ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

粟生線沿線魅力再発見!粟生北条ツアー

2016-09-22 23:10:08 | 日記
9月19日は、今年で3回目となる「神鉄粟生線」沿線の史跡や地産グルメなどの魅力を再発見するツアー実施しました。

すべての行程で公共交通機関を利用し、あお陶遊館アルテで陶芸体験をし、粟生駅・北条町駅間で北条鉄道の車両を貸切ってお弁当を食べ、酒見寺・住吉神社・五百羅漢など西国街道北条の宿を巡りました。

台風が心配でしたが、なんとか天気がもち、楽しく巡ることができました。

北条の宿の散策は少し距離が長く心配しましたが、アンケート結果を見てもおおむね好評で、安堵しています。

北条鉄道は、沿線に田畑が広がって駅舎も昭和の雰囲気が残っており長閑、というだけでなく、比較的安価で貸切車両を借りることができたり、ボランティア駅長を募集し名物駅長がいるなど、乗客増に向けたユニークな企画が多く実施されていました。

粟生線もさまざまなアイデアで、粟生線に乗りたいと思わせるような駅づくりやイベント企画などにもっと取り組む必要があるのではないかと感じました。

これからも粟生線を将来に残していくため、更なる活性化をめざして沿線の魅力を再発見するツアーなどのイベントを企画していきます!

是非みなさんも神鉄粟生線に乗って三木市や小野市へ出かけてみてはいかがですか?

~行程~

 9:00【 西鈴蘭台駅 3番ホーム 集合 】

 9:11 西鈴蘭台駅発 粟生行きに乗車 → 粟生駅 着

10:15 あお陶遊館アルテ 

【陶芸体験】

       

12:09 粟生駅発 北条鉄道 乗車 

【貸切の車両の中でお弁当タイム】



→12:31 北条町駅 着

【北条の宿 散策】
菓遊館・酒見寺・住吉神社・五百羅漢・ええもん王国
(五百羅漢では、小学生ガイド)





15:40 北条町駅発 北条鉄道 乗車 → 粟生駅 着

16:10 粟生駅 発 新開地行に乗車

→16:58 西鈴蘭台駅 着 【 解散 】

中学校給食の事業者を視察

2016-09-10 22:23:50 | 日記
9月8日に、中学校給食再開に向け垂水区以外の事業者が決まったことから、それら事業者の視察に行ってきました。

大阪の株式会社万福と姫路のサンケータリング株式会社です。

衛生管理面を中心に施設を見学し、お話をお伺いしました。

株式会社万福は、大阪市のほか、豊中市、守口市、堺市、茨木市の中学校給食約15000食を提供しており、その多くを平野工場で調理しています。

平野工場は平成25年1月に完成し、冷蔵パネルを使用した盛付室やエアーコントロールによる陽圧システムなど衛生面に配慮した設備を導入しています。

神戸市の中学校給食を提供する予定の神戸御影工場の設備は平野工場に準じますが、ドックシェルターを設置するなどさらに異物混入対策を進めるとともに、事業所内保育所を設置するとのことでした。

サンケータリング株式会社は、姫路市の中学校給食約1100~1300食を調理しています。

建物は築20年以上経っており、設備など老朽化してきているところもあるが,アース製薬株式会社と衛生管理に関する契約を結び、そのアドバイスにより網戸を目の細かいものに交換するなど衛生面に配慮しています。

11月からの提供開始に向け、ドライバーを雇用するなど準備を始めているとのことでした。

異物混入があり、中学校給食に市民から厳しい目が向けられていることを、どちらの事業所も神戸市教育委員会もしっかり自覚して、安心でおいしい給食を提供してもらいたいと思います。

*参考:株式会社万福 ホームページ http://www.manpuk.co.jp/

サンケータリング株式会社 ホームページ http://www.suncook.org/





介護等の場における知的障害者就労促進事業

2016-09-07 22:02:32 | 日記
9月5日に、滋賀県庁で滋賀県における障害者の就労支援について、お伺いしました。

滋賀県では、介護などの場における知的障害者の就労支援の取組が行われています。

ある介護事業所に知的障害のある人が就労され、その方の働きをきっかけに、それまで障害者はサービスを受ける側という発想を転換。

介護現場も知的障害のある人の就労先として有効なのではないかとの期待から、サービスの「受け手」から「担い手」へ、を合言葉に介護現場における知的障害のある人の就労の促進・普及に向けた取り組みが始まることになった。

知的障害者への技能等習得支援を行ない、介護現場への就労を促進。

お年寄りへは飾らない雰囲気で接するので、安心感・ゆったり感を与え、穏やかな雰囲気に、さりげない形での助け合いが展開され、知的障害者の不十分さがお年寄りの役割を創り出す、などの効果が。

また、事業所へも、明るく元気で笑いのある職場になり、他の職員にも刺激になる、などの効果が見られた。

もっとも、お年寄りや事業所職員とうまくコミュニケーションできないことがあるなどの課題もあり、知的障害者への就職後のフォローアップや雇用の受け皿となる事業所への支援も必要。

平成27年度から、県独自の資格付与制度を作って県独自の研修や現場実習を行なったり、介護事業所への雇用環境整備を目的とした研修を行うなど、制度を充実させている。

平成12年度からの知的障害者への技能等習得支援で、約200名が研修を終了し、75名が就職している(介護以外の他業種への就職も含む)、

とのことでした。

障害者をサービスの受け手から担い手へとの発想だけでなく、それがきちんと実行できるよう技能等習得支援を行ない、知的障害者の方にきちんと知識や技術を身につけてもらい、さらに県独自の資格付与制度を作って客観的に知識や技術のレベルを担保し、事業者が安心して雇用できるような仕組みを作っているのが素晴らしいと感じました。

技能等習得支援の研修プログラムを見ましたが、約4か月間に及ぶみっちりとした研修内容で、介護現場で働きたい健常者向け研修としても通用するような内容だと思いました。

神戸市でも、兵庫県などと連携し、介護の分野だけに限らず、きちんとした研修・実習を実施し、独自資格付与制度を創設して知識・技術・能力を担保するなどにより、障害者の就労を支援する取り組みをもっと進めていくべきではないでしょうか。

*参考:滋賀県ホームページより 「介護等の場における知的障害者就労促進事業」 http://www.pref.shiga.lg.jp/e/shogai/h25gaiyou.html



名古屋市立科学館

2016-09-06 22:40:25 | 日記
最後に、名古屋市立科学館へお伺いしました。

名古屋市科学館は、昭和37年に建設された「天文館」をはじめ、「理工館」「生命館」からなる総合科学館として、近代科学に関する知識の普及啓発のための展示、教育普及の諸活動を行ってきましたが、老朽化したため約161億円かけて天文館・理工館を改築するとともに、世界最大のプラネタリウムと「竜巻ラボ」「極寒ラボ」など4つの大型展示を備えた新たな施設として平成23年3月にリニューアルオープンしました。

プラネタリウムは球体を強調したランドマーク的なデザインとし、番組は学芸員による手作りで、学芸員が観客に語りかけながら進行する「生解説」を実施しています。

また、最新の技術や話題をテーマにした特別展や企画展を催したり、名古屋大学、中京大学、JICAなどと連携して講座や講演を実施するなどにより、リニューアルオープン以来毎年約140万人の来館者数を誇っています。

バンドー神戸青少年科学館もプラネタリウムや展示室のリニューアルを行うなどしていますが、年間来場者数は約37万人に留まっています。

子どもたちをはじめ市民のみなさんに科学に親しんでもらい、科学の社会的意義などを理解してもらうため、科学館の役割は重要だと思います。

番組や解説を工夫したりバリエーションに富んだイベントを実施するなど、名古屋市科学館の取り組みを参考に検討できるところは多くあると感じました。

*参考:名古屋市立科学館 ホームページ http://www.ncsm.city.nagoya.jp/








愛知県の教職員多忙化対策

2016-09-05 23:25:31 | 日記
つづいて、「学校教員の多忙化対策」についてお伺いしました。

愛知県では、有識者、県、市町村教育委員会関係者等による「教員の多忙化解消プロジェクトチーム」を設置して、「在校時間の実態把握のあり方」、教員しかできないことは何か、地域などに任せることができないかといった「学校マネジメントのあり方」、科学的根拠に基づいた指導など「部活動指導のあり方」に論点を絞って議論しており、平成28年11月下旬に提言をとりまとめる予定にしています。

その他、事務のあり方や研修のあり方などは、このプロジェクトチームとは別に、県教育委員会事務局で検討を行い、プロジェクトチームによる提言を踏まえた施策とあわせて「教員の多忙化解消プラン(仮称)」を策定する予定です。

プランは県民との約束なので指標を盛り込むことも検討したいとのことでした。

神戸市においても教職員の多忙化解消は喫緊の課題となっています。

対策を講じていくにあたっては、テーマを絞った議論やプランの作成を行なうなど、愛知県のような進め方は有効な方法のひとつといえるのではないでしょうか。




あいちスポーツコミッション

2016-09-04 23:16:48 | 日記
8月31日の委員会視察最終日は、まず、愛知県庁で「スポーツ大会を活用した地域振興」についてお伺いしました。

愛知県では、教育委員会の保健体育スポーツ課の他に、知事部局のまちおこしを担当する振興部にスポーツ振興課を設置し、スポーツ大会を活かした地域振興を行なっています。

それに加えて、平成27年1月に県内の地方自治体、スポーツ関連団体、経済・観光団体、マスメディア、大学、企業・NPO等142の団体で構成する「あいちスポーツコミッション」を設立し、大会誘致・合宿誘致活動、大会育成活動、地域活性化促進活動などを行なっています。

その重点的な取り組みの一つとして2026年のアジア競技大会の誘致があります。

また、愛知県が開催・支援するスポーツ大会の一つ「名古屋ウィメンズマラソン」では、もともと女子マラソンだけだったものを、シティマラソン、ホイールチェアマラソンもあわせて行ない、「マラソンフェスティバル」として開催し、愛知の花のPRや、エイドで愛知の特産品を提供するなど、地域振興に取り組んでいます。

県からの一方的な情報提供だけでなく、会員団体相互の交流が生まれるしかけの検討などが課題とのことでした。

愛知県ではこのようにスポーツ大会がもつ強力な集客力や情報発信力に着目して、様々なスポーツ大会を活かした地域振興策が行われています。

神戸でもラグビーワールドカップやワールドマスターズゲームズなどが行われますが、スポーツ大会を地域振興・地域活性化に繋げるためには、いかに各種団体等と連携するかが課題であり、各地の地域スポーツコミッションの動きも着目していきたいと思います。

*参考:あいちスポーツコミッション ホームページ http://aichi-sc.jp/





ふじさんっこ応援プラン

2016-09-03 23:05:00 | 日記
その後、静岡に移動し、静岡県庁で子ども・子育て支援プランの「ふじさんっこ応援プラン」についてお伺いしました。

静岡県では、「2人から3人の子供を持ちたい」という県民の希望を叶えることを目指して「子育ては尊い仕事」を基本理念に、子どもと子育てを大切にする社会の実現ときめ細かで子供の目線に立った子育て環境を実現するため、「ふじさんっこ応援プラン」を策定して施策を展開しています。

具体的には、団体・企業・個人が自主的に子ども子育ての応援活動をする「ふじさんっこ応援隊」の普及促進、子どもと子育てを大切にする社会の気運を醸成する「あいのうたコンテスト」の実施のほか、出会い・結婚サポート事業、イクボスの養成プロジェクト推進事業、さんきゅうパパ応援事業などを行なっています。

それらの中でも特筆すべきは、「ふじのくに少子化突破戦略の羅針盤」で、合計特殊出生率「2」の達成に向けた施策展開の基礎分析として、県内の出生率の高低のバラツキを、各市町ごとに未婚率や世帯の子どもの数などの要因や、地域のにぎわい力、絆力などの指標で分析して結果を見える化し、各市町の施策に活かすよう取り組みがなされていました。

神戸市も、例えば各区ごとに地域事情を分析して見える化し、地域にあった政策を検討し、進めることがもっとあってもいいのではないでしょうか。

静岡県の取り組みは有効な手法のひとつと感じました。

*参考:静岡県ホームページより

「ふじさんっこ応援プラン」 http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-130/fujisancco-plan.html

「ふじのくに少子化突破戦略事業(出生率の要因分析)」http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-130/toppa.html



芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ

2016-09-02 22:28:52 | 日記
8月30日はまず、東京都港区にある芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ(愛称:あいぷら)にお伺いしました。

平成19年に開設された芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ(愛称:あいぷら)は、高齢者・保護者・子どもたちが世代を越えて共に過ごせることを願って作られた複合施設で、1・2階が認定こども園、3・4階が芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ(愛称:あいぷら)になっています。

施設内には、キッズルーム、学童クラブ、体育室、ミニホール、憩いの部屋、集いの部屋などがあり、日中は乳幼児・子育て支援プログラムや文化教室、介護予防プログラムなどが、夕方は学童クラブや中高生向けのスポーツプログラムなどが行われています。

また、児童と高齢者が共に楽しむことの出来る世代間交流プログラムも定期的に行われ、日常的に世代間交流が生まれています。

芝浦アイランド地区は再開発により人口が急増し、限られたスペースの中で子育て環境の充実と地域交流拠点の整備が必要であったため、このような施設ができたとのことですが、あらゆる世代向けの施設が1つの建物の中に整備されているのは珍しいと思います。

世代間交流の意義や必要性などが叫ばれている今日において、例えば保育所と介護施設を同じ建物や敷地内に整備する等、今後の施設整備の参考になると感じました。

また、施設は異なる場所にあっても、世代間交流プログラムを実施し、児童と高齢者が交流し、共に楽しむことの出来る機会を増やしていくことも重要ではないかと感じました。

*参考:芝浦アイランド児童高齢者交流プラザ ホームページ http://www.tokyoymca.org/childcare/aipla/





おとまち~音楽の街づくりプロジェクト

2016-09-01 21:59:35 | 日記
8月29日から31日まで委員会の管外視察。

8月29日は東京の株式会社ヤマハミュージックジャパンで「おとまち~音楽の街づくりプロジェクト」についてお伺いしました。

株式会社ヤマハミュージックジャパンでは、音楽がもっている人と人をつなげる力を使って、コミュニティ内の連携強化や地域課題の解決に繋げようと「おとまち」事業を行なっています。

自治体や企業などのクライアントと一緒にプランニングしてプログラム開発し、メンバー育成やプログラム改善を図りながら、主体を市民側へ移し自立させていく事業です。

一緒に参加して一緒に一つのものを作るといった音楽の持つ力が、地域コミュニティ内の繋がりの強化や地域活性化など社会課題の解決につながるとして、これまで、「駅」発の地域コミュニティの創成を目的とした女性だけのビックバンド「MITOレディースビッグバンド」の結成・運営、街全体を使った新たな参加型音楽祭「渋谷ズンチャカ!」の企画・運営などに関わり、地域活性化に貢献されています。

神戸市も「神戸の未来の都心の姿[将来ビジョン]」で「音の風景を楽しむ」景観作りを目指しており、また「神戸国際フルート音楽祭」の市民還元が課題となっている中で、ジャズやフルートなどすでにあるものを活かしつつ、音楽で街の活性化につなげる取り組みがもっとあってもいいのではないでしょうか。
 
市民に気軽に音楽やイベントに参加してもらおうとする「おとまち」の取り組みは参考になるところが多いと感じました。

*参考:株式会社ヤマハミュージックジャパン ホームページより「おとまち 音楽のまちづくり事業」 https://jp.yamaha.com/sp/services/otomachi/