
「だんじりファンやろ。祭りがあるで〜〜、見においで」
和田さんのそんなそそのかしに乗って、5月5日、神戸市東灘区の「本住吉神社祭礼」のだんじり曳行を橋本さんと二人で見に行って来ました。
この日は宮入り。阪神電車住吉駅の近くの御旅所から、国道2号線沿いにある本住吉神社まで1キロと少し。
本住吉神社・・・・もとすみよしじんじゃ・・・・・・全国2,000社あまりを数える住吉神社の本家本元、総本宮であるとか云われています、がその神社へ宮入りするのです。(大阪の住吉神社はこの本住吉神社の分祀と言う説があるようです)
だんじりは山田、呉田、住之江、空、西、吉田、茶屋地区の7台。
午後、7時。近隣各地のだんじりが神社までゆっくり北上してゆきます。

この地域のだんじりには曳き綱がついていました。曳き手のなかにはだんじりの屋根に乗り、囃子手に憧れてるてる子がいるかもしれません。

屋根には大勢の若い衆。何人ぐらい居るにでしょうね。皆が「オッセ、オッセ」の掛け声を合わせ、少し急な勾配進んでいきます。
決して無理な走り(曳行)ではありません。人が歩く速度、、、、。そんな感じで進んで行きます。

真夏の夕暮れとちがってくれるのが少し早いです。そのぶん、空の青さが良い具合にだんじりの提灯の朱色と絶妙の色具合を見せあって、、、、、いいですね。

屋根の上の若い衆の装束です。誰もが腰巻をしています。岸和田方面なんかは法被のすそから走り易いように果敢に股引きを露わにし、やんちゃというか気合充分と言うかそんな感じですが、、、、、ここのはなんというのか、ゆったりと大人ぶりの雰囲気です。

男子も、女子もこんな感じ。見慣れていないせいもあって、なかなか格好がいいです。このスタイル、なにか謂われがあるのでしょうね。

さて、だんじりがいよいよ宮入りです。国道2号線を通る車を止め、神社の大鳥居を潜り本殿前へと入って行くのですが、行きつ戻りつしてなかなか入りません。これも、宮入りの見どころです。住吉神社と言えば海の守り神。この祭礼も航海の無事と海の神様への敬意の神事とかかわりがあるのでしょうね。

と、ここで孫さんを抱いた和田さんに出会いました。、、、、、カメラを向けるとチョット照れて、彼はまだ2歳半。名前は紘生(こうせい)君。おじいちゃんが紘一ですから、ね、、、、、お兄ちゃんの龍之介君ともに魚釣りに入れ込んでいるとか、、、、。
そうこうしているうちに宮入りがはじまりました。

宮入りには作法があるようで、まず本殿に正対して、だんじり本体を囲うように巡らされた長菜棒を3度掲げ上げだんじりを高く差し上げます。まあ、我々が神殿にお参りをするときの2礼2拍手1礼のようなものなのでしょう。

そのままの態勢で後輪を軸に廻り始めます。ぼくも若いころ経験があるのですがが、ここが一番の見せ場。屋根の乗り子、鐘や太鼓の鳴り物手、押し子、担ぎ手、渾然一体となって、観客から自然に拍手が湧きあがり一層気合いが入ります。

「回せ、回せ」「回せ、回せ」の掛け声とともに何度もやり回しをし、提灯が揺れて、やがて宮入りのクライマックスは惜しくも終了。
もうちょっとやればいいのに、という名残惜しさも宮入り独特の雰囲気。

ちなみに、近くにいた子供たちに「どこのだんじりが一番カッコええ?」と聞くと即座に「住之江」と言う返事。
来年は、住之江の追っ掛けをしてみようか、、、、、、
と、そんなこんな、熱心に成り過ぎて、ついに橋本さんとはぐれてしまっただんじりの一夜でありました。