模型と魚釣り

インドアはプラモデル。アウトドアなら海釣り。田舎暮らしのジジイの日記。
アイコンはボーダーの愛犬みぃちゃんです。

和んだなあ。

2016年10月22日 | プラモデル

10年ぶりくらいに、プラモ展示会に行ってきました。
大曽根で行われているナゴモ5というものです。

一般の展示のほかに、雑誌ライターさんのレベルの高い作品も観ることができました。
帰ってから撮った写真を見ると、まともに作品全体を撮ったものがなく、
一部拡大のものばかりで、自分のためのメモ、資料にしかならず、
レポートにはなりませんが、個人的感想を記します。

SAの表紙にもなったB17。
この展示会に行った最大の動機は、この無塗装アルミの表現を生で見たかったから。
1/32の4発機の大きさに圧倒されました。
それを間延びしないで見せる作り込みと、センスがすごい。
 

自分なんか、シルバーってエアブラシでピカピカに吹いて、
「ハイきれい!」って満足しちゃうけど、
筆塗りで抑揚をつけると、
こんなに重量感とリアリティが表現できるんですね。

本塗装前にパネルラインにシャドーを吹いて、
仕上げにエナメルでスミ入れ、半艶クリア吹いてツヤ統一っていう、
定番の作業を機械的に進めて、ハイOK・・・。
定型とか定石とか標準工程に則ってとか、
その枠に囚われていては、この凄味は出ない。
画一的なスミ入れしてないし、シャドーも吹いているように見えない。

プラスチックのキャンバスに絵を描く!ってことかな。
自分のことは置いといて、評論家気取りに言えばね。
口では言えてもできねえぜぇ。
なかなか挑戦する勇気が出ないのは、自分は寡作だから
失敗したくない、というのもあるのかな。

スジ彫り部の絶妙な段差感とか、ホントに勉強になります。
誌面では感じられないことが、実物からは得られるので
貴重な体験でした。

単一色を均一に塗るだけの表現で許されるのは、
新車のボディとバイクのタンクだけなのかも。

これもライターさんの作品。
この方の塗りと汚し表現は圧巻です。
これは多分、アメリカ映画に出てきた車。

トリミングしてませんが、こんな写真ばっかりですみません。 

汚し表現がリアル。
ホコリ色1色の濃淡だけでは、こうならない。
観察する目が良くて、それを再現する方法を会得されてるんでしょうね。

今度から手を抜かずに、最低でも何色か色を重ねるように心がけよう。
結果はともかくね。

1/25くらいだと思うけど、アップにしても本物にしか見えません。
鉄製でしょ、これは。
上手だなあ。

それと、凄まじい名人R工廠さんの赤城が見れた!
 
高角砲の砲口が明いてるの、写真見て気づいた。
舷窓まで全部手が入ってる。

ウオーターラインシリーズなんか40年以上も前から知ってますよ。
小学5年生の時、朝比奈君が作った赤城だって覚えてる。
ボヤっとでかくて、子供ながらにウドの大木と思った。
これは、全然別物だわ。赤城ってこんなに小さかった?
密度がすごいから、ギューッと縮まって錯覚するんだろうか。

1/700の既成概念が変わった。
1/700なんだから省略してこの程度で好いんじゃね?
ではなくて、ここまでできる・・ここまでやるの?

これだけエッチングパーツを付けても、スケールオーバー感がなく、
ゴテゴテしてない。
端正で清潔感があって、密度が半端じゃないんだよなあ。
こんなに拡大しても破綻しないなんて、ありえないですよ。無理無理。

ナノドレッドとか、パーツの細密化は進んでるけど、
一部のパーツを置き変えただけでは、そこだけスケール感が狂って
バランスがおかしくなるんだよね。
基本工作とか自作の部分のレベルも併せてあって、
全体のバランスが取れてるから破綻しないんだろうね。

高角砲座の間に、格納庫のルーバーが見えるでしょ。
あそこ、くり抜いてあって、反対側の光が見えるの。
右の砲座下に開いている扉、あれも貫通。
普通、表面にペタって貼っただけで十分でしょう?
ここまでやってるのに、本人まだ余力があるってことだよね。

艦橋の弾片除けマントレット。0.4mm径ですって。

開戦時の赤城なので、艦載機は新製配置のように仕上げて、
汚しとかの表現はしなかった、ですって!
そんなこと、1/700の艦載機で考えてる人いる?
零式艦戦の主翼に、フムナの赤枠がスッキリと描いてある。
そのまま10倍したら1/72で通用するほど細かい。

工作に目を奪われがちだけど、よく実物見ると塗装も丁寧なの。
こんなに細かい工作しても、塗装が雑だとスケール感が台無しになるでしょ。
飛行甲板の木の塗り分けとか、船体の軍艦色に乗せてる茶系のフィルターのさじ加減とか、本当に仕事が丁寧です。

もし会社の上司がこんなに細かくて完璧主義者だったら、やだな。

自分とはメジャーリーグと三角ベース位レベルが違うので端から目指す気にもなりません。
エッチングパーツを定位置に、真っすぐ付けるだけも難しいもん。

さて、ちゃっちゃと、飛龍と利根を手抜きで作らなきゃ。
今回、行けて本当に良かった。

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