Hong Kong Sustainability Diary

香港に住む自身が、香港で見て聞いた生の情報を持続可能性、環境保護などの観点で紹介し、日本と香港との比較分析も行います。

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高級な日本の農水産物を享受する香港人

2008-02-04 | 日本と香港
香港では日本の食材、日本の料理は非常に高級でしかもおいしいということでもてはやされています。テレビでは日本の料理がしょっちゅう紹介されていますし、スーパーでも高級な日本のりんご等の果物、よく見かけます。

先週1月31日に農林水産省から発表された最新の農水産物輸出統計によると2007年に日本の農水産物の輸出先として最も多かったのが香港だったそうです。

農林水産省発表の「平成19年農林水産物等輸出実績(速報値)」によると、2007年の日本の農林水産物等の輸出額は、4,338億円で前年より16.0%増加したそうです。経年で見ると年々10%以上増加しています。

香港への輸出額は797億円で全体の18%を占めます。前年比30.7%増で、2位のアメリカは716億円(16%)を追い抜いてトップになりました。

香港への輸出はなぜそんなに増えたのか。品目別で見ると、梨・ぶとうの輸出額がかなり増えています。また、なんといっても和牛の輸入が解禁になったことが大きいですね。

ただ、香港の人口って700万人足らずなのにその40倍近くの人口を抱える米国より輸出が多いってどういうこと?と思う人がいるかもしれません。実は香港に輸出される農水産物の多くは中国に再輸出されるそうです。中国への輸出は全体の13%ですので、実際は香港と合わせて約31%が中国向けということになります。実は3分の1近くは中国向けなんです。

香港も含め中国の高所得層が日本の高級な農水産物を堪能しているということですね。香港・中国のように格差のはっきりしているところでは、お金を持っている人は本当にむちゃくちゃ持ってます。私のような普通の日本人ではとても変えないような日本のものを皆気軽に買ってます。

1日には国土交通省が、香港と首都圏(成田、羽田空港)を除く日本の空港間での航空自由化を発表しました。これで香港ー日本間で航空会社が路線を自由に設定できるようになり、例えば地方の空港からでも香港に農作物を輸出ができるようになるようです。今年はさらに輸出が増えそうです。

こういう流れは当分は変わらないような気がしますが、どうなんですかね。日本の農業のことを考えれば海外に輸出が増えることはプラスですし、日本の高い技術でおいしい農作物を他国の人に味わってもらうというのはよいと思います。一方で、フードマイレージ的にはどう考えても環境に悪いですよね。日本の食料自給率も40%を切ったそうですし、高級な農作物を中国に輸出して、安い農作物を中国から輸入している状況が望ましいのかどうか。国の経済格差とさらにそこに住む人々の貧富の格差がこういう複雑な状況を生み出しているということでしょうか。

ちなみに余談ですが、私が香港でいつも食べているりんごは中国産の富士りんごです。品種は「富士」ですが味も見た目も日本の富士りんごとはまったく別物です。もちろん値段もかなり安いです。こういうのを見ていると日本の生産技術ってすごいんだなあと感じますね(それでも「安さ」で中国産を買ってるんですが)。

<参考>
07年農水産物輸出16%増、最多は香港向け797億円(讀賣新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080202-OYT1T00509.htm

香港と航空自由化、日本産農作物の対中輸出に追い風(中国情報局)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0202&f=business_0202_001.shtml
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