ひとり旅への憧憬

気ままに、憧れを自由に。
そしてあるがままに旅の思い出を書いてみたい。
愛する山、そしてちょっとだけサッカーも♪

紅葉と岩稜:タイムスリップ

2017年03月07日 22時59分11秒 | Weblog
涸沢から遠のくに連れ、奥穂の「吊り尾根」が徐々に小さく、そして遂に視界から見えなくなっていった。
「なんか淋しいですね・・・」
「そうだねぇ、久しぶりに味わった岩稜の縦走だったしね。」
吊り尾根が見えなくなるまで何度もふり返り、一抹の淋しさと共に充実感を噛みしめた。

本谷橋の手前で突然渋滞となった。
「えっ、なんでこんなところで?」
とも思ったが、先頭を下りるグループがあまりにもローペースであることがわかった。
それなりの高齢者の集団であり、ペースが遅いのはわかる。
わかるのだが、であれば最後尾のインストラクターが途中で先を譲るべきではないだろうか・・・。
後方を一度たりとも確認することなく、周囲の状況がわからないまま下山していた。
後方の先頭は自分であり、少々苛立つ程であったが、そのグループがやっと休憩に入ったのでそそくさと抜いて本谷橋まで下りた。
「あれはインストラクターとしてはちょっとなぁ・・・」
そんな不満を言いながら、本谷橋では休憩をせず先を急いだ。

横尾まで一気に下山し、そこで一本とった。
ふり返れば前穂が見える。
「今朝まではあの向こう側にいたんですね。」
「夏になったらもう一度来てみるといいよ。自然はまた違った顔を見せてくれるからね。」

さぁ次はいよいよ徳澤園だ。
ずっと我慢していた文明の味が待っている(笑)

これこれ! これを食べたかったのだ。
あっという間に食べ終え、「やっぱもう一つかな」と、お互い二つのソフトクリームを食べた。
実に美味かった!

昼過ぎに河童橋に到着した。
「あぁ~終わっちゃいましたね」
「俺たちは昨日あそこにいたんだよ。」
そう言って橋からジャンダルムを指さした。

「なんか凄いことをしたような気がしますねぇ」
「そうだねぇ、誰でも気軽に行ける場所じゃないからね。」
ガッチリと握手を交わし、目標達成と無事の下山を祝った。

五千尺食堂で昼食に味噌ラーメンを食べたのだが、後から考えると空腹を我慢しておくべきだったと思う。
行動食だけで済ませ、夕食を思い切り食べるべきだったかと・・・。
松本市での夕食はそれだけとんでもないボリュームの店だった(笑)

沢渡にある「梓湖畔の湯」は残念ながら定休日で入れなかった。
そこでR158沿いにある竜島温泉「せせらぎの湯」へと向かい汗を流した。
「さて、いよいよ叶屋だね♪」
叶屋とは、松本市にある大衆食堂なのだが、AM君が学生時代に最も通い詰めた店であるらしい。
「安い・美味い・ボリュームたっぷり」の三拍子揃った店で、主に学生相手の食堂だ。

夕方は5時からの開店であるため、駐車場でそれまで待った。
「お薦めは何と言ってもから揚げ定食ですねぇ。」
「よっしゃ。初めてだし、それをたのもうかな♪」

店構えは特に目立った感じはなく、いたって地味な感じだった。
中にはいると思わず「おぉ~懐かしい!」という言葉が出てしまうほど「昭和」を彷彿させた。
メニュー表を見れば元々は真っ白な紙だったのだろうが、今は薄茶色く色褪せており、全体を見渡しても、お世辞にも「綺麗」とはほど遠い感じだった。
しかしそれがなんともノスタルジックであり、30年以上も前の学生時代を思い出させた。
「俺もこんな感じの定食屋によく通ったなぁ。焼き肉定食、餃子定食、野菜炒め定食をよく注文したっけ。」
そんなことを話しながら思い出に耽ってしまった。

さて、注文したから揚げ定食が来た。
きて見てビックリ!
「な・なにぃこのボリュームは・・・」

勝手だが、「から揚げ」と聞いてイメージしていたのは、一般的な家庭料理に出る丸い感じのものだった。
それがどうよこのボリュームは(笑)。
しかも二段重ねだ!
「これ、無理かも・・・」
と言って、食べ始める前にAM君に肉を分けた。
味は美味いのだが、肉とご飯の量に圧倒されっぱなしだった。
何とか食べきることはできたが、最後はベルトを緩める程になっていた。

十分満足して店を出た。
「いやぁ美味いけどまさかこれほどとはねぇ(笑)。 でもアルプスに来たら帰りにはまた絶対寄りたい店だね。」

高速に乗る前に、AM君が住んでいたアパートの前を通ってあげた。
「どう、懐かしい? 彼女のこととか思い出しちゃうかな(笑)」

いつもであれば下山したらすぐに帰宅するだけなのだが、今回はちょっとノスタルジックな思いにかられた。
懐かしい「昭和」。
誰にでもあるであろう学生時代。
喜怒哀楽を共に分かち合った友、そしてちょっとだけあのころ付き合っていた彼女を思い出した(笑)。



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