のたりずむ♪ぷれ ~門耳(カドミミ)~

門耳=聞。小耳に挟んだ歌舞伎関連情報や見たお芝居の感想メモです。

2009年4月:歌舞伎座 昼の部

2009-05-05 02:37:03 | 書いたぞ: 感想書きました~
ちょっと順番前後しますが、4月の昼の部の感想もアップしときます。


2009年4月:歌舞伎座さよなら公演四月大歌舞伎 昼
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公演日程 2008/4/2(木)~26(日)
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◆観劇概要
観劇日:2009/4/25(土) 11:00~15:51
劇場:歌舞伎座
観劇位置:3階正面上手より

◆演目・構成・タイムテーブル

通し狂言 伽羅先代萩 

1:花水橋 15分
 幕間    10分
2:竹の間 約60分
 幕間   30分
3:御殿 床下 約90分
 幕間   15分
4:対決 刃傷 約65分

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1:花水橋
◆配役
  足利頼兼  橋之助さん
  絹川谷蔵  染五郎さん

◆のたりの眼
・お殿さん
今回、だれがお殿さんか、事前に配役を見てなかったので、
漠然と「染五郎さんあたりかな~」と思ってたら、橋之助さんでした。
で、相撲取りの絹川の方が染五郎さん。

うーん、ちょっと意外。私の中では、殿さんは、
染五郎さんとか錦之助さんとか、そのくらいの、わりと若手の人の
やるイメージがあったので。
今回の橋之助さんくらいになると、ちょっと年配というか、
貫禄というか、あんまり身持ち放埓してなさそうな感じが。

ついでに、橋之助さんの声、芝翫さんに似てきたかも。
最後のところで、「おや?」と思うほど感じました。

・下駄の匂いは・・・
この場面、刺客が殿さんの伽羅の下駄のにおいを嗅いで
あまりの匂いのよさにフラフラしてしまう(だったかな)ところが
あるんですが、イヤホンガイド聞いていれば説明してくれるから
いいんですけど、そうでないと、なんか、
その下駄、匂いがそんなにひどいの?
と思ってしまう人もでるんじゃないかと・・・

・刺客
ちなみに刺客のみなさん、みんないい足の形してますね~♪

・記憶力
あの殿さん絶対、あんな複雑な道、一回じゃ覚え切れないだろうなぁ。(^_^;)
一人で行かせたら、絶対迷うわ、あの殿さん。

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2:竹の間・御殿
◆配役
  乳人政岡  玉三郎さん
   沖の井  福 助さん
    松島  孝太郎さん
 侍女澄の江  新 悟さん
   栄御前  歌 六さん
    八汐  仁左衛門さん
    小槙  歌女之丞さん
   嘉藤太  吉之助さん

◆のたりの目
・子役
子役はダブルキャストのうち安齋龍聖君と秋山悠介君。
二人ともうまかった。
千松君(秋山君)の方が小さくて声が高かったな~。

・腰元
芝のぶちゃん発見。あ、京蔵さんもいた。

・嘉藤太
吉之助さんだーっ!!
と、前半、うっかり爆睡しましたが、吉之助さんの登場の
所で、きっちり目がさめました(^^)/

個人的にものすごくうれしかったのは、この幕のラスト。
なんせ、「嘉藤太の花道のひっこみ」 ですよ、あなた♪
フフフフ~♪これは写真チェックせねば~♪(3枚ありました♪)

・仁左さん
うーん、声がまんま男のような(^_^;)
仁左さんの八汐、最初観たときは、もうほんとに憎憎しい八汐で、
怖いくらいで、びっくりしましたが、ちょっと慣れてきたのかな。
今回はそんなに憎憎しく感じませんでした。

・沖の井
福助さん、沖の井は初役とか。そうなのか。ちょっと意外。
でも、声がきつそう?風邪かな~?
しかし・・・ま~ぁ 最後の「ひーらひら」のところの、楽しそうなこと(^_^;)
やっぱり沖の井役って、気持ちいいですねぇ。
以前、観た中でも印象に残ってるのが時蔵さんの沖の井。
ほんと楽しそうだった(^_^;)
魁春さんとか、芝雀さんでも、気持ちよくやってくれそうだな~
と過去の配役を筋書きでチェックしてみたら、みなさん、すでにやったこと
あるんですね。

あ、染五郎さんが仁木と二役でやったこともあるんだ(^_^;)
この時も玉さんの政岡だ。

お、福助さん、意外とこの演目には縁がないのかな。
お殿さんやったことあるみたいですが、他は松島もやったことないみたいです。
八汐は・・・できなくもないだろうし、面白いけど、まぁやらないかな(^_^;)

・家紋
ふすまをみてて思ったんですが、あの家紋の向かい合った2羽のすずめって、
若殿と千松君みたいですね~。

・歌六さん
栄御前とは、また、めずらしい。でも、声も、そんなに女声ではないですが、
違和感なく、いい感じの栄御前でした。
しかし、今までみた栄御前より、なんか黒髪豊かで、若い感じがしますね。

・小槙の告白
この部分、観たの初めてです。普段はたいていカットされる場面らしいです。
が、あると、いいですね、これ。
「取替え児」なんてことをどうして栄御前のおばちゃんが考えたのかが納得できますもん。
短いくだりだし、ぜひ今後は定番にして欲しいです。

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3:床下
◆配役
    仁木弾正  吉右衛門さん
  荒獅子男之助  三津五郎さん

・男之助
うーん、いい感じですね~。荒獅子っぽい。
私が今までみた中でのベストは富十郎さんの男之助なんですが、
三津五郎さんはそれに次ぐよさでした。あと、もう一歩!
うーん、声、かな~。高音が裏返っちゃうところが、惜しかった。

・弾正
うーん、やっぱり腹黒い役はお兄さんの方がうまいというか、
似合うかも。(^_^;)
しかし、今回、弾正登場の際のスモークが、かなりすごかったのではないかと。
3階B席まで煙ってきましたから。これは1階席は相当けむたかったのではないかと。

・弾正の影
本舞台に映し出される、ひっこんでいく弾正の影が、どんどんどんどん
大きくなっていく、その不気味さ。
3階から観る身には、この影が楽しみなのですが、今回の吉右衛門さんの影は、
ずいぶん左右に揺れてました。
他の人の弾正を観たときに、そこが気になったことはあまりなかったから、
他の人は、あんまり身体を左右にぶらさずひっこみをしている ってことなのかな。

しかし、あーんなに男之助に踏みつけられて、ジッタジタしてる姿を
お客さんに見せておきながら、この無言で、悠然としたひっこみ。
実はものすごい照れ隠しなのかな~ なんて、ふと考えてしまいした。(^_^;)

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4:対決・刃傷
◆配役
    細川勝元  仁左衛門さん
 渡辺外記左衛門  歌 六さん
    渡辺民部  染五郎さん
   山中鹿之助  高麗蔵さん
    笹野才蔵  松 江さん
    大江鬼貫  由次郎さん
    山名宗全  彦三郎さん
    仁木弾正  吉右衛門さん

◆のたりの目
・善人方の顔ぶれ
歌六さんに高麗蔵さんに松江さん。
いいですね~♪個人的にうれしい顔ぶれです♪

・振り返る勝元
壇上に登る際に弾正の方を振りかえる一瞬がいいですね~♪

・追いかけっこ
高麗蔵さんがいい仕事してます♪
松江さんはもも刺されちゃったけど(^_^;)

・仁左さん
後半、声がガラガラでした。
まぁあれだけ、朗々としゃべるのを20日以上繰り返せばなぁ。

・太刀持ち
太刀持ちの子役さんが、なかなかいいお顔をしてました。
セリフはないんですけどね。
この日の配役は・・・うーん、これもダブルキャストだったか。
千松・若殿の配役を考えると、筋書きの並びからみて北薗亮介君の方かな。

・あの~勝元さん・・・
ラスト、なんとか弾正との死闘を生き延びた外記左衛門。
このじいさまに必要なのは、せんじ薬より、まず止血ではないかと思うのですが・・・

いや、だから、相手は歩行もままならない状態なんですし、
「踊れ」じゃなくて、その止血を・・・
おまけに、うたまで謡えと・・・それも無理やり・・・

息子も!
せっかくいるんだから「恐れながら私めが父に代わりましてひとさし」くらい
言おうよ~(-_-;)

あぁもう、毎回のことなんですが、つっこまずにはいられない~っ”<(-_-;)>”


◆余談
・五月の歌舞伎座のチラシ
うーん、左團次さんと東蔵さんのお写真、もちょっといいのにしましょうよ~(^_^;)

左團次さんにいたっては、名前付いてなきゃ、わかりませんがや、左團次さんて(^_^;)
まぁ海老蔵さんも同じく隈取の写真をつかってる海老蔵さんは、これが原型みたいな
もんだから、いいんですけどね。

東蔵さんのは、せめて、目の開いてるお写真にしてほしい・・・(^_^;)

あ・・・翫雀さんもちょっと判別厳しいかな、名前ないと。
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