有史以来、外部の知的資源を爆発的に増加させたことが3度あった
人類は、果てしなく知的資源を蓄積し、増大するように運命づけられているかのようです。内的な知的資源のほうも外的な知的資源のほうも、確実に質は高まり、量は増えてきました。20世紀後半では、ついに、筋力、金力を凌駕し、知力、すなわち知的資源の豊富さが時代の権力を代表するようにさえなってきました(Toffler、1990)。
知的資源がこのように力を発揮するようになったのは、強力な知的道具が発明されたからです。3つあります。
1)1度目は、文字の考案です。
紀元前3千年頃,楔(くさび)型文字が発明されました。備忘官(王家の家系や業績を記憶する人)が不要になり(Baddley,1990)、情報の固定化、記録ができるようになりました。ここで、とりあえず注意しておいてほしいことは、人の側の知的資源の一部が外へ移転されたことです。苦労をして覚えておく必要がなくなったのです。
2)2度目は、活版印刷の発明です。
15世紀中頃、グーテンベルクが活版印刷を発明しました。情報(当時はもっぱら聖書)の共有範囲が爆発的に拡大しました。情報の流通拡大に革命が起こったわけです。
3)3度目は、コンピュータの開発です。
1937年、ABCマシーンという現在のコンピュータの祖型が開発されました。それ以来ほぼ半世紀、知的環境全般が革命的な激変にさらされて現在に至っています。















