オランダ風車は転法輪

オランダでの生活日記

蘭国遊学記

2017-06-22 11:34:50 | 雑記
 坐禅は習禅にはあらず、大安楽の法門なり。不染汚の修証なり。
 正法眼蔵坐禅儀第十一

なにかこれ初心、いづれか初心にあらざる、初心いづれのところにかおく。
 しるべし、学道のさだまれる参究には、坐禅(ベン)道するなり。その榜様の宗旨は、作仏をもとめざる行仏あり。行仏さらに作仏にあらざるがゆゑに、公案見成なり。身仏さらに作仏にあらず、(ラ)籠打破すれば坐仏さらに作仏をさへず。正当恁麼のとき、千古万古、ともにもとよりほとけにいり魔にいるちからあり。進歩退歩、したしく溝にみち壑にみつ量あるなり。
  坐 禅 箴
  仏々要機、祖々機要。
   《仏々の要機、祖々の機要》
  不思量而現、不回互而成。
   《不思量にして現ず、不回互にて成ず》
  不思量而現、其現自親。
   《不思量にして現ず、其の現自ら親なり》
  不回互而成、其成自証。
   《不回互にして成ず、其の成自ら証なり》
  其現自親、曾無染汚。
   《其の現自ら親なり、曾て染汚無し》
  其成自証、曾無正偏。
   《其の成自ら証なり、曾て正偏無し》
  曾無染汚之親、其親無委而脱落。
   《曾て染汚無きの親、其の親無委にして脱落なり》
  曾無正偏之証、其証無図而功夫。
   《曾て正偏無きの証、其の証無図にして功夫なり》
  水清徹地兮、魚行似魚。
   《水清んで徹地なり、魚行いて魚に似たり》
  空闊透天兮、鳥飛如鳥。
   《空闊透天なり、鳥飛んで鳥の如し》
 宏智禅師の坐禅箴、それ道未是にあらざれども、さらにかくのごとく道取すべきなり。おほよそ仏祖の児孫、かならず坐禅を一大事なりと参学すべし。これ単伝の正印なり。
 正法眼蔵坐禅箴第十二

坐禅とはどうしようもない逃げることの出来ない今の過ぎ去り行きつつあるこの時この瞬間の体現でありこの早すぎる時に対して如何にこの自己が不安定で不確かなモノかを認識または思惟もしくは修證することであって是によって自ずから知ることの出来た不確かで不安定な自己を長長出ならしむことが仏道修行といえよう。それは終わりのない一生不断の仏の行として修して初めて証されるのであり、証して初めて修されるといえる。
 それは学坐仏であり学坐禅でたんなる行住坐臥を言うのでは決してない。
  
  縁起は行持なり、行持は縁起せざるがゆゑにと、功夫参学を審細にすべし。かの行持を見成する行持は、すなはちこれわれらがいまの行持なり。行持のいまは自己の本有元住にあらず、行持のいまは自己に去来出入するにあらず。いまといふ道は、行持よりさきにあるにはあらず、行持現成するをいまといふ。
 しかあればすなはち、一日の行持、これ諸仏の種子なり、諸仏の行持なり。この行持に諸仏見成せられ、行持せらるゝを、行持せざるは、諸仏をいとひ、諸仏を供養せず、行持をいとひ、諸仏と同生同死せず、同学同参せざるなり。いまの花開葉落、これ行持の現成なり。磨鏡破鏡、それ行持にあらざるなし。このゆゑに、行持をさしおかんと擬するは、行持をのがれんとする邪心をかくさんがために、行持をさしおくも行持なるによりて、行持におもむかんとするは、なほこれ行持をこゝろざすににたれども、*真父の家郷に宝財をなげすてて、さらに他国跉跰の窮子となる。跉跰のときの風水、たとひ身命を喪失せしめずといふとも、真父の宝財なげすつべきにあらず。真父の法財なほ失誤するなり。このゆゑに、行持はしばらくも懈惓なき法なり。
  正法眼蔵行持第十六上

 これが行なのであって学なのであって辨道功夫とはこれを学び続けることであると言えよう。『生死事大無常迅速』これによって無常を感じ無常を学坐仏、学坐禅しつづけるものこそ出家者であろう。というか出家者でなければ出来ないことだ。『常懐悲観、心遂醒悟』これは『妙法蓮華経如来寿量品第十六』の言葉だが、是が最も親切だと思う。これは一見非常に暗そうではあるが、そんな生やさしいものではない、ただくらいとか等のモノとして捉えてしまうにはもったいないほど言葉で説明し尽くせない仏道の世界を見事に表現していると思う。生死事大無常迅速にして常懐悲観、心遂醒悟の歩みは自ずと生き方の保ち方に気を遣うようになるであろうし、この無常迅速なる時間の思惟の学坐仏の重要性が高まるだろうし、それによって今の自己の学びをとめずにはいられなくなるはずである。無自己無我とはこの不安定な而今に消滅しつつある這箇がこの這裏に知覚認識を用いて学び取ってゆくことでそれによって自ずと戒、定、慧が揃うであろうし出家の必要性が出てくるのは明白である。




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