うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

誕生日....(177)

2007年09月30日 19時44分37秒 | うべプラネタリアン
10月1日は私の誕生日である。
65才になる。
かくも長く生きたるものかは、と思うが、まぁいいだろう、おもしろかったんだもの。今後もおもしろそうなんだもの。

今日(9/30)日曜だから、定例のプラネタリウム投影を行ったが、来場した児林一輝くんは、
私に、一日早いがと言いつつも、誕生祝いをくれた。
画像のプレートである。
濃紺のアクリル板に星のスパンコールを貼って、誕生星座の「てんびん座」をあしらってある。
すばらしいプレゼントだ。こんな世界を作り上げてよかった、としみじみ思う。

おりしも、今日、電話で、三男伸雄が、かねておつきあいのあった久子さんと来年結婚するという知らせ。
どれもこれも無性にうれしいのだが、何だか深ぁ~い思いが胸に迫ってしかたがない。
いってみれば、やはり、かくも長く生きたるものかは、という思いかなぁ..。
ふう~む、やはり。

ほしと音楽のゆうべ....(176)

2007年09月29日 21時57分42秒 | うべプラネタリアン
うべプラネタリウムでは、年6回のペースで「ほしと音楽のゆうべ」を催してきた。
しかし今年は、なかなか出演者演奏者の都合がつかず、このたびが今年度の第1回目だった。
「音楽」の部分はオカリナだったり朗読だったり合唱だったりとさまざまに変化するが、
本日は、「マンドリンギターアンサンブル」として、19:00~20:00の1時間を楽しんだ。
演奏が終わったら、第二部として、天体望遠鏡公開を予定していたが、
厚曇で、全く星空見えず、プラネタリウムの中だけで終止した。
会は、40名の入場者があり、和やかに大成功だった。
200枚の映像を用意して、アンコールも含めて、すべて使い切った。
マンドリンのグループもまたやりたいとおっしゃっていたが、やはり、この企画は続けねばなるまい。
この次は11月に、新星座物語の朗読会を開こう。
是非これは、作者(投稿者)に読んでもらうなど、大々的にやりたいと思っている。

曼珠沙華....(E17)

2007年09月28日 20時54分55秒 | 水の存在
今年は彼岸花(曼珠沙華)の咲くのが遅い。
例年なら、もう終わりの時期に、今からが満開時となる。
彼岸花は、気温が21°に下がらなければ咲かないという。
今年は、9月の平均気温が例年より+3°で、観測史上最高だという。
咲かないはずだ。
例年なら、キンモクセイの香りが漂う頃なのに、それもない。
「お彼岸というのに、なんでこんなに暑いんでしょうね」という挨拶が決まり文句になった。
面食らっているのは人間だけではない。
花も、きっと虫までも、ひいひい暑がっているのだ。
そんな中でも星だけは、律儀に秋の絵柄になっている。
21時には、冬のさきがけ“すばる”もあがってくる。
30日は十八夜の月(いまちづき)と“すばる”が重なる(21:33)。
ちょっと遅い時間だが、21時から会館の望遠鏡を開ける。
しかし、これを見るのは大きい望遠鏡より、双眼鏡が適しているだろう。

星空サミット....(175)

2007年09月27日 22時36分09秒 | うべプラネタリアン
うべアクトビレッジなるリゾート施設が誕生する。
小野湖という人工湖のほとりに各種施設を併設して、さまざまな自然体感をしようというものだが、天文施設はない。
当初アイディアはあったらしいが、いつもの話だが、予算に蹴られて立ち消えになった。
しかし、我が星の会合は施設ではない。
どこでも星さえ輝いていればそこは我々のイベント会場だ。
というわけで、オープニングは星空サミットを開こうかという話になった。
いいじゃないか、西日本の星好きを一同に集めて楽しい会を開こう。
きっと古い仲間もおもしろがって集まるだろう。
考えただけでもわくわくするのだ。

観月会 2 ...(174)

2007年09月26日 21時08分03秒 | うべプラネタリアン
昨日につづいて、今宵も人が来るかもしれないと、会館に出向いて、20㌢屈折をあけた。
昨日都合が悪かったので、という人が5人あまりやってきた。
空の状態は昨日の方がクリアだったが、今宵も美しい月だ。
落ち着いてコンパクトデジカメに収めた。
天頂プリズムを使っているので裏表逆だが、十四夜、今宵の月の映像だ。

観月会 1 ...(173)

2007年09月25日 23時01分47秒 | うべプラネタリアン
本日(9/25)の天体観望会を、「仲秋の名月観賞会」として呼びかけたら、
なんとなんと延べ120人(推定)の人が集まった。
特別な天文現象があるわけでもなく、月明かりの大きいこんな日に観望会を催して、
誰が集まるかいと思ったので、ぜんざいを供しますと誘ったのが功を奏したか、
まあ息苦しいほどの人出。
いや、なんと言っても月明がきれいだった。申し分のない名月。
皆さん、木星を見たり月をながめたり、思い思いに天文会を楽しんでおられた。
考えてみると、仲秋の名月をみんなで楽しみましょうと言うだけで、
百人を超す人を集める“天文の集客力”はすごい。
いや、職員の全体の協力あったればこそだが、うまくいった、楽しかった。
cosumosuさんや冴夏さん、吉村まどかさんには多大なお力添えをいただいた。
多謝、深謝。

アンドロメダ銀河...(172)

2007年09月24日 18時05分25秒 | うべプラネタリアン
9/21の天文クラブは、いい天気だったから、みんなで外に出て、十夜の月を愛でることにした。
月明かりが強いので、やぎ座やみずがめ座の淡い星のつならりは確認できなかったが、ペガススの四辺形はよくわかった。
その一角の星からカシオペア座の下の方につつつっと繋がるアンドロメダ座もしっかりとわかった。
さすが、月齢10の月が皓々と光っていたので、肉眼では、アンドロメダ銀河は見えなかったが、
月を背にして、双眼鏡を向けるとると、だ円形のアンドロメダ銀河をとらえることができた。
双眼鏡は、5㌢7倍が天文用スタンダードだ。
アンドロメダ銀河の広がりは、月の数倍もあり、視野の狭い大きい望遠鏡でははみ出てしまって、
その全体の姿は、むしろとらえがたい。
実際、ぼうとしたアンドロメダ銀河の、謎めいた美しさを楽しむには双眼鏡が一番だ。
ただ、馴れないとなかなかとらえにくいし、天体写真集をかざる美しい姿を想像しているとすこし失望する。
でも、我慢して探して、やっと生の230万光年の彼方の光をゲットしたとき、無性にふるえてくるのだ。

来年(08)の天文現象...(171)

2007年09月23日 19時39分13秒 | うべプラネタリアン
2008年天文現象カレンダーが、藤井旭氏より送られてきた。
“来年はあんまれ大したものもなく、なんかでっかいものでも出てくれんかなと願っております”と
添書が付いていたが、どうしてどうして、結構愉快なことが多い。
ここで一年の予定をすべて書くことはできぬが、
一月は、今年末に中接近した火星がずっと見頃で、ふたご座にあって、オリオンのすぐ上に輝いている。
おうし座のアルデバランと、オリオン座のベテルギウスと、火星がつくる赤い星の
三角形(レッドスターズトライアングル)は圧巻のはずだ。
二月(初旬)は、夜明けの東空で、金星と木星が大接近。すっごい美しいシーンが見られる。
これを見たら星好き病は、腰を抜かすぞ、絶対立ち直りがきかない。
三月は、....ああもうきりがない。
追々語るとして、この一覧表はプラネタリウムで配布する。

画像はオリオン星雲(NASA)、もうすぐこの時期がくる。

星の古記録 3 ...(170)

2007年09月22日 14時22分09秒 | うべプラネタリアン
先日来(9/14・9/17)の、朝鮮の古代史に表された天文現象の古記録について、
依頼者の下関市の歴史家に簡単なレポを送っていたら、本日詳細な資料が送られてきた。
あわせて、別にFaxで、文書になっていないがこんな伝承がある、として調査して欲しいと依頼があった。
『「塵輪」なる朝鮮側の総大将は、黒雲(ないしは紫雲)に乗って現れたと言い伝えられ、
古代神楽でも、「塵輪」が鬼(ないしは牛 あるいは牛鬼)となって現れるとき、煙とともに登場する。
攻め手の「塵輪」と戦ったのは、倭国側「仲哀天皇」。
下関市長府にある忌宮神社(いみのみやじんじゃ) は仲哀天皇を祭神としているが、そこは「塵輪」と「仲哀天皇」が
相打ちの形で双方討ち死にしたところである。
討ち死にの問題はさておき、「塵輪」の登場は、仲哀天皇七年(西暦199)7月7日(日付は太陰暦)となっている。
このときの、気象現象か天文現象が調べられぬか』

気象の調査は不可能だが、天文現象ならステラナビゲーターで検索できる。
すると、なんと、なんと。奇っ怪なるかな、である。
AD199.8.15(日付は現代の暦)夕刻に火星食が起きている。
月の陰に隠れた0.7等の火星が、20:15に、月(月齢6)から出現しているのである。
これは見過ごすわけにはいかない。
火星は、星の赤い色が血を連想させるのか、古来より、戦星とも呼ばれ、まがまがしい星ととらえられてきた。
その火星が、月に隠され(隠れた時刻(潜入時)は昼なので見えなかったろう)、上弦に近い月の、光る側から湧くように出現するのである。

この問題、ちょっとおもしろそうだなくらいの斜に構えていたが、どうやらとてつもなくおもしろくなってきた。
ハマりそうである、あ、もうハマってしまったなぁ....

画像は火星05年10月大接近時の様々の形(NASA)

天文クラブ....(169)

2007年09月21日 22時53分53秒 | うべプラネタリアン
第三金曜は、天文クラブ例会の日。
今日は十二回目で、ちょうど一年経った。
集まり散じて当初の25名が、15名くらいの常連に定着した。
そして第二期の募集をはじめている。すでに30名の申し込みがあった。
合わせてざっと50名。大グループである。
来年度までに、NPO法人登録を行って、再来年(2009)は、市との協働の形で新しい天文普及活動を展開する。
今残っている人々、そして、来年一年出入りがあって残った人々が、法人登録の核になる人々だ。
新生宇部天文同好会の立ち上げ。
ところで、今日の人々がこぞって話しているのは、ここ数日の夕空の美しさと、明け方のすばらしさだ。
ことに明け方がいい。シリウスと金星と土星。
来月7~8日はそこに27夜の細い月がかかって、またまた絵ような美しいシーンを演出してくれるはずだ。
そんなことを、目を輝かせて語り合う、変なグループではある...

画像はM65 (NASA)。