ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

フランス視察~リヨン・ビオポール~

2015-11-14 23:32:33 | 日記
さらに、医療産業クラスターの「リヨン・ビオポール」でお話をお伺いしました。

リヨン・ビオポールは、世界的規模のクラスターで軸はガンや代謝などライフサイエンス関係のイノベーションの促進を広く行っている。

設立して10年で、まだ若いが基盤は古くからあり、大企業も参加している。

加入企業は約200社で、中小企業に力を入れており、リヨン周辺の研究所も加入している。

フランス政府やローヌ・アルプ州、リヨン市から経済的支援などもある。

人用医療・動物用医療・医療機器と医療技術・対外診断薬(インビトロ)の4つの分野を中心に、共同プロジェクト誕生促進など「イノベーション促進」、パートナーシップ構築など「経済発展支援」、海外の戦略的パートナー探しの支援など「国際発展の推進」、研究に適したスペースの提供など「設備用意」などを行なっている。

「イノベーション促進」は、イベントの企画やワークショップなどで新プロジェクトの誕生を促し、資金調達のフォローや研究機関と企業の結びつきの促進等を行なう。

プロジェクトは地域規模のもの、ヨーロッパ規模のもの、世界規模のものなどいろいろある。

これまでに165件のプロジェクトが誕生し、総額で87,800万ユーロの投資規模になっているが、その内30,700万ユーロは公的資金による投資である。

「経済発展支援」は、企業と研究機関のパイプを太くするため、ミーティングやイベントを行ない民間企業の投資を促進する。

「国際発展の推進」は、北米・ヨーロッパ・アジアをターゲットに中小企業の海外進出支援、資金調達支援などを行なっている。

日本のマーケットは優先的で、バイオジャパンというバイオビジネスにおけるアジア最大のパートナリングイベントに出展した企業もある。

日本の再生医療に取り組む姿勢に関心を持っており、将来的にも日本への進出を支援し、日本のクラスターと連携強化していきたい、

といったお話でした。

リヨン・ビオポールへの訪問は、リヨン訪問の中で最大の目的で、2014年に久元市長がリヨンを訪問し、医療産業都市の講演などを行ないましたが、さらに具体的に連携や企業誘致などを進めることができないか可能性を探ることにありました。

リオン・ビオポールの方は神戸の医療産業都市に大変興味を示し、2016年のアクションプランの中に神戸訪問も盛り込み、セミナーや視察などができないか検討したいとのことで、その可能性は十分にあると感じました。

しっかりと行政とも情報交換しながら、具体的に連携や企業誘致につながり、医療産業都市がさらに発展できるように取り組んでいきたいと思います。







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