ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

会派視察@多摩 その2

2013-05-03 21:48:12 | 日記
その後多摩平団地(多摩平の森)へ行き、UR都市機構のニュータウン・団地の再生についてお伺いしました。

多摩平団地(多摩平の森)は東京都日野市にあり、敷地面積は29.6haで昭和33年度から管理が開始されたが、老朽化により平成9年から建て替えに着手。
建て替え前は、1階から4階の低層の住棟で戸数は2,792あったが、建て替え後は6階から13階の高層の住棟で戸数は1,528になっている。
もともとの敷地全域で建替えたのではなく、民間業者に土地を譲渡しマンション等や商業施設の建設が行われているところもある。
また、もともとの住棟を活かした「住棟ルネッサンス事業」を行っているところもある。

UR賃貸住宅の団地再生では建替えという手法のみならず、持続可能なまちづくりという観点から、既存住棟を有効に活用するための実験的な試みでハード・ソフト面での再生手法に取り組んでいる。
「住棟ルネッサンス事業」は、団地再生事業の新たなメニューとして、民間事業者の創意工夫を活かし、UR賃貸住宅とは異なる住宅や子育て・高齢者施設等として再生・活用することで団地や周辺地域の魅力向上を図ることを目的とした事業。

多摩平団地では、引越して空き家となった5棟の建物を建物ごと民間事業者3社へ15~20年間賃貸し、各事業者が自らの企画・設計により改修工事を行い賃貸住宅等として活用されている。

①ある棟は若者や学生向けの「団地型シェアハウス」に、②ある棟はアクティブシニア等向けの「貸し菜園・庭付き共同住宅」に、③ある棟は高齢者向けの「サービス付き高齢者向け住宅」等、として活用されている、

といったお話でした。

「住棟ルネッサンス事業」は興味深かったです。
建て替えだけでなく既存の住棟を活用することは、費用が抑えられるだけでなく、さまざまな発想で多様なニーズに応えられる住居を作り出すことが可能です。
団地だけでなく、一般の賃貸マンションなどでも応用できる手法だと思います。
神戸市でも市営住宅などでこのような手法を活用したり、一般にノウハウを提供していくことも検討すべきではないでしょうか。

*参考:UR都市機構ホームページ「多摩平の森 ルネッサンス事業の概要」 http://www.ur-net.go.jp/rebuild/rn2/gaiyou/


団地型シェアハウス「えりんと多摩平」


貸し菜園・庭付き共同住宅「AURA243」


サービス付き高齢者向け住宅「ゆいま〜る多摩平の森」
エレベーターを外付け


「ゆいま〜る多摩平の森」の食堂兼多目的室


最新の画像もっと見る