ひよこまめのまぁるいきもち

日々のくらしをつらつらと・・・

「リンゴが教えてくれたこと」

2009-10-02 14:25:05 | 
実家でゴロゴロ贅沢な時間を過ごさせてもらってる間、
ひたすら本ばっかり読んでます

そんな中で一番印象深かったのがこの本です


「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さん。
「奇跡のリンゴ」がものすごい予約待ちなので、
とばしてこちらから読んでみました

「奇跡のリンゴ」とは、肥料・農薬なしの「自然栽培」で育てたリンゴのこと。
10年近くに渡る無収穫(無収入)、
周囲の冷たい視線と心無いふるまい、
試行錯誤の繰り返しと「死」まで覚悟したどん底の生活。。。

リンゴが実るまでの苦労と工夫ももちろんすごいと思いますが、
何よりも木村さんの人柄にとても惹きつけられました

とにかくひたすら「観察」あるのみ。
虫を見て、山の木を見て、土を掘って。。。
そしてリンゴに語りかけて。

おもしろかったのは、木村さんの名刺に載せられているという
「ハマキムシ」のイラスト。
ハマキムシというのは、リンゴの木につく害虫のこと。

試行錯誤の結果この虫が見られなくなったとき、
実にさまざまなことを教えてくれたこのハマキムシに感謝をこめて、
名刺や出荷用の箱にこの虫のイラストを載せることにしたんだそう。
苦しめられた害虫にさえ、
こんな愛着をみせる木村さん。。。

読んでてひとつ不思議だったことがあります
本の中で実験がでてきます

「自然栽培」
「新JAS法に基づく栽培をした野菜(いわゆる有機野菜)」、
「一般に売られている野菜」

の三つの中で、どれが一番腐りやすいのか。

「一般に売られている野菜」というのは、
お店によっては肥料、農薬を減らしているものもあるので一概にどれも
同じとはいえないと思いますが、
結論として一番腐りやすかったのはなんと「有機野菜」!

「自然栽培」の野菜は干からびただけで腐った様子はほとんどなし。

んー??
これはどういうことなんだろう
いつも宅配で買ってる野菜は、
ものによっては普通のスーパーで買うものよりも痛みやすいんですよね
でもそれは、農薬とか肥料をあまり使ってないからだと思ってたんだけど。。
まったく農薬と肥料を使っていない「自然栽培」は腐らない。。
「有機栽培」って、体によさそうなイメージがあったけど実は違うのかな?

現在、木村さんは全国や海外で
さまざまな野菜、お米の自然栽培の農業指導を行っているそうです

食や農業への関心が高まりつつある昨今、
こういう方の活動はもっともっと広く伝えられるべきだと感じます

この本は、農業に従事していない私でも教えられることがたくさんありました
ものを食べる人にとっては誰にでもためになる本なんじゃないかな?
(ちょっと大袈裟・笑?!)

ちゃまめくんにこの本を薦めた時、
「リンゴに教えてもらうことはありまっせーん♪」なんて笑ってたけど、
しっかり学んでもらおうかな(笑)

木村さんの「奇跡のリンゴ」
実は以前お店で食べたことがありました
本を読んでから食べてたら、
また味わいも違ってたのかなぁ
残念。。。






コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする