daiozen (大王膳)

強くあらねばなりませぬ… 護るためにはどうしても!

数千年の時を経ても

2014年09月07日 | (転載・記事)  総 合
>芭蕉は元禄二年春、門弟の曾良一人を供としてこのみちのくへと旅立つ。
>この五か月に及ぶ旅の紀行文が『おくのほそ道』である。
>みちのくの入口である白川の関を越えて芭蕉が最初に詠んだ句

*風流の初やおくの田植うた   (ふうりゅうのはじめやおくのたうえうた)

芭蕉は、奥(みちのく)の田植え歌が日本の風流の始まりだと詠う。
実にこの句は「奥の細道」の旅の最初に詠んだ記念すべき一句です。
「奥の細道」の旅日記ということなら、この句の意味はよく分かる。

俳句は、人に贈る句・競い合いの句・手紙に付ける句他、色々有る。
巧い・下手・心が籠ってる・愛がある…好き好きに評価するも好い。
それらを一々規制することはないし、楽しめば好いのだと思います。

知らない人は、誰しも「おく」って何だろうと疑問に思うでしょう。
この句は芭蕉と座を共にする人たちに解されればそれで良いのです。
俳句は座の文芸といわれる所以がこの辺りに感じられたりもします。

俳諧の道を拓いた芭蕉という先駆者がいて「奥の細道」があります。
「奥の細道」の最初の一句であるゆえに、この句の価値もあります。
この句が詠まれた地には当然の事「句碑」も建立されていると思う。

俳句の価値はどこにあるのだろうか。
この句を読んでいて、私の思いは離れた所まで飛んでしまいました。
ともあれ、素敵な俳句は数百年の時を独り歩きしても堪えられる筈。
『古池や蛙飛こむ水のおと』は数千年の時を歩き続けるに違いない。


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