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照柿   高村 薫

2011年01月20日 22時57分49秒 | 作者  た
照柿   高村 薫


野田達夫、35歳。17年働き続けてきた平凡な人生に、何が起ったのか。達夫と逢引する女、佐野美保子はほんとうに亭主を刺したのか。美保子と出会った瞬間、一目惚れの地獄に落ちた刑事合田雄一郎はあてもなく街へさまよい出る。照柿の色に染まった男二人と女一人の魂の炉。 (Amazon より)

第一刷発行  1994年07月15日
P498   二段。
講談社



【マークスの山】に出ていた合田雄一郎モノという事で借りました。

読むのに、4週間かかりました。
図書館で延長の手続きしちゃったよ。

【マークスの山】はマークスが結構好きだったので、読むのは苦にならなかったのですが、(まあ、読んでも読んでも先に進まないんのが、高村氏の本?)
これは、読むのが大変辛かった


えっと・・・。

【マークスの山】のような刑事モノを読みたいのであれば、お奨めしません。
このお話は、刑事モノではありません。
一応、事件はあります。が、このメインのストーリーとは無関係と言っていいでしょう。

疲れきった男二人と、疲れた女の泥沼?物語である。
そして、それが、殺人へと向かってしまう・・。
これは、殺人者を探す話ではなく、殺人者を作ってしまう、お話かな?


私の読解力がない為でしょう。
「え?雄一郎、美保子に一目ぼれしてたの?」だったのでした。
で、二人が出会うシーンをもう1回読んだのですが、「う〜〜ん・・・」でした。
静かなんですよね。描写が。いや、私の読解力の無さでしょう。

で、ホステス殺しを犯人を捜す雄一郎。
で、私は、犯人は「小木」だと思ったのですが、彼は、まったく関係なかったみたいである。この本を読み終えてて、「え?もしかして続きあるの?」と錯覚したほど。いえ、ちゃんと終わってるけどね。
ただ、最初、「小木」が犯人的な雰囲気を私は感じたので・・・。

ただ、すれ違いというか、刑事の旦那又は妻を持つと、別れるのでしょうか?
刑事という職業を知っていたのに、やはり「寂しい」と思ってしまうのでしょうか?
そして、別れてから、その大切さを実感してしまう雄一郎。
そして、まじめに仕事をやって、機械(高炉)の不具合を上に知らせても、取り合ってくれずに苛立ちを募らせる達夫。
もう、読んでてね、「ここまで彼を追い詰めたのは、お前達だろう!!」と言いたくなってしまった。
読んでて、「寝てくれ!お願いだから寝てくれ達夫!!」と何回祈ったことか。「もう。公園でも道端でもいいから寝てくれ!!今は夏だから大丈夫だよ!!」であった。

殺人を犯す時って、こういう時なのではないだろうか、と思わずにはいられない。

この話の人物達は、皆自分勝手といえばそうなのだが、誰しも、そうなのではないだろうか? 一生懸命刑事の仕事をしていた雄一郎とすれ違いになってしまった、元妻の貴代子。雄一郎は分かってくれていると思っていたが・・・。

不良品が出たことにより、原因究明をした達夫。高炉の温度異常と確信した達夫は、それを上に報告する。が、取り合ってくれない上司。そして、部下が感染症で亡くなります。不眠症とその事故とが重なり・・・


不幸が重なった、ほんとうに「救えたはずなのに・・・」と思わざるを得ない。

そして、暑さで狂った?雄一郎は、な、なんと言う事でしょう!!
「職権乱用」でございます!!
思わず
「どうしちまったんだよ!!雄一郎!!」である。
ばれたら、免職!! なのに!! もう、投げやり状態の雄一郎でございますです。

そして、雄一郎と達夫が愛した美保子は、嫌と思っていた旦那を愛していた。と。本当に、救いがない・・・。

雄一郎が、大金を出してまで犯人にしたてた犯人は、別にそこまでする必要もなかった?的だし・・・。

刑事モノじゃなくて、人間ドラマでした。
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ジャンル:
小説
キーワード
マークスの山 合田雄一郎 大丈夫だよ
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