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「プライドと偏見」 フランス革命の影響を受けた?主人公エリザベス

2006年02月10日 | 洋画
キーラ・ナイトレイ


「プライドと偏見」(Pride and Prejudice)

第63回ゴールデン・グローブ賞映画部門のノミネートが発表された時、
あれ、と思った。

「プライドと偏見」が作品賞にノミネートされているのは良いが、
(ミュージカル・コメディ部門)に入っている。

えっ、原作は、ジェーン・オースティン(1775~1817年)の文芸作品だよ、
ミュージカルでもないし、ましてや、コメディ部門なんて・・・。

と思っていたが、しかし、今回、映画を観て、納得した。
確かに、コメディだ。
ハーレクイン・ロマンスを上品にしたロマンティックコメディ。


あのお母さんや5人の姉妹たちのどたばた劇は、見ものだ。
しかし、お母さん=ベネット夫人(ブレンダ・ブレッシン)はすごい。
娘たちのために、婿探しに懸命になる。
その一心不乱さが、良い。
「秘密と嘘」で、カンヌ国際映画祭、パルムドール、主演女優賞を取っただけはある。

隣にお金持ちの独身男ビングリーが引っ越してくる、

娘たちは、窓から隣の家を覗き込んでは、大騒ぎ、

軍が駐留して将校が街に溢れる、
下の妹たちは将校の行進に、ハンカチを落とす。

18世紀イギリス貴族社会は、女性に相続権がなく、娘たちにとって
上流階級のお金持ちと結婚することが、最大の関心事だった。

そんな時代のなかでも、フランス革命(1789年)の影響を受け、
個に目覚めた女性も登場してくる。

それが本編の主人公エリザベス(キーラ・ナイトレイ)だ。

エリザベスは、ビングリーの親友であるダーシーに出会うが、
彼の鼻持ちならぬ態度が高慢に写り、いやになる。
しかし、ダーシーは、実は、そんなエリザベスが好きになっていた・・・。

ダーシーは、彼女の偏見をいかにして解くか・・・。


「プライドと偏見」 は、オール・イングランドロケで、撮影された。

メインは、イングランド北部のカントリーサイド、
ダービシャーとリンカーンシャーだ。

古城や田園風景が壮大で、目を見張る美しさだ。
「嵐が丘」の舞台になった丘もある。

風景を見るだけでも満足の映画だ。

カップルではなく、女性同士の観客が多いのは、
なんとなく、頷ける。


2005年 アカデミー賞ノミネート

主演女優賞 キーラ・ナイトレイ

作曲賞     ダリオ・マリアネッリ

美術賞     Katie Spencer
    サラ・グリーンウッド

衣裳デザイン賞 ジャクリーヌ・デュラン

 
PS  
ジェーン・オースティン(1775~1817年)が、14才の時フランス革命(1789年)
(市民軍によるバスチューム監獄への襲撃)があった。

ルソー「社会契約論」
ルソーは、国家の主権は国王でも貴族でもなく、人民にあるとし、
「人民は、自己の意志に基づいて互いに契約を結び国家を構成する」と主張した。

「人権宣言」
アメリカの独立宣言の影響を強く受けたラファイエットが起草した「人権宣言」。
(「旧制度の死亡証明書」と言われた。)

○人間は生まれながらにして自由であり、権利において平等である。
○自由、所有権、安全、圧制への抵抗は人間の権利である。
○自由とは、他人を害しない全てのことをなしうることである。
○国家の主権は人民にある。
○思想、言論、出版の自由を保障する。
○法の前にはみな平等である。
○司法、行政、立法の三権はそれぞれ独立の機関とする。
○所有権は犯すことのできない神聖な権利である。

読書家のエリザベス・ベネットは、ルソー「社会契約論」や、
ラファイエット「人権宣言」を読んでいただろうか?

ジェーン・オースティンは、新時代のプライドの高い女性への
旧社会からの“偏見”を、
ダーシーの愛によって、乗り越えさせる・・・。
そんなダーシーも、大貴族とはいえ、新時代の男だ。
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6 コメント

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TBありがとうございます。 (ぷちてん)
2006-02-12 14:37:21
TB、コメントありがとうございます。



なるほど、フランス革命、イギリスでは産業革命、時代が動いている時代だったのですね。

そんな中で、女性も変化していったのでしょうね。



TBいただいて行きます。
あ、申し訳ありません (ぷちてん)
2006-02-12 14:48:31
せっかくTB頂いたのに、私の手違いでTBを消してしまいました(ノ_・、)シクシク

申し訳ありません、お手数ですがもう一度お願いしても良いでしょうか。

もしかするとこちらの楽天が重いかもしれませんが、よろしくお願いします。

はじめまして (antoinedoinel)
2006-02-12 18:45:18
TBありがとうございました。

エリザベスはフランス革命の影響を受けたのでしょうか?

彼女は落ちぶれているとはいえ貴族階級(正確には準貴族階級)の子女だし、選んだ相手が大地主ですから、立場的には反革命派の人ですよね。

なにしろ原作を読んだのがずいぶん前のことですので、フランス革命に言及している記述があったかどうか記憶にありませんが。ご教示いただければありがたいです。
TBありがとうございます (tomo)
2006-02-12 21:36:14
ごめんなさい!

2度目のTBは手違いです。

削除して置いてくださいませm(__)m
RE:エリザベスはフランス革命の影響を受けたのでしょうか? (hito2km)
2006-02-13 20:46:19
エリザベスはフランス革命の影響を受けたのでしょうか?



エリザベスが、影響を受けていたかどうかは、

原作には、言及していないようですね。



個を強く主張する、自分の意見をはっきりと言う、

そんな主人公は、

ジェーン・オースティンの分身だと思います。



彼女自身は、五女のリディアに似ていたそうですが、

作家は、自分の分身をたくさん登場人物に投影します。

彼女は、時代の子であったと思います。



ジェーン・オースティン自身、最初の縁談は、

財産が二人とも無いと言う事で、破断しています。

しかし、財産のあるいとこからの求婚は、断っています。彼女は、一生独身でした。



結婚に対する憧れは強かったとおもいます。
プライドと偏見 (まりまり)
2006-02-18 15:45:10
こんにちは はじめまして

TBさせていただきました。レビューとても素敵です。よろしくお願いします。

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