1年があっという間に過ぎた9月の終わり、一回りも二回りも取り引き先を回り取引お関係をより密なものに仕上げることが出来たという感触が伝わってきだし、久しぶりに一息入れていた或る日、里美から「パパお久しぶり、お忙しそうね、2~3回電話したけどいつも出張でお話しできなかったけれどお元気?」と電話がありました。
「いやー、すまんすまん、色々仕事で飛び歩いてばかりいたからね、でもママも結構留守が多かったじゃない?僕が電話しても捉まらなかったことが何度もあったよ」「御免なさい、ほら、例のシリーズもの作りのため、取材であちこち飛び歩いていたからね、ところでパパ未だ忙しいの?お暇ということはないと思うけれど、もしお暇が取れるようなら、シリーズものの最後の取材に付き合ってほしいのだけど」
「ママの頼みとあれば万難を排してお付き合いしますよ、9月の中間決算の数字が出る10月20日以降なら大丈夫だよ、所で何処に行くの?」「10月20日以降なら大丈夫ね、嬉しいー。パパ、もう7年前になるけれどパパが連れて行ってくださって、とても素敵な紅葉が楽しめた、思い出の湯西川温泉にご一緒してほしいの、今回の旅行は私がパパをご招待させていただきますから、お願い、付き合って」「あの時雨模様の紅葉を見てから7年も経ったのか、いいとも、喜んで一緒するよ」「パパの都合のいい日に合わせてホテルを予約しますから教えてちょうだい」と言うことで7年前25年めにして初めて里美と結ばれた奥鬼怒川湯西川温泉に行くことになりました。
今回も前回同様東武線の急行に乗り湯西川温泉駅で下車しバスでホテルに向かいました。
ホテルに着くと7年前と同じ紅葉真っ盛りの楓がライとアップされていて、思わず「わーっ!綺麗」と感嘆の声を上げてしまいました。
ホテルに着いた里美はチェックインもそこそこに写生帳に絵の具、カメラを持ちだして早速ライトアップされた楓や、ロビーから眺められる矢張りライトアップされた谷川を隔てた裏山の紅葉を写しにかかりました。そういう取材をしている里美からはプロの雰囲気がにじみ出ていて頼もしいく思えました。
取材を終えた里美は「パパお待ちどうさま、と部屋に落ち着き、まだ続いていたホテルのお好み浴衣サービスのパッと明るい里美好みの浴衣に着替え「ちょっと派手かなー、でも7年前に化けなくちゃならないからね」と言いながら「あっ、この窓からの風景も素敵だからざっと写生するからパパはお茶でも飲んでいて頂戴、お風呂に入ったら描く気が無くなってしまうから」と言って一心に写生に取り掛かりました。
「僕も浴衣に着替えゆっくりしているから、未だ時間も早いからじっくり写生したらいいよ」と声をかけ、浴衣に着替えお茶を飲みながら里美の仕事ぶりを眺めていました。
3~40分で下絵を描きあげカメラにも収めた里美は「パパお待ち同様、ホテルを予約するとき、あらかじめ貸切風呂を予約してあるからフロントでお風呂の鍵をもらって入りに行きましょう」とお風呂に向かいました。貸切の浴場は前回同様ライトアップされた紅葉が湯面に映えて金銀綾錦と言った風情でした。
「パパ、私すっかりお婆ちゃんになってしまって恥ずかしいなー、でも仕方がないものね、醜くって御免ね」「お互い様だよ、僕だってオジン体型になって格好悪くなってるんだから」と言いながらお湯に入りました。
「あーいい湯だね、こんなにゆったり温泉に入るのはママと以前来た時以来じゃないかな」「私もよ、気持ちいいねー体がほぐれて疲れが抜けていくわ」「ママもこの1年本当に良く頑張ったねー、さっきからママの仕事ぶりを見ていて本当にプロになったと感心していたよ」「あら、そうー、自分では気が付かないけれど、仕事のことが先ず優先と自然に意識が働いてしまうの」「それでいいんだよ、でも、いつも仕事のことばかり考えていては、そのうち息が詰まってそまうから、時々は仕事のことを頭から除外して、無になるようにしないといけないよ、僕たちの仕事でも同じことが言える、仕事、仕事と四十六時中思っていると、考えが偏ってしまってやることがだんだん貧弱になってしまうんだ、だから時々仕事のことを忘れて自分のしたいことに没頭するとリラックスでき
る、すると又仕事にかかると良い考えが浮かんでくるんだ、だからママもそいうする様に心がけなくてはいけないよ、先は長いんだから慌てないことよ」「ぱぱいい事を言ってくださるねー、千切り絵の世界で一応認められて嬉しくて、つい仕事がすべてみたいになりかかっていたことに気が付かなかった、パパに言われて、はっと気が付いた、有り難う」
「パパ背中の流しっこしましょうか、パパ先に流してあげる」「相変わらずパパの背中は広いなー、パパもお肉がついてきたみたいねー」「シルバー肥りかなー、このごろ肥って来てしまった、有り難う、いい気持だったよ、今度はママの背中を流してあげよう」「「パパ7年前とずいぶん変わったでしょう、オッパイの張りもなくなったし、お腹の辺から腰に掛けてむっちりお肉がついてきてしまって少々のことでは取れなくなっちゃった」「7年前と比べたら年相応にママもシルバー肥りかなと思うけどまだまだ十分魅力的なボディですよ」「それ本当?嬉しがらそうと無理しないでね」「無理して言っているわけじゃないよ肌もきれいだしオッパイも
むっちりしているし、吸い付きたくなっちゃうよ」「ひやー、嬉しいパパにそんな風に言ってもらえて」
「さあ、お湯を掛けるよ」「気持ちがいーい、最高よ良く温まったから出ようか、寝る前にもう一度入りに来ればいいから、そろそろ食事の準備もできているだろう」