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6月7日放送 NHK「クローズアップ現代+」を(やっと)観賞

もう1週間近く前になりますが、6月7日にNHKで放送された「クローズアップ現代+」は、2兆円↑アニメ産業 加速するブラック産業化というサブタイトルでした。
ときどきアニメ特集をやる「クローズアップ現代(+)」、しかし今回はかなり深刻、いやまさにお先ブラック!なアニメ業界の現状を伝える内容でした。

ちなみに、見逃した方はNHKのサイトに詳しい内容がUPされてますので、ご覧になってはいかがでしょう。
はい、おしまい。

─ってのは、あまりにアレなんで、キモの部分だけ要約します。


①大ヒット作、続々!な状況で、我が国における2016年のアニメ産業の市場規模が、ついに2兆円突破。しかし、その一方で、アニメ制作会社の利益はずーっと2000億円の横ばい状態。ゆえに、実際に作業をしているアニメーターの平均年収が111万円という、信じられない低賃金で、しかも長時間労働が常態化した、まさにブラック産業となっている。

②いちばんの原因は「製作委員会」方式にある。アニメ制作にあたっては、TV局・映画会社・広告代理店・出版社・大手制作会社といった複数の企業が出資をし、製作委員会を作る。これがアニメ制作会社に作品制作を委託し、さらに下請けのプロダクションが実際に制作する。
版権や二次使用権、海外への販売権などは、製作委員会が独占する。どんなに作品がヒットしても、製作委員会に出資していない限り、アニメ制作会社はそのおこぼれにあずかることが出来ない。したがって、制作会社の4社に1社が赤字、という状況である。

③そんな中で、やる気のある若いアニメーターたちは必死である。どんなに低賃金であっても、労働条件が最低でも、アニメが好きだから頑張っている。
そうした「若者の意欲」を、アニメ業界は体よく利用している。これこそはやる気の搾取と言うのである。アニメーターには正当な報酬が必要なはずだ。

④いっぽうで、ポリゴンピクチュアズのように、3DCGやデジタル技術を導入し、時短やコスト軽減に取り組み、成果を上げている制作会社もある。
そのほか、デジタル技術を駆使する制作会社サイエンスSARUでは、勤務時間を9時ー18時半に徹底し、土日は完全休業と定めている。

⑤ポリゴンピクチュアズのCEOは言う。「生産性と創造性は不可分のはず。時間には対価が発生するということに、アニメ業界はなかなか向き合わない」これは、日本のアニメ業界の体質か?

⑥もはやCG・デジタル技術の導入なしには、日本のアニメ業界は立ち行かない。それだけではなく、個々のアニメーターへの投資や、制作会社への優遇税制などの措置が必要だろう─これは、二人のゲストの意見。

脇道①しかし!ここで番組MCのTアナ「(デジタル云々は理解できるけど)いっぽうで日本のアニメの魅力と言えば、一枚一枚ていねいに手描きしているところ。そこが世界のアニメ(Dズニー、Pクサー等々)と違う点。そうした日本のアニメの良さが、CG・デジタル導入で損なわれないか?」
あ~あ、またコレかよー。Tサン、サンジゲンさんとかヤハクィザシュニナとか、見てごらんなさいよ~byワタクシ

脇道②しかし!さらに、しかし。そんなTアナの意見に、ゲストの入江泰浩さん(アニメーション監督)は言う。「手描きだろうとデジタルだろうと、結局、判断するのは人間の目ですから」
もっと言えば、物語そのもののチカラこそ、作品のキモです。ストーリー展開がすばらしければ、CGがどーの手描きがどーのと、そんなんどーでもよくなりますからbyワタクシ



こんなところですね。
少し前、アニメの2016年問題とかいうハナシがありましたが、ようするにコレだったんですね。制作会社がついにパンクし、アニメ業界ちゅっど~ん!っていう。
2017年になっても、かろうじてまだ破滅に至ってませんが、思いのほか3DCGやデジタル技術の導入が進んだ、ということもあるのでしょう。

それにしても、だ。
映画(日本映画)もそうですが、アニメも製作委員会がヒジョーにアレなんですね。
製作委員会というのは、OPやEDの最後に「製作なんたら~」と出てくるアレですよ。アニメの場合、ミョーにコジャレータ名称になってたりします。
たとえば、「蒼き鋼のアルペジオ~ARS NOVA」ならアルペジオパートナーズ、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」ならやはりこの製作委員会はまちがっている。という具合。
もっとも、「翠星のガルガンティア」は翠星のガルガンティア製作委員会なので、きわめてフツーです

しかし!またまた、しかし!
製作委員会という方式を取らず、ほぼ自前でアニメ作品を製作し・制作している会社もあります。そうです、東映アニメーションですね。
たとえば「正解するカド」ですが、製作が「東映アニメーション、木下グループ、東映」、制作が「東映アニメーション」です。
製作は出資額順に記載しているはずですから、関連会社(っていうか主要株主なので親会社?)の東映と合わせて、自前の資金をかなり投入し、さらに自前の社員を使って作品を制作している、ということがわかります。まあ下請け会社も使ってるでしょうけどね

ガキんちょの頃からの東映動画(旧名)ファンとしては、孤高の存在みたいで非常にうれしいです─というのが、ワタクシのウラ感想でございました。
おしまい
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