ
ともお別れできそうな展開になってきました。

狐と狸「合戦始末記」(11)

2015年04月05日 | 日記
お久しぶりでございます。
遅筆で申し訳ありません。

現実主義者の女性という生物は、郷に入れば郷に
従うようでありまして、ブランドで固めた華やか
な独身時代を過ごした方でありましても、いざと
なると、子供を前後ろにだっこしたまま、髪の毛
ふりみだして特売売場へ駆けてゆくことさえでき
るようになるものです。

母は強し、でありますな。
さっきも目の前を若い母親が子供を負ぶって、汗
かきつつ逞しく歩いておられましたが、この方も
ちょっと前までは、今日の自分の姿を想像だにし
ていなかったでしょうね。

娘、嫁、母と変遷せざるをえない女性は、その度
に己のおかれた立場を知るや、こつ然と変身して
いきます。

あるとき、
旦那さんの話を一切しない某ミセスに、そのこと
を問うと、
「明日の朝こそ離婚届を出そうと思いつつ眠る夜
 ばかりだった。実際に離婚しなかったのは、疲
 れて爆睡し、翌日も忙しかったから。」
と壮絶な結婚生活をあっけらかんと答えてくれま
した。思わぬ答えに、絶句したほなさんでありま
して、すぐさま女房の顔を思い出し、うーんと唸
ったことがありました。

この真似は、男には絶対できませんね。こういう
逞しさはありません。男の立ち位置は一生変わら
ないことが多いのです。

さて、出世魚のごとく変化対応を秘めた「妻」と
いう女性と、ひとつの顔しか持たない男とが夫婦
という役を演じなければならないのが人生ですか
ら、これはどうしても男の部が悪いのは初めから
決まっています。

なにしろ「離婚届を枕の下に敷き爆睡」し、翌日
も昨日を同じ日々を忙しく過ごす「わざ」を持つ
「生物」と夫婦になったんですから、これはもう
勝負になりません。

こんなことを思いつつ、家電屋で、ほなさん狐の
様子を見ていますと、、、