フレンドリー サロン

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映画「コーラスの出来るまで」を見て

2007-03-02 09:10:02 | Let's chorus !
昨日コーラスを一緒にやっている友人の勧めで「コーラスの出来るまで」と言うフランスのドキュメンタリー映画を見て来ました。大阪の阪急十三駅の近くにある小さな芸術劇場で一日一回だけしか上映しておらず、後一日で終りだと言うので、慌てて見に行ってきました。

 これはパリの十三区に実際にあるモーリス・ラヴェル音楽院に所属するアマチュア合唱団が素晴らしいヴォイストレーナーの指導を受けて、どの様に変質していくかと言うストーリーを描いたドキュメンタリーなのですが、非常に新鮮で爽やかな感動を覚えました。

 日々仕事に追われる大人たちから、子供達やティーンネイジャー、余暇を楽しむ老人達までを含む幅広い素人集団なのですが、実にユニークで的確な指導でぐいぐい引っ張っていく指揮者の魅力にまず目をみはらされます。そして、少しずつ上達して行く団員達の姿がさりげなく捉えられているところが好感を誘います。最近日本のテレビ等でよく問題になっている「やらせ」でない事は全体の流れを見ていればはっきり分かります。コーラスをやっている人達には必見のいいドキュメンタリーだと思いました。

 この映画の魅力の一つは、所謂俗に言うBefore/After効果にある事は間違いありませんが、化粧品や健康食品の広告宣伝と大きく異なる点はそこにプロセスなりストーリーがあるかないかなのです。結果が良くても真剣な努力を伴うストーリーがなければ、何の感動も生れません。Shall we dance ? の映画があれだけヒットした理由も正にそこに多くの人の共感を呼ぶストーリーがあるからです。

 この映画を見た後で、今更ながら考えさせられたのは、何事もいい加減にだらだらやるのではなく、真剣に集中して取り組まなければ、感動は得られないと言う事です。夢中になるくらい真剣にやらないと駄目だなあと反省しながら、帰って来ました。そのせいか、その後のダンスのレッスンに対する自分の気持ちが大いに変った事に気がつきました。この新鮮な気持ちが三日以上続く事を願うのみです。

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