森友疑惑真相迫れるか 籠池氏国会喚問(2017年3月20日中日新聞)

2017-03-20 08:48:45 | 桜ヶ丘9条の会
森友疑惑真相迫れるか 籠池氏国会喚問 

2017/3/20 中日新聞

 大阪市の学校法人「森友(もりとも)学園」理事長退任の意向を表明している籠池泰典(かごいけやすのり)氏の証人喚問が二十三日、衆参両院の予算委員会で実施される。国有地払い下げや小学校認可への政治家の関与の有無、安倍晋三首相の百万円寄付の真偽、稲田朋美防衛相との関係-。国政を揺るがす数々の疑惑解明は進むのか。小学校設置という悲願がついえた末の発言に注目が集まる。

 森友学園を巡る一連の問題の発端は、二月に表面化した格安での国有地払い下げ問題だった。建設が進む小学校の名誉校長を安倍晋三首相の妻昭恵氏が一時務めており、保守政治家に広がる籠池氏の人脈が影響力を行使したのではないかと野党が追及した。一方、学園側が小学校設置認可申請に際し虚偽報告をした可能性も取り沙汰されてきた。

 財務省近畿財務局は昨年六月、九億五千六百万円の評価額から地下のごみ撤去費用八億円余りを差し引き、大阪府豊中市の国有地を一億三千四百万円で学園に売却。金額は学園側の意向で非公表としていたが、一転して公開された。

■算定根拠あいまい

 ごみ撤去費用の算定を一度も経験がなかった国土交通省大阪航空局が実施し、算定の根拠があいまいだったことが判明。処理業者は、ごみ交じりの土砂を「埋め戻した」と証言した。

 学園が「安倍晋三記念小学校」の触れ込みで寄付を募り、運営する幼稚園の運動会で園児に「安倍首相頑張れ」と選手宣誓させていたことも話題に。首相は二月十七日の衆院予算委員会で「私や妻、事務所が関わっていれば、首相も国会議員も辞める」と明言した。

 鴻池祥肇元防災担当相は二〇一四年四月、籠池夫妻と議員会館で面会し「紙に入ったもの」を差し出されて受け取らなかったと自ら明かした。事務所の面談記録によると、籠池氏は一三~一六年、鴻池氏側に十六回接触し、国有地取得交渉で便宜を図るよう陳情。ただ、籠池氏側は政治家への働き掛けを否定し「お見舞いを兼ねて商品券を渡そうとした」と説明した。

■虚偽報告疑い続々

 雇用予定者リストや籠池氏自身の経歴、愛知県の私立学校への推薦入学枠など、小学校設置認可申請に関する虚偽報告の疑いも相次いで指摘された。建築費の金額が異なる三種類の工事請負契約書や補助金の不正受給に関する疑惑もある。

 大阪府の松井一郎知事らが認可に否定的な姿勢を強め、包囲網が敷かれる中、申請取り下げに追い込まれた籠池氏。十三日になり「稲田朋美防衛相は旧知の仲。学園の顧問弁護士だった」と口を開いた。首相からの寄付金百万円を一五年九月に講演に訪れた昭恵氏から受け取ったという「暴露」も飛び出した。首相は全否定しており、証人喚問で真相に迫れるかは見通せない状況だ。

 <証人喚問> 衆参両院は憲法62条に基づく国政調査権を行使するための強制的手段として、証人の出頭、証言、記録提出を求めることができる。証人は証言前に「良心に従って真実を述べる」などと宣誓。出席が任意である「参考人招致」とは異なり、正当な理由なく出頭や証言を拒否したり、宣誓後に偽証したりした場合は刑罰の対象になる。偽証罪は3月以上10年以下の懲役が科される。証人が病気で出席できない場合、委員を病院などに派遣し尋問することもできる。
保守系議員とのつながりを強調

 「時代の端境期、われわれの学園が起爆剤になる」。籠池氏は小学校開設に向けた意気込みをこう語っていた。森友学園が営む幼稚園では、戦前の「教育勅語」を暗唱させるなど保守色の強い教育をし、保守系政治家との“つながり”をアピールしてきた。

 国有地売却の問題が浮上した二月、籠池氏は取材に、明治天皇が発布した教育勅語を暗唱する理由を語っていた。「教育勅語は何をベースにしたか。水戸学、十七条憲法、建国の詔勅。この流れで明治期だけの問題じゃない」

 法人登記や信用調査会社などによると、籠池氏は一九九五年に学園理事長に就任した。かつて、憲法改正などを訴える保守系団体「日本会議」に所属。日本会議によると、二〇一一年に退会しているが、今月十日にはメンバーのバッジを着けて記者会見に臨んでいた。

 保守系政治家との“つながり”もアピールしてきた。小学校のホームページに顔写真と推薦文が載っていた平沼赳夫元経済産業相や中山成彬元国土交通相は幼稚園で講演した。

 関係性は首相以外の閣僚にも飛び火。稲田朋美防衛相は初当選前の〇四年、学園側の代理人弁護士として出廷したことが裁判記録から判明した。当初、「裁判を行ったこともない」と述べていた。

 一連の問題を受け、小学校の認可申請を取り下げた今月十日、籠池氏は記者会見で改めて教育の持論を語り、正当性を主張した。「日本みたいに素晴らしい国はない。選ばれてこの国に生まれてきた」「私にとって天からのミッション、人生の総決算と思って頑張ってきた」
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