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サーブリック分析(微動作分析)

2006-06-21 18:47:57 | 診断士学習メモ
中小企業診断士試験、運営管理の科目から一つ。
サーブリック分析(微動作分析)について...。

サーブリック分析は、ギルブレス(F.B.Gilbreth)が考案した動作研究の方法で、微動作分析とも呼ばれる。あらゆる作業に共通する基本動作を18種類の動素(サーブリック)に分解して分析する。サーブリック記号とは、要素動作を分析するためギルブレスが考案した分析記号である。

18種類の動素(サーブリック)は有用度別(第1類が有用度高く、第3類が有用度低い)に以下の3つに区分される。

第1類「必要、改善の余地あり」
「手を伸ばす」「つかむ」「運ぶ」「組み合わす」「使う」「分解する」「放す」「調べる」の8つ。動作の基本となるもので、仕事そのものと物の取り扱いからなる。この中で、価値を生む要素は「組み合わす」「使う」「分解する」のみである。

第2類「補助的、できるだけ排除せよ」
「探す」「見出す」「位置決め」「選ぶ」「考える」「前置き」の6つ。動作を遅れさせる要素で、治工具の置き方・使い方や材料の置き方に問題がある場合に発生するもの。

第3類「仕事に寄与しない、排除せよ」
「保持」「休む」「避けられない遅れ」「避けられる遅れ」の4つ。仕事が進んでいない状態であり、作業動作の不均衡(特に両手)や前後工程とのつながりの悪さ、などの原因で発生するもの。

上記第1類の価値を生む仕事である3つの動素(「組み合わす」「使う」「分解する」)を除くと、他の15の動素はすべて改善すべきものといえる。

(作業を動素に分解する例)
・作業の内容:「本棚から本を取る」
・動素へ分解:「探す」⇒「つかむ」⇒「運ぶ」
・改善の方法:まずは、第2類「探す」をなくすよう改善する。

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