曙 町 か ら

一立川市民の
ご近所・町内
観察日記





since 2005

日野道 日野の渡し

2006-01-05 | sketch/連載/道
新奥多摩街道を横断してから100メートルも進まないうちに、
道が二股に分かれている。その左側に日野の渡しの碑が設置
してあった。この近所に渡し場があったと思われる。ここは
堤防の外なのでもう少し南だろうか。渡し場と言うとすぐ渡
し船を想像しがちだが、普段は仮設の橋で渡っていたようだ。
夏の増水期に橋が流される事がよくあり、その時にはワイヤ
ーと船を使って多摩川を渡っていた。
大正15年に日野橋が出来ると、徐々に利用者は減って今は記
念碑や「立川村十二景」で当時の様子を偲ぶのみと言うわけ
です。
この記念碑の目の前に庚申塚がありました。塚の形が墓石の
ようで誰かの位牌まで置いてあったので、墓地に見えました
が、正面に回り込むと庚申塚と記されており横に古い塚も添
えてありました。旧甲州街道はこの塚の正面を通って渡し場
まで来ていたのでしょう。
街道を行くシリーズ第一回、日野道はこれで終わりにします。
御付き合いくださって有り難うございました。
第二回の写真は撮ってあるのですが、現在整理中です。次の
更新で始めたいとおもいます。