夕食の支度の途中、隣の部屋にあるテレビから、信じられないニュースが聞こえてきました。
「パーキンソン病で要介護3の高齢男性の凍死体が発見される。市立柏病院から帰る際、窓口でタクシーの手配を頼んだ(現金を持ち
忘れ、10円しかなかった)のに断られていた。」というのです。
病院側は、「個々の患者の要望に応えられない」と言っています。
凍りつきました・・・病院側の無機的な事務的な返答に当事者ではない私の心も凍りました。
要介護の人の為に電話一本掛けるのがそんなに大変だとは到底思えないですよ。
パーキンソン病は、思ったように手足を動かす事が困難で、少し歩くだけでも大変な労力で1月下旬のあの寒さの中では更に歩くの
が困難だったことでしょう。
気の毒でなりません。
病院の関係者なら、病気の事を我らよりご存じの筈です。
パーキンソン病で要介護3の方がタクシー配車を断わられれば、どうなるのか分かるでしょうに。
市民は、病気などで倒れた人を発見して、何もしないと罪に問われるのです。
この病院の対応は、市民の義務違反ではないでしょうか。
だんだん、病院の対応に怒りがこみ上げてきました。
認知症など要介護の高齢者を街全体で支えようという動きが始まったのに 率先して命を守るべき病院が、こういう冷酷な姿勢を見
せると言葉もありません。
この国のモラルの欠如は深刻で、やっぱり世界の中でも最低なのだと思わせる事件でした。
あまりにも寒々としたニュースで、食事の準備の手を止めてもこのことを書かずにはいられませんでした。
☆パーキンソン病で要介護3の高齢者~病院に配車断られ…男性遺体で発見