無駄無駄庵日記

釣って釣られて釣れ釣れ日和。
無駄を重ねて日が暮れる。

沖釣り一番・今井杯

2010年04月29日 | 無駄無駄庵日記

クラブの4月例会は第7回今井杯と同時開催でした。船宿は兵庫県浜坂の飛龍丸。狙いは根魚。参加者は18名。一匹長寸で覇者を決めます。もちろん、今井相談役も参加してくださって、クラブ内だけの大会ですがにぎやかな一日となりました。

  
終了後の記念撮影です。快晴の空の下、みんなにこやかにこやか、、、、、では、以下がそのレポートであります。

4月25日、浜坂の港を出たのが午前8時。船は飛龍丸他2隻。出船時間がゆっくりなのは、エサのホタルイカの仕入れに合わせてのこと。浜坂辺りでこの時期の根魚は今が旬のホタルイカで狙うのが一番なのです。

      

       
港と市場の光景。下がホタルイカ。生です。仕掛けのハリはマゴバリというか、2段バリにして、上バリをホタルイカの頭の三角のテッペンに通し、下バリは足の部分だけに食いついてもハリに掛かるように、目と目の間を縫うように通します。仕掛けは胴突き4本バリ。ハリスは6号、30cm。
    
朝一番のポイントは三尾沖の水深80mの瀬。潮がほとんど動かず、苦戦しそうな気配だったのですが、河合さんにダブル。下の写真、樋口さんもダブル。

               

   
こちらは、新会員の華山(はなやま)さん。写真ではよくわかりませんが、どうやらこの魚はアヤメカサゴ。沖の深場で釣れるガシラ、つまり沖ガシラと呼んでいるガシラはほとんどがウッカリカサゴ(和名)です。それに混じってアヤメカサゴ(和名)がひょいひょいと釣れ上がってきます。
              
華山さんの弟さん。いいガシラ、ウッカリカサゴです。30cmを超えてます。こんなのがぼこぼこ釣れるといいのですが、、、、、この日の平均サイズは、ちょっと小振りです。

                                  
                  クラブ旗です。

               
いい天気、いい笑顔。今井相談役です。このあとアタリがあり、、、、、

               

               
アヤメカサゴ、、?が上がってきました。オレンジというか黄色っぽいですね。で、2匹並べて比べてみました。                    

                       
上が、ウッカリカサゴ。下がアヤメカサゴ。体全体に黄色っぽい
模様が入っています。背鰭、胸鰭、尾鰭も黄色です。名前の由来は黄色い網目模様を「綾(アヤ)」としたのかもしれません。ウッカリカサゴは浅場の磯にいるカサゴとウッカリ混同していたのでその名が付いたようです。ちなみに、どちらが旨いかということですが、魚喰いの今井さんが仰るには、ウッカリとアヤメの食味に遜色はありません、とのことです。

船は転進を繰り返し、90m、105mラインの深場を攻めていくのですがどこも潮の動きが悪く、潮の動きが鈍い日はアタリも小さく、それでも合わせないとハリに掛からず、船長はデカイのが潜む深場を流すのですが、底潮が冷たく、やはり、頻繁にアタリのでる80mラインに戻ったり、底をトントンとオモリで小突きながら、エサだけ取られたり、上手くハリ掛かりしても、うわ、こんなサイズかいな、という声や、おっと、それはデカイ、35cm超えてるでとか、ソイにレンコダイにマトウダイに、とにかく、和やかに賑やかに竿納めの午後2時となりました。いよいよ、検寸です。

                                
    
     
僚船であがった37,5cmのソイが優勝魚。今井杯のトロフィーを受ける、優勝者の井本さん。副賞はライフジャケットとお米10㎏。

クラブの大きなイベント、今井杯が無事に終わりました。飛びぬけたサイズは出ませんでしたが、釣果はウッカリカサゴ、アヤメカサゴを中心に30匹前後からいい人は50匹ほど。上着を脱ぐほどの好天に恵まれ、天気のエエ日は喰いがなんとか、、、、、という至言?を裏切る釣果。第8回今井杯へと期待の膨らむ一日でありました。

 

 

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釣れだしましたよ~!?

2010年04月26日 | 無駄無駄庵日記

須磨の純栄丸の船長から「釣れだしましたよ~、明日22日、半夜でメバルの船を出しますわ」と電話を貰ったのが4月21日。

谷川沖の半夜メバルのシーズン終了に立ち会ったのが、前々日の19日。

途切れることなく半夜メバルが楽しめるとあって、クラブの数人に行きませんかと声をかけたのですが、皆さん忙しくて、ボーっとしてるのはどうやらボク一人。でも、坂本さんが付き合ってくれるということで、純栄丸の船着き場に着いたのが午後4時少し前。

            
波もなく穏やかで、いい天気です。波止の先っちょで竿を出している人がいます。バケツの中には手のひらぐらいのカレイが一匹だけ、なんだか不安そうに沈んでいました。   

                

                       
この日の相客は10人ほど。須磨沖から塩屋、垂水沖の浅場のポイントを流すようです。オモリは15号。ハリスは0,8号。エサはシラサエビです。写真の方はかなりのご高齢、いや、ベテラン。垂水から出た別の朝便で一仕事終えてきたとか。船の揺れに体を任せながらゆったりと仕掛けをセットしておられました。

午後5時。船が滑るように船着き場を離れ、最初のポイントは須磨の海釣り公園の少し沖。今日はサビキでやるつもりですが、とりあえずはエサ釣りでと、小さめのエビをハリに刺し合図を待って仕掛けをいれます。水深は15mぐらい。一流し、二流し、反応がありません。「日が沈んでからですわ」と誰かの声がして、それでも少しぐらいは喰うやろと、仕掛けを入れるのですが、ダメです。

         
鉢伏山です。桜の季節のあと、木々の若葉に勢いがついて、遠景ながら緑が美しく見えます。

         
明石海峡大橋です。日が沈みかけて、ね、これからがメバルの時間です。

            
中垣さん。常連さんです。ボクラはそうたびたび来ませんが、でも、そのたびにお会いして、親しく話をするようになりました。「小さいがな」と仰りながら、写真を撮らせてくださいました。

そうなんです、アタリがありククっと竿先を絞り込むのですが、釣れてくるメバルは20cmに満たないサイズ。ボクはエサ釣りを止め、サビキでやっていたからよけいにそうなのかもしれません。船が塩屋の沖側に移動して、坂本さんに良型のメバルがきました。

            
23~4cmほどか。エサはシラサエビ。ボクはここまで7匹の釣果。坂本さんも同じぐらいですが、サイズに違いがあります。不思議ですね、サビキでもデカメバルを喰わせた実績があるというのに、、、、。

           
あっ、そうですね、魚を前に出し過ぎですね。つい調子に乗ってしまいましたが、この日のボクのビッグワン、28cmありました。

サビキで通そうと固く思っていたのですが、ついに決心が崩れました。脆いというのか、軟弱というのか、自分でも呆れてしまいますが、シラサエビに変えた途端28cmのメバル。そのあとも連続で喰いが立ち、25~28cmを5匹、計12匹の釣果でした。ああ、ウレシイの一言であります。


 

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グッドテイスト・魚の味噌漬

2010年04月24日 | 無駄無駄庵日記

釣れた魚をどう食べるか。それが一匹だけだっったり、しこたま釣れたり、状況はいろいろですが、刺身、塩焼き、煮付けなどの定番料理の他はその地の船頭さんに教えて貰ったり、釣り人その人が実験開発したり、クラブ員同士で情報を交換したりと、多彩に工夫がなされて、悲喜交々のドラマが生まれていることと思います。

で、ボクが最近ハマっているのが味噌漬けです。

味噌漬けは漬ける物が新鮮なうちに按配するとぐんと味が良くなるのです。今までは西京味噌を使った、西京漬けが主だったのですが、最近グッドテイストなお味噌を見つけました。大豆と米麹がたっぷり使われた味噌漬け専用の「白荒みそ(六甲味噌)」です。

           
特徴は、香りがいいこと。味が濃いこと。値段がたぶん安いこと。日持ちがすること。店のオバチャンは「そら、だいぶ、ず~っと、持つよ、冷蔵庫で」といいます。この味噌、六甲味噌ということなので、我が家では「六甲漬け」とネーミングしています。

六甲漬け、、、、、、谷川沖で釣ったメバルを漬けました。丹後半島沖で釣ったガシラも漬けました。鶏のモモ肉も(これはスーパーで買って)漬けました。それぞれ48時間から72時間、漬ける物の大きさにもよりますがそれぐらい漬けた方が味がしっかりと沁み込みます。焼いているとグリルから香ばしい匂いがして、たまりません。で、いま、漬けているのは、筍。我ながらグッドチョイスの食材。萬乗醸造の逸品、「醸し人九平次別誂純米大吟醸」と合わせるのを楽しみにしています。 

         
扱っているお店、新見屋さんです。阪神電車尼崎駅前の中央商店街。駅前から入って、商店街の中ほどの4番街。通りの左側にあります。今年で創業75年とか。でも、それをこれ見よがしに金看板として掲げていないのが逆に自信の表れ。奥ゆかしくていいです。漬け方は、味醂と酒で味噌を溶くのですが、固い目がいいようです。漬けているとそのものから水分が出るからね、とお店のオバチャンに教えて貰いました。

とは言え、ボクの味覚だけではあれですので、仕事場の人にも魚とお味噌をプレゼントして、食味を確かめてもらいました。結果は、グッドテイスト、いける、ということでしたので、クラブの例会の参加賞に推薦しようかと思っています。

そうそう、尼崎といえば、以前にも紹介しました阪神タイガースの優勝マジックナンバーを掲げ、六甲おろしに乗せて天空(アーケードのですが)を泳ぐマスコットのメデタイガーです。この日、4月20日は125の数字が出ていました。23日現在、22試合を戦って、12勝10敗で2位。果たしてこれから先、味噌っかす扱いにならないことを願うばかりであります。

              

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確かめてきました!

2010年04月21日 | 無駄無駄庵日記

あれだけ好調を持続していた春日丸、谷川沖の半夜メバルが急速に釣果を落とし始めました。4月18日の春日丸HPによると、全員が釣果ゼロ。竿を出せば小さくても23~4cmから27~30cmのメバルばかりがぼこぼこ釣れていたのに、、、、です。

で、4月19日、野暮用を午前中に済まし、坂本さんと確かめに行って来ました。

午後6時、いつものように港を出て、いつものようにサビキ仕掛けでゴミ焼却場沖を流し始め、メバルのアタリを取ります。30分経過。アタリがありません。船に灯りが点って、これからですやん、と坂本さんと頷き合って、1時間経過。ポイントを変えて、底を10m切ってください、という今までにない指示があって、でも、むなしく2時間経過。
 
 
坂本さんです。ポツネンと立って珍しく集中力が途切れかけています。

本来なら、丸いバケツ(写真下の)にメバルが溢れているのですが、船の揺れに合わせてバケツの水だけがむなしく揺れ、使われるはずのタモが途方に暮れて、坂本さんも打つ手はナシという感じで、小雨のなか3時間が経過。船中6名、誰の竿も曲がることなく、合図のブザーが意を決したように2度鳴って、納得の、そう、前日の釣果ゼロを身を持って確かめに来たようなものですから、納得の竿納です。

1月から出ていた半夜メバルもこの日で終了とのこと。HPによると今シーズンのメバル総釣り上げ数は船長が目標としていた3000匹にチョット足りず、とか。出船できる日、出られない日、天候や潮巡りなどの諸条件と照らし合わせると、果たして、凄いの一言であります。春日丸さん、楽しませてもらってありがとうございました。

 

 

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白石グリのマダイ&船酔い

2010年04月18日 | 無駄無駄庵日記

「魚釣りが趣味ですねん」と言うと、「どんな釣りですか、海釣りですか、川ですか」「ああ、船釣りですか」「オモシロイでしょうね、大きなお魚が釣れて、、、」「でも、船に酔いませんか。私はもう二度と嫌ですわ、あんな苦しい体験は、、、、」と、そんな方向に話が進んでゆくのですが、、、。

さて、船釣り専門のクラブにいながら、船に酔うときがあります。でも、全く大丈夫、酔いません、ときっぱり言える人もいます。その違いはどこにあるのでしょう。波が高いときはやめるとか、暴飲暴食を避け、睡眠をたっぷりとれば大丈夫とか、そんな外的要因ではなく、体質というか、人間の機能というかそのあたりの真実を知りたいと思うのですが、、、、

ただ、知ったところでどうなるわけでもありません。酔う人は日々酔わない方法を自己研鑚するしかありません、というか、酔ってしまえばその日の釣りを諦め、次に賭けるというのが酔わなくする第一の方法かと考えます。そう、次を目指さない人は酔ったままで人生を終わることになるのであります。

クラブの橋本さんから丹後半島沖白石グリのマダイ釣りのレポートが届きました。予想外の大荒れの天候であったようです。以下がその様子であります。(構成~南村)

 

「白石グリのマダイ釣り」 by橋本 修全
4月12日、西舞鶴の秀吉丸をチャーター。港を出たのが午前9時30分。メンバーは塚本さん、岡部さん、河合さん、杉本さん、村上さんと私の6名。雨はしっかりと降っていますが、舞鶴湾はたいした風もなく穏やかです。ところが、湾外に出ると2~3mの波。1時間以上かけてポイントに着いたのですが、波高に加えて大きなウネリが出ていて、この時点で船酔いでダウンする者が出てしまいました。

      
岡部さんです。にこやかに笑っていますが、雨はともかく背後からの波というかウネリは相当な高さ。いままで彼が酔ったのを見たことがありませんでしたが、この日は別人でした。

              
ハマチです。最近はハマチが多く、それはそれで嬉しいのですが、やはりマダイが一番です。とくにいつ撤収になってもおかしくない状況ですからね。

午後から天気が回復しいくらかは波もおさまりだす、そんな予報だったのですが、相変わらずの荒れ模様に杉本さん、村上さん、河合さんは船酔い。キャビンに入ったまま出てきません。とくに河合さんは可哀想に重症で竿すら出していません。

               
でも、夕方近く、4時頃になってウネリは残るもののようやく穏やかになってきました。こうなると魚のアタリも取りやすく、そして少しづつ喰いがよくなって、杉本さん、村上さんも体調を回復。私にはチャリコが喰いついてくれました。
                                         
      
50㎝ほどのマダイやハマチを釣り、この日いちばん元気だった、塚本さんです。

          
杉本さん、マダイのダブルです。船酔いも回復したようです。全体的な釣果は、マダイやハマチの他にレンコダイ、イサギ、アジなどが釣れ少しはお土産になりました。

ともあれ、寒さと止むことのない雨、酔わないほうがおかしいと思うぐらいの高い波と大きなウネリ。今までにない体験で、明くる日は体の節々が痛み、疲れたの一言でありました。でも、また、釣りに行くことになるのでしょうね。きっと、、、、、

 


 

 

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谷川沖のメバル・サビキか青ムシか?

2010年04月15日 | 無駄無駄庵日記

4月9日、そろそろ終わりかなあ~、どうなんやろかなあ~、やってみな判れへんしぃ~、と思いながら、またもやメバルの半夜釣りに行って来ました。行き先は大阪府泉南、谷川港の春日丸。

坂本さんと二人、春日丸の船着き場に着くと一人の先客が護岸に腰掛けています。車から荷物を降ろしていると「こんにちは」という声がして、なんと前回(3月28日)一緒になった岡山さんです。そのとき、このブログを見てますよ、ということでいろいろお話をさせてもらって、これもなにかの縁とばかりに22匹のメバルを持った写真を掲載させてもらった方です。 

             
岡山さんです。きょうは先輩とご一緒とかで、その方を待っておられたのです。偶然にもまたお会いできて、なんだか嬉しい気分です。

やがて一人来て、二人来てという感じで釣り人が増え、ボクも何回か来てますから、やあやあ、その節はどうもなどと、顔見知りの常連さんなどと挨拶を交わして、情報交換というのかそんなこんなの話をしていると、「浪花釣魚研究会」の安居さん、小西さんのお二人、つまり同業?の方がおられて、ブログの紹介をし合って、そのうち岡山さんの先輩も来られて、乗り合い船でありながらそれぞれが旧知の友という感じで、午後6時に船出したのであります。

 
先着順に釣り座を決め、ボクと坂本さんは左舷のミヨシ付近に座りました。アタマからポイントに入ると読んだのですが、、、、、果たして。

いつもはサビキで狙うのですが、船長が「ここ2,3日、ちょっと喰いが落ちたから、、、、」と言いながら青ムシの用意をしだしました。え、どうなん、そのほうがええのん、でもな、サビキは実績があるしなあ、坂本さんどうする?迷うなあ、、、、で、とりあえず青ムシでやることに決断しました。

小さいのを選んでハリに刺し、底を取って、1m切って、竿先を動かさずにアタリを待ちます。一流し、二流し目は外れ。船に灯りが点いて、いきなりゴンッと来て、29cmのメバル。でも、それ以後コツコツとしたアタリは出るのですが、喰い込みません。坂本さんも苦戦しているようです。

               
                     この方の仕掛けはフラッシャー付きのアジカブラ。

               
                     大堤さん。岡山さんの先輩です。28cmぐらいはありそうです。たぶんサビキ仕掛け。

               
                      阿曽さん。32cm。この日のデカイチです。

坂本さんが青ムシで一匹釣りましたが、後はやはり喰い込みません。もう限界というか、英断です。サビキに変えました。ただ、いつものような活発な喰い気ではなく、流すたびに単発に、ミヨシで喰ったり、トモで竿が曲がったりという具合。でも、メバルのサイズは相変わらずビッグ揃い。ボクは24cm~29cmを7匹。竿頭は10匹釣った、岡山さん。ずっとサビキだったのかなあ、、、、気になるところではあります。

 


 

 

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丹後半島沖のノマセ釣り

2010年04月12日 | 無駄無駄庵日記

4月4日、丹後半島経ヶ岬沖へノマセ釣りに行って来ました。船を出したのは京都府宮津市大島の養老漁港。港に着いたのが午前5時30分ごろ。定置網漁の船が出港の準備をしているところでした。

  

           
養老漁協では定置網漁の体験ツアーを実施していて、けっこう人気があるらしく、この日は子供たちが船に乗り込み賑やかな船出、本職の漁師さんと協力して網を引くのです。網はイワシ漁が中心ですが、ときにはジンベイザメやクジラも獲れるなんてこともあるようです。

彼らを見送ってしばらくしてその定置網でエサのカタクチイワシを仕入れた蛭子丸が港に帰ってきました。ひょっとしたらあの子供たちが引いた網のイワシかもしれません。ノマセ釣りはクラブの人たちにもファンが多く、この日の狙いはソイやガシラ、ヒラメなどの根魚なのですが、青物も真鯛も、果たしてなにが喰いつくのか知れないところにこの釣りのスリリングな魅力があります。

  
4月とはいえ朝は寒さが残ります。暖を取りながら話は大きく膨らんでいきます。この日のメンバーは8名。仕立て船ですが、いつものようにクジを引いて釣り座が決まり、それぞれが船に乗り込んでいきます。

港を出た船は鷲崎を回って若狭湾をほぼ北へ、泊、本庄、蒲入を過ぎて、経ヶ岬を西へ回り、中浜を過ぎて、犬ヶ岬も過ぎて、竹野も過ぎて、ああ、あれは間人(たいざ)、、、、、と思っていると船が速度を落として大きく旋回。「やってくださあーい」と船長が言ってようやく釣り開始。エサのカタクチイワシを生簀から掬いハリに刺します。刺し方は、顎からハリを通す、鼻掛けにするの2種類。今日のはデカイですね、15cmぐらい。地元で大ダレと云われるサイズです。仕掛けは胴突き2本バリ。オモリは70号。ハリスは5~7号。枝を50㎝ほど出し、ハリはヒラメの18号。エサが大きいのでハリを大きくしないと魚が咥えたときすっぽ抜けるのです。

   
経ヶ岬の灯台です。波もなく絶好の釣り日和。エサのカタクチイワシ。15cmほどあります。ちなみにサイズが小さくなるにつれて、中ダレ、小ダレと呼ばれます。

オモリが底に着くと、少し上げ、船は流し釣りですから、しばらくすると底を取り直し、また少し上げ、要はオモリで底を小突く感じでアタリを取ります。根掛かり必至の釣り、船中一番乗りはボクの横に座った中尾さんです。

                    

          
和田さんの友人、中尾さんです。40cmぐらいでしょうか、地元でクロガンナと呼ばれるソイです。後に40cmほどのホウボウも釣られました。

          
和田さんです。良いサイズのガシラ。和名はウッカリカサゴ。和田さんはこの日、アコウやソイの良型、レンコダイなどを釣り好調でした。

さて、船は幾度も潮のぼりを繰り返し、そのつど誰彼にアタリがあるのですが、待望のヒラメがまだ釣れていません。アタリが遠のくと船がポイントを変え、よし、今度はヒラメが居る、と仕掛けを入れるのですが、それらしいアタリがありません。釣れるのはガシラ、ソイなどのレギュラーな顔ぶればかりです。

       

            
井上さん、ソイとオキメバルのダブル。久保さんはソイ。

              
植田さん、これはマトウダイ。大きいですね。名前の由来は体の真ん中に黒い的のような紋様があるので、また、ビュ~ンと伸びた口が馬の顔のように長いので、この名が付きました。漢字は「馬頭鯛」とも充てます。

              
森崎さん、アコウです。高級魚です。この日は船中2匹でした。釣ったときの勢いというか豪快さはヒラメに分がありますが、4月後半から5月以降にかけてノマセ釣りのメインターゲットとなる魚です。和名はキジハタ。

今シーズン初めてのノマセ釣りにしては皆そこそこの釣果でありました。最後にこれは間違いなくヒラメやで、というアタリがあったのですが、ま、それはそれとして、いずれ何度も訪れることになるのですから、ヒラメやアコウは次の楽しみということにして、午後2時に竿納めとなりました。

 

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魚見聞録⑦桜鯛

2010年04月10日 | 無駄無駄庵日記

魚見聞録⑦ 桜鯛

春、真鯛は水温の上昇にともない越冬場を離れ、産卵のために浅場の岩礁帯に移動しはじめる。それを「のっこみ鯛」「のぼり鯛」と云い、雄の腹部が婚姻色をなし紅色に染まる。季節が桜の花の咲くころと重なるので「桜鯛」という美しい名がついた。

ただし、この桜鯛は俗称。和名の桜鯛は別にいる。スズキ目ハタ科の小魚。あるとき偶然にこの魚が釣れた。大きさは20cmほど。体色は濃い紅色。桜の花びらを散らしたような斑点が体にあった。綺麗な魚だった。このような綺麗な魚を剥製にして、フィギュアのように飾るのもいいなと、そのとき思った。

             

真鯛はその色や姿をもって目出度い魚とされ、日本人の美意識や生活文化に深く関わってきた。鯛の名の語源は、平安時代の律令「延喜式」(927年)に見られる「タヒラウヲ(平魚)」が訛ったものという説が有力だ。記紀にもこの真鯛が登場する。兄の海幸彦から借りた釣り鈎で釣りをした弟の山幸彦が魚に鈎を取られてしまうという神話がそれ。

鈎を取ったのは真鯛。兄から鈎の返却を迫られた山幸彦は綿津見の国の海神の助けを得て鈎を取り戻すのだが、その場面を「古事記(福永武彦訳本)」には、「鯛が咽に何やら棘が刺さり、物が食べられなくて困ったとこぼしている。だから犯人は鯛だろう」と記しされている。

ちなみに、この兄弟の母の名は「木花之開耶姫(コノハナノサクヤビメ)」。その名の「サクヤ」がサクラの語源とか。桜と鯛の巡り合わせ。歴史の糸は絡まったかのようだが、そうではない。なぜならここでの鯛の登場の仕方は少なからず、卑俗で人間臭い。

                                                        

室町時代以前の都は山に囲まれた奈良や京都であり、魚といえば鯉が主。大陸文化の影響が濃く、神饌の魚、目出度い魚といえば、龍門の魚、出世魚としての鯉が主流であった。鯛は先の物語のように口の卑しい下種な魚とされ、まだ不遇を囲っていたのだろう。

「桜鯛」という美意識は竹田出雲の歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の上演に端を発した戯れ歌「花は桜木、人は武士、柱は檜、魚は鯛、小袖は紅梅、花はみ吉野、、、、」にそのルーツがあり、侍の世になって生まれた美意識だと聞く。元禄期、歌舞伎は随一の芸能。このころから真鯛は桜と並び称され、晴れの魚、目出度い魚の筆頭となったようだ。

      

俳諧師、其角は「津の国の何五両せん桜鯛」と詠み、津の国(大阪あたり)では何と五両もするのかと、「桜鯛」の誉れに驚いている。

                花の雨鯛に塩するゆふべかな

この句は其角と同じ芭蕉門の俳諧師、仙花の元禄期の作品。「花の雨」の「花」は桜の花。雨に濡れる桜、塩を振られる鯛。折しも夕暮れ、ゆったりした時間の流れのなか、散りゆく命が美しくも哀れではある。これもまた「桜鯛」の美意識に違いない。

                        

この春もまたいくどか鯛釣りに出かけるつもり。船の揺れに体を預け、鯛のアタリを待つ。ゴツンゴツン、真鯛の引きに酔いしれながらリールを巻く。深い海から釣れ上がり、春の眩い光を全身で跳ね返した真鯛は今も昔も勇壮で美しい。花の頃なら、なおさらのことだ。

注:この魚見聞録は2008~2009年に南村が「週刊釣場速報」に連載したものです。今回、ここに掲載するにあたって、一部加筆修正をしました。

 

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花人

2010年04月07日 | 無駄無駄庵日記

桜の語源は動詞「咲く」に複数を意味する接尾語「ら」が付き、名詞になったもの、と云われていますが、これではなんともあっけないないですね、、、、

桜は奈良時代から植えられはじめ、桜の「さ」は田の神を表す「さ」、あるいは耕作を意味する「さ」で、「くら」は「座」を表す、つまり、田の神の依代としての花ということで、「さくら」となったという説。また、記紀に登場する「さくら」のように美しい姫、「木花之開耶姫(このはなのさくやひめ)」に由来していると云う説などもあるようです。

さて、その真意はともかく、心情的には後の二つの説に肩入れしたくなるのが桜を愛でる人、花人としての在り様かと思うのですが、、、、4月3日、家内と二人でお花見に行ってきました。行き先は京都府天王山の裾野を流れる水瀬川の堤。JRの山崎駅を降りたのがお昼頃。ここから西国街道を経て水瀬川の堤に向かうのですが、なんと愛媛県松山市から「けんか神輿」が来ているというのです。

        

      このぶつかり合いは赤い方の神輿が勝利。ガシッとぶつかり合った途端、相手方の神輿の担ぎ手がどうっとよろけ、その危うさと激しさに見物客から歓声があがりました。  
   
写真左。山崎の離宮八幡宮は、平安から室町時代にかけて神仏に供える灯明に使う荏油(えのあぶら)の製法に優れ、油座の本所として隆盛を極めたとのことです。そして、荏胡麻の買い付け地のひとつとして松山があり、その縁で分社を設けたとか。で、今年が離宮八幡宮創建1150年にあたるのでそれを記念して松山からけんか神輿がこの山崎へやってきたとのこと。分社である松山の朝日八幡宮では毎年10月に地域の繁栄を願ってけんか神輿のお祭りがおこなわれているようです。写真右は西国街道。

さて、極めて珍しいというか、ラッキーというのか、松山のけんか神輿の余韻に興奮しながら、離宮八幡宮の横手から西国街道に入り、花人となるべく、水瀬川の堤を目指します。

    
水瀬川の源流は川久保渓谷。桂川へと合流するあたりのこの花堤はいわゆる観光名所ではないようで、地元の人たちがジョギングしたり親子で散策しながら桜を楽しむといった様子。カメラを持っていかにも他所から来ましてん、と物珍しそうにしていると、「どこから来はったん」と声を掛けられます。

  
左の写真。水瀬川はこの先で桂川と合流し、桂川は宇治川と木津川の合流地点を下ったところで合流し、淀川へと流れを変えてゆきます。右の写真はあの天王山です。頂上からは合流の様子が遠望できます。
            
      
             
      
上流に向かって歩き続け、堤の桜が少し途切れたところで引き返すことにしました。家内の万歩計は1万2439歩。そろそろ限界ですが、再びJR山崎駅まで歩かなければなりません。釣り人としてなら少々のことではへこたれませんが、あぁ、、、花人となるのも考えものであります。

  

 


 

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墓マイラー

2010年04月04日 | 無駄無駄庵日記

あるとき、電車の窓からお墓がみえました。線路の際、高く伸びた木々と民家に遮られよくわからないのですが、古そうなお墓です。こんもりと円墳のような地形をしていて、墓参用の通路でしょうか、草むらに一本の道がみえます。墓の数は、たぶん十数基。

閑話休題。少し前の朝日新聞の「天声人語」で「墓マイラー」という言葉をみつけました。歴史上の人物のお墓を訪ね歩く人たちのことを指すようで、愛好者も多く、そのための地図もあり、いま静かな人気なのだそうです。

         

だからというわけではありませんが、お彼岸前のある日、この墓を訪ねてみました。実は今回が二回目なのです。最初は去年の晩秋でした。お墓に通じる草むらの道が見つけられなく、「お墓へはどうやって行くんですか」とも訊けず、でも、やっとの思いで小道をみつけ、墓所を登ったのです。

想像していたよりも広く、木々が墳墓全体を覆い、墓の数は五十くらい。いや、もっとあるかな。木の実が小さな羅漢さんや、埋もれかけたお墓の周りに転がっていて、賑やかというか、ころころと愉快というか、そんな感じのお墓でありました。

今回、まず目に入ったのは雪柳でした。墳墓の中央に一叢咲いていて、春の気配。小さなお地蔵さんには赤や黄色のカラフルな花が供えられ、お墓全体が明るい日の光の中に浮かんでいました。

        

歴史上の人物のお墓でもなく、有名人のそれでもなく、もちろん血縁者が眠っているわけではないのですが、この墓所はかつて、ウチのお墓はこのあたりがいいね、ということでこの地に最初のお墓が建てられ、じゃあ、今度はウチの家のお墓はこのへんで、と言う具合に増えていって、羅漢さんやお地蔵さんが安置され、お墓が五十基ぐらい建てられたところで、時代が変わって素朴さがそのまま残った、という感じです。

        

このお墓に立っていると、きちんと区画整理された公園のようなお墓はどこか他人の風が吹いているようで、本当に父や母、ご先祖様が眠っておられるのかと、そんな気持ちにさえなります。そうです、お墓は懐かしくなければなりません。

             父母をたくさん洗い春の山

ボクの句です。「たくさん洗い」は懐かしさを込めてお墓を洗うということです、、、、、。このお彼岸は霊園にある父母の墓に白い雪柳を供えました。

 

 

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春日丸で半夜メバル、思わぬ嬉しいことが、、、、

2010年04月01日 | 無駄無駄庵日記

3月28日、メバル釣りに行ってきました。行き先は、やはり?谷川港の春日丸。そして、とうぜん?半夜釣りです。ここでの釣りはすでに何度か紹介しましたが、そのつどよい釣果に恵まれ、今回もクラブの久保さんと出掛けました。

港に着いたのが午後4時前。出船が6時。早く着いてしまったので谷川の港をぶらぶらして、時間を潰すことにしました。

 谷川港は大阪府の南端、泉南郡岬町、和歌山との県境に近い所にあります。何処となく春の長閑さ、たくさんの船が繋留されています。言い伝えによると、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際、この港から出帆したとか。また江戸時代の参勤交代のおり、四国からの大名がこの地で本陣を張ったとか、、、、岬町立多奈川小学校のHPを見て知りました。

 雑然とした港。整備され、だだっ広いだけの港。いろいろありますが、職漁船の多い港には暮らしの匂いがあります。この谷川の港は道一本隔てたところ、家の前が港です。海と人家が相対している、つまり、暮らしそのもが海と共にある、そんな感じが色濃くする港です。

 風もなく穏やかな夕暮れ。でも、船長は怪訝な顔で「荒れへんかったらエエけど、、、」とつぶやいて、どうやら天候の急変は時間との勝負のようです。

 多奈川の関西電力第2発電所の煙突。空には夕月が白く浮かんでいます。ほぼまん丸。2日後が望月です。

ポイントまでは10分足らず。船が旋回して潮に乗りました。ボクと久保さんは右舷胴の間に並んで、釣り開始。仕掛けはいつものサビキ。サバ皮とそれをグリーンに染めた物が交互に並んだ6本仕掛け。枝は0,8号。長さは20cm。ハリスは長いほうが喰いがエエとか言いますが、どうなんでしょう、自分なりの仕掛を使う人もいますが、ボクの経験では船宿の仕掛けが一番だと思うのですが。

水深は20mほど。オモリが底に着いて1mほど上げます。と、久保さんの隣の人の竿がククっと曲がって、26cmほどのメバル。次に久保さんにメバル。そしてボクと潮上から順序よく、ときどき飛び飛びに、あるいは反応なく通過して、それでも25~29cmのメバルが快調に釣れ、竿先に負荷が掛かって、メバルかな、いやいやどうなの、根掛かりかいな、というようなことがあって、天候の急変もなく(正確には帰港と同時に急変しました)、そして、釣果もさることながら、思わぬ嬉しいことが判明したのです。

   
久保さんです。19匹の釣果。そして、南村は9匹。そしてそして、下の写真の方。

        
富田林から来ましてん、と仰る岡山さん。久保さんの隣に座られて、なんだかんだと親しくお話をしているうちに、このブログのことをご存知だということが判ったのです。
       
「ブログ、よく見てますよ」とのことで、偶然とはいえ、嬉しいやないですか。思わず、花束があれば花束を、そして釣ったメバルを全部差し上げて、という気持ちになったのですが、実は花束は別にして、そんな差し出がましいことをしなくても、この方がこの日の竿頭で22匹の釣果でした。

ブログに載せたいので写真を、という厚かましいお願いに気持ちよく応えてくださって、岡山さん、ありがとうございました。4月に入っても春日丸は半夜メバルで出船するようです。ひょっとしてまたお会いできるかもしれませんね。釣り仲間が一人増えたようで嬉しい一日でした。
       

 

 

 

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