喜多院法興寺

住職のひとりごと

幕末の江戸の風景が写真に記録

2012-05-13 08:54:09 | Weblog

5月12日付 よみうり寸評
 {19世紀後半に活躍したイギリス人の写真家、フェリーチェ・ベアトは、幕末から明治にかけて、20年以上日本に滞在し、数多くの作品を残した。
◆英仏蘭米の4か国連合艦隊による下関砲撃にも従軍。長州藩の砲台が占領された様子を写真に収めている。
◆「愛宕山から見た江戸のパノラマ」(東京都写真美術館所蔵)は代表作の一つ。手前に長く続く大名屋敷の白壁と瓦屋根、後方には東京湾や台場を望む壮大な写真だ。明治の近代国家に移行する前夜の風景を今に伝える貴重な資料と言えるだろう。
◆都教育委員会が独自に作成した教科書「江戸から東京へ」の巻頭に、このパノラマ写真が掲載されている。今年度から全都立高校で日本史が必修となった。
◆松尾芭蕉の旅立ちの地、彰義隊が立てこもった上野の寛永寺……。都内各地の史跡の写真も紹介され、それらを手がかりに郷土の近現代史をたどる構成だ。
◆東京への理解を深めつつ、先人の営みに思いを巡らせる。暗記物でない歴史の面白さを知るきっかけになればと思う。}

 幕末の江戸の風景が、写真に納められていたのは奇跡か。今のデジタル写真技術は誰もが気軽にで画像が残せまた、その場で画像がチェック出来る。しかし、当時の最先端の写真技術は、高価であり撮影者自らが、現像焼き付けを行った。絵画は忠実に描くのは難しいが、写真は忠実に情景や時代を切り取ることができた。仁ではないが幕末の江戸時代にタイムスリップ出来るような気がした。

コメント (0) |  トラックバック (0) | 

母の日に感謝の気持ちを素直にありがとう

2012-05-12 06:24:55 | Weblog
5月12日付 編集手帳 読売新聞
 {「おむすびが、どうしておいしいのだか、知っていますか」。母親が娘に語って聞かせる。「あれはね、人間の指で握りしめて作るからですよ」。太宰治『斜陽』のひとこまである。
◆指で結ぶ。食べ物や料理の名称は数々あれども、「おむすび」(御結び)ほど素朴にして美しい呼び名はそうそうあるまい。
◆「おにぎり」ともいう。日本国語大辞典は「おむすび」の項目に語誌を載せ、「地域的には、東日本は『おむすび』、西日本は『おにぎり』であるが、最近は『おにぎり』が一般的呼称になりつつある」と述べている。
◆太宰その人と同じく「おむすび」の東日本に生まれ育ったせいか、いまでも「おにぎり」と呼ぶと、何だか別種の食べ物のような気がしてならない。子供の頃に母親が握ってくれたのが「おむすび」で、それ以外の出来合いはすべて「おにぎり」で…つまらない偏見をお許しあれ。◆〈母の日のてのひらの味塩むすび〉( 鷹羽 ( たかは ) 狩行 ( しゅぎょう ) )。あすは「母の日」、“てのひらの味”を思い出している方もあろう。二度と口にすることのできない身には、さて何の塩味か、ちょっとしょっぱい味覚である。}


 母の日に感謝の気持ちを素直にありがとうを伝えることがこの日の目的。高価なものをプレゼントするよいも、贈り物を渡しがてら、たまにはゆっくり顔をみせてあげて、一緒に過ごす時間をつくれば、母さんも喜んでくれるはずだと思う。
母さんたちに、「母の日にもらうとうれしいものは何か」を聞いてみたところ、1位に輝いたのは「家族と一緒に過ごす時間」(34%)。2位は「お花」(31%)なので、ここは気持ちを込めて、花を選んで贈るというのも楽しそうです。3位の「メッセージや手紙」(20%)「時間」や「気持ち」を求めているようです。「親孝行したいときには親はなし」と言います元気なときに母に感謝感謝です。







コメント (0) |  トラックバック (0) | 

無罪判決「修正できる」=指定弁護士、全員一致で控訴

2012-05-10 06:19:17 | Weblog
5月10日付 編集手帳 読売新聞

 {歌人の山中智恵子は青空を井戸にたとえた。光を 汲 ( く ) む井戸である。〈青空の井戸よわが汲む夕あかり行く 方 ( かた ) を思へただ思へとや〉。青く澄みわたった5月の空だろうか
◆よく晴れた日和を「青天白日」という。転じて、無実が明らかになることを意味する。1審で無罪を勝ち取ったその人には、しかし、 釣瓶 ( つるべ ) を満たせるだけの光はまだ汲めないようである。
◆小沢一郎民主党元代表が政治資金規正法違反に問われた事件で検察官役の指定弁護士はきのう、東京高裁に控訴することを決めた。小沢氏には刑事被告人の立場がつづく。
◆控訴の有無を見極めもせず、民主党の常任幹事会は党員資格停止処分の解除をすでに決めている。元秘書3人が有罪判決を受け、自身も“秘書任せ”の言い分を「信用できない」と判決で両断され、あまつさえ、国会の場でただの一度も疑惑を釈明していない。「青天白日」までひと山、ふた山を残す人の復権は、世間の目にどう映るだろう。
◆小沢氏は釣瓶をひとまず置いて、青空の井戸に耳をすませていい。充満した政治不信の〈行く方を思へただ思へ〉という声が聞こえるかも知れない。}

 小沢氏側はまさか控訴はしないと甘く考えていたようだ。しかし検察官役の指定弁護士は資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり政治資金規正法違反罪に問われた小沢一郎民主党元代表(69)に対する東京地裁の無罪判決について、控訴を決めた。控訴するに当たり相当悩んだようだが、判決には見過ごせない事実誤認があり、十分に修正は可能と判断したて全員一致で控訴を決断した。当然のことと理解した。

コメント (1) |  トラックバック (0) | 

茨城の突風は竜巻、被害範囲15キロ

2012-05-08 06:30:05 | Weblog
5月8日付 編集手帳 読売新聞
2012年5月8日(火)01:23
{昔のなぞなぞに、〈いずみにみずなうしてりうかえる〉(泉に水無うして龍かえる)というのがある。泉の水がなくなれば「白」、「りう」がひっくり返って「うり」、答えはシロウリ(白瓜)となる。
◆水の消えた泉から、龍が音も立てずに天空へ帰っていく。空想の光景が美しく、夏の季語シロウリの時節が近づくたびに思い出す。いつもの年ならば、である。昔の人が龍の昇天する姿になぞらえたという竜巻の所業は、暴虐以外の何ものでもない。
◆空爆の跡と説明されればそう信じてしまいそうな街の様子に、息を 呑 ( の ) んだ方は多かろう。
◆大型連休最終日の6日、竜巻と見られる突風が関東地方を襲い、1900棟もの建物が損壊した。茨城県つくば市では、倒れた自宅の下敷きになって中学生が亡くなっている。これが、こいのぼりを翻して“風薫る”5月の風の仲間だとは思えない。
◆竜巻に備えての心得を読み返してはみるものの、身を顧みれば、いつどこで起きるやも知れぬ地震と、こちらに向かって暴走してくるやも知れぬ車とで、注意力の在庫も底をつきかけている。龍よ、せめて人知れず、天へ帰れ。}

 この突風は竜巻に変化したのは、発達した積乱雲に伴う上昇気流で発生した激しい渦巻きを起こしたらしい。被害範囲は茨城県常総市からつくば市にわたる長さ約15キロ、幅約500メートル。竜巻は南西から北東に進み、常総市では小屋の屋根が50メートル飛ばされていた。竜巻が単体か複数かは断定できないという。この竜巻を人の力では回避できない。自然の驚異をひしひしと感じる。 



コメント (0) |  トラックバック (0) | 

夏場所、6大関時代幕開け

2012-05-06 06:26:18 | Weblog

5月6日付 編集手帳 読売新聞

{豊山、清国、大麒麟、大受、魁傑――懐かしい 四 ( し ) 股名 ( こな ) が並ぶ。江戸勧進相撲発祥の地、東京・深川にある富岡八幡宮の鳥居をくぐるとすぐ、右に立つのが「大関力士碑」だ。
◆無論いずれも名だたる力士ながら、刻まれるのは綱に手の届かなかった大関である。さらに奥へ進むと本殿の脇に、ずっと大きな「横綱力士碑」があった。両碑の距離は100メートルほどだが案外遠い。
◆頑強な体と才能に恵まれた上に、並の百倍も努力を積んで、ようやく一握りの力士のみたどり着けるのが大関の座である。そこから先は、おそらく人知を超えた要素が絡む。横綱碑までの距離が長く思える理由だろう。
◆きょうから夏場所。東西合わせて6人も大関がそろうのは、大相撲の歴史で初めてという。この中から奥の碑に名を刻む者が出るか。一人横綱を張り続ける白鵬以来、刻名式近しの期待は高まる。
◆現実には6大関の大半あるいは全員が、綱をつかめぬまま土俵を去り、手前の碑に名前を連ねるのかもしれない。それもまた大相撲のドラマであり、 観 ( み ) る人の胸に何かを残すだろう。横綱碑よりも大関碑の前で長くたたずむ人がいる。}

 6日に初日を迎える大相撲夏場所(東京・両国国技館)で、史上初となる6大関時代が幕を開ける。平成19年夏場所後に白鵬が昇進以来、28場所誕生していない。佐田の山から玉の海、北の富士の同時昇進までの29場所に迫る歴代2位の長さである。白鵬に並ぶ横綱が6大関で誰が横綱になるのか。最も勝ち星を挙げたのは66勝の把瑠都だ。唯一、6場所全てで2桁勝ち、初場所には初優勝を手にした。白鵬も「横綱に一番近い存在」として名を挙げる。誰が大関陣の中で横綱になるのか、楽しみだ。

 
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

子供の人口,31年連続で減少

2012-05-05 06:38:45 | Weblog

5月5日付 編集手帳 読売新聞

 {画家の安野光雅さん(86)がまだ若いパパの頃である。自宅に指圧師を招いて、肩を指圧してもらった。顔をしかめて痛みに耐えていると、当時3歳のお嬢ちゃんがどこからか物差しを持ち出して、指圧師の頭をぶったという。
◆安野さんは昨年出版した『絵のある自伝』(文芸春秋)に書いている。〈(わが子のしてくれたことに)わたしは一生をかけて報いたいとおもっている〉
◆「親の恩」があるように、「子の恩」というのもあるのだろう。半世紀ほどの歳月を隔て、傘寿の坂を越えて今なお現在進行形の感情であることに胸を突かれる。
◆〈人の親には病となるも子の心、薬となるも子の心…〉。近松門左衛門の『 生玉心中 ( いくだましんじゅう ) 』にある。親とは悩みと迷いのかたまりで、子供がむずかしい年頃になればなおさら、“病”の種ばかりが舞い込む。安野さんにとって「物差し」の記憶がそうであるように誰もが、忘れがたい何かの思い出を“薬”に長い坂をのぼっているのかも知れない。
◆きょうの「こどもの日」、胸の奥の宝石箱から小さな“薬”の記憶を取りだしては、息を吹きかけて磨いてみるのもよろしかろう。}


「こどもの日」にあわせ、総務省は発表した15歳未満の子供の推計人口(4月1日現在)は、前年比12万人減の1665万人となった。比較可能な1950年以降、子供の数の減少は31年連続で、最少記録も更新した。15歳未満の人口は男子852万人、女子812万人。0〜2歳が316万人で年々減少している。前年より子供の数が増えたのは、東京都と福岡県だけだった。原発の影響で、福島県は1万5千人の子供が減少した。子供に負担をかけないように、少子化対策に真剣に取り組まないと、日本の未来は無いと思う。



コメント (0) |  トラックバック (0) | 

ダーレオーエン急死で北島ショック

2012-05-03 07:04:15 | Weblog
5月3日付 編集手帳 読売新聞
 {五代目古今亭志ん生は苦楽を共にした夫人が亡くなったときも、ひとに涙を見せなかった。その人が、人気を二分した八代目桂文楽の死去を知ったときは頭から布団をかぶって泣いたという。
◆元横綱の大鵬、納谷幸喜さんは横綱に昇進したとき、北海道の実家にライバル横綱・柏戸の写真を飾った。「柏戸関あっての自分だから」と。柏戸の通夜で、「おい、起きろよ」と故人を揺さぶった話は知られている。
◆イチロー選手が語ったことがある。「自分の打撃がベストであるためには相手投手のベストも必要になります」と◆昨年の水泳世界選手権・男子100メートル平泳ぎで優勝したノルウェーのアレクサンデル・ダーレオーエン選手(26)が急死した。ロンドン五輪に臨む北島康介選手(29)の好敵手と見られていた人である。涙がとまらないよ――北島選手は簡易投稿サイト「ツイッター」で語ったという。
◆詩人の西條八十が亡くなったとき、堀口大学は霊前に一首を供えている。〈はたちの日よきライバルを君に得て自ら当てし 鞭 ( むち ) いたかりき〉。互いが互いの鞭であった間柄にしか分からない悲しみというものがある。}

 北島選手のライバルとしてダーレオーエン選手は北京五輪の同種目で北島に次いで銀メダル。ロンドン五輪では金メダルの有力候補だった。お互いに意識し合い、目標にしていた。そんな時にロンドン五輪で3大会連続2冠を目指す北島康介の最大のライバルの死で、気持ちが萎えないことを祈りたい。




コメント (0) |  トラックバック (0) | 

バス運転手逮捕「疲れて居眠り」

2012-05-02 06:27:11 | Weblog
5月1日付 よみうり寸評

 {「休憩中、運転席でうつぶせになっていた」「カーナビをさかんに気にしていた」など乗客は心配だった。
◆予定の上信越道を通らず、なぜか遠回りの関越道を走った。あげくツアーバスは防音壁に激突、車体は壁に切り裂かれるようになり、乗客7人が死亡した。
◆29日未明、群馬県の関越自動車道で起きた高速バスの惨事は居眠り運転が明白だ。5年前の大阪・吹田市のスキーバス事故など、同様な例も思う。重大な過ちだが、運転手を責めるだけでは防げない。その誘因の分析が肝要で、対策が問題だろう。
◆高速ツアーバスは参入規制の緩和で大幅に増えた。価格競争のしわ寄せが安全に響く心配がある。運転交代、乗務前の仮眠などは果たして万全か。
◆今回の運行も1人1日670キロの国交省指針の範囲内とはいうが、居眠りの現実を見据えるといい。夜間ツアーなら運転手2人の方がいい。多くの運転手が居眠りのヒヤリハットを経験している。
◆利用者も安値とともに交代運転手など安全面のチェックにも目を持とう。}

 関越自動車道で7人が死亡したツアーバス事故は、河野容疑者は4月29日午前4時40分頃、関越道上り線藤岡ジャンクションで、時速約90キロで乗客45人を乗せたバスを道路左側の防音壁に激突させ、7人を死亡させ、38人に重軽傷を負わせた疑い。運転手の過労で、起きたこの事故。防音壁が鋭い刃物となりバスを裂いてしまった。結果だが防音壁が無ければ、亡くなった人が少なかったのにと思う。



コメント (0) |  トラックバック (0) | 

春になるとやる気に…「カンフーグマ」新技披露

2012-05-01 06:34:03 | Weblog
(読売新聞)
 {バットや棒などを両前脚で回す妙技で知られる広島市安佐動物公園のツキノワグマ「クラウド」(雄・推定10歳)が、棒を前脚で素早く回転させるだけでなく、後ろ脚を添えて両端を上下に動かしたり、あおむけになって4本脚で操ったりする〈進化した技〉を披露し、入園者を楽しませている。

 飼育係の坪田麻実子さん(38)によると、ここ3年間で5種類ほどの技を習得。棒で遊んでいるうちに、自然とできるようになったらしく、バトンのように高く投げてキャッチすることもある。

 毎年春になると突如、やる気になるといい、長さ約1メートル、重さ約2キロの丸太を使うのが好み。飽きると、隣で飼われている雌2頭に向かって鳴き、興味を持たれなければぐったり横たわる。その姿は〈ふて寝〉をしているようにも見える。「クラウドも年頃。かなわぬ恋の憂さ晴らしかも」と、坪田さんは“恋の空回り”に気をもんでいる。}

 このところ、悲しい話ばかりで楽しいニュースがない。そんな中、見つけたのが「カンフーングマ」クラウド君の話だ。春になると、教えたわけではないのに、棒を器用に回し、雌熊に披露するという。この棒遊びは当分続くらしい。

コメント (0) |  トラックバック (0) | 

干しシイタケの放射能、事故前から「ゼロ」でない

2012-04-29 06:39:23 | Weblog
4月28日付 よみうり寸評
 {熟年以上の読者なら記憶にあるだろう。1950年代から70年代にかけて米ソ中などが大気圏での核実験を繰り返し、日本でも「放射能が降る」と騒がれた。
◆当時の子供は「外で遊ぶな」「雨にぬれるな」と注意された。特に日本の風上にある中国の核実験は心配の種で、気象庁が予報を出して警戒を呼びかけた。
◆その影響を文部科学省が継続して調べている。ネット上に公開されている調査結果を見ると、例えば1991年には干しシイタケから1キロ・グラム当たり24ベクレルの放射性セシウムが検出された。
◆昨年の原子力発電所の事故前も様々な食品で放射性物質が見つかっている。今月導入された国の規制値1キロ・グラム当たり100ベクレルを下回るが、ゼロではない。
◆原発事故後、一部の小売店が「食品中の放射能ゼロ」といった独自基準を設けていることに、政府が、規制値は十分に安全で信頼してほしい、と呼びかけている。
◆不安解消は容易でないが、事故前から「ゼロ」でない放射能は身近にあったことも知っておきたい。}


 食品の国の規制値1キロ・グラム当たり100ベクレルを下回っていれば、安全としたが、一部の小売店が「食品中の放射能ゼロ」といった独自基準を設けていることで、かえって不安を与えているのではないか。原発事故以前にも放射能が検出されていた現実を知らなかった。今回のことで、神経過敏になりすぎているのではないのか。


コメント (0) |  トラックバック (0) |