ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

いい出会いがしたい(7)

2017年06月18日 | 日記
結婚したら、自分の家庭のためにお金を貯めて
いきたい、そう考えていたAさんは、独立開業
してからのちも、家事費の中からせっせと500
円貯金に励みました。500円貯金がAさんの自
由にできるすべてでしたから、年に一度、それ
で町内の親しい人たちとあちこち1泊2日の旅行
に行きました。これが数年続きました。
ささやかですが楽しかった思い出です。

さて独立開業したお店は大変でしたが、夫は外
商、Aさんは経理と店の留守を守るということ
で、朝に晩に夫婦でがんばりましたから、軌道
にのっていきました。店の隣の空き地を買わな
いか、という話があり広げることができました。
隣を買いませんか?というお誘いは、まったく
ダメな店には言いませんから、話がくるだけで
も運がよくなっていると、ほなさんは思います。

勢いにのり、姪御さんにも手伝ってもらうこと
になりました。数年のち、姪御さんは近くの青
年と結婚するのですが、この時、ちょっとした
事件が起きました。お店の金庫に入れておいた
結婚資金の月掛け貯金がなくなっていたのです。

犯人は、夫です。Aさんは工面して姪御さんに
お金を払い、結婚の道具もそろえてやり、姪御
さんは無事に結婚していきました。この時は、
やっとお世話ができたと、ほっと胸のつかえが
おりたそうです。

Aさんは店の金庫に入れておいたら、夫が無断
で使ってしまうことに懲り、地元銀行ではない
あまり名を聞かない銀行を選び、そこへ月掛け
貯金をはじめました。

ずいぶんかけてちょうど100万円が貯まった頃、
元の奉公先で、偶然夫を見つけた銀行員が、
「奥さんの貯金が貯まってますから、定期に書
 き換えしてくださいと私がお願いしてたと伝
 えてもらえませんか?」
「いくらあるの?」
と尋ねる夫に、
「100万円です。」
と返事した銀行員。気の利かないというか正直
な職員さんの返答に笑ってしまいますが、店に
かえってきた夫は、鬼の形相だったといいます。
そのまま通帳と印鑑は取り上げられてしまいま
した。たぶん暴力もあったかもしれません。

ここまで話すとAさんは、
「ほんまは離婚したかったんよ。でもあの時代
 はまだ女が家を飛び出して、幼い子供と二人
 で生きていくお金が、普通では稼げんかった。」

たぶん誰にも言えずにきた言葉だと判りました。
駆け込み寺のような施設は、当時もありました
が、発育の遅れている子供を連れてでは、明日
の米さえ確保できないと、半ばあきらめの気持
ちだったのかもしれません。
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