労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

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熱中症は個人的な問題ではなくて、労働安全衛生上の問題

2010-07-26 | 書記長社労士 労働災害
 うちの娘の同僚の友だちの彼氏が、屋外作業に従事する仕事をしていたんだそうだが熱中症に罹患、意識不明の状態で救急搬送されたが、現状、内蔵が煮立っているような状態で回復の見込みがないそうだ。熱中症というのは軽度なものから「熱失神」「熱痙攣」「熱疲労」「熱射病」と分類されるそうだが、もっとも重篤な熱射病は視床下部の温熱中枢まで障害されたときに、体温調節中枢が破綻しているために体温が41℃以上にもなり、高度の意識障害が生じ、発汗は見られず、皮膚は乾燥しているというような症状となり、意識障害、とくに昏睡が4時間以上続いて回復しない場合や播種性血管内凝固症候群、多臓器不全を合併した場合、予後は不良なんだそうだ・・・。

 随分以前に、このブログで熱中症について取り上げた(死を招く熱中症を防げ!!-2007/08/20-)が、再び書く。労働安全衛生の観点からも職場では熱中症の予防に関して、積極的に対策を取る必要がある。具体的な予防対策としては、労働者各人の健康管理の観点から
★ 糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全等は熱中症の発症に影響を与えるおそれのあることから、健康診断の実施、異常所見に対する医師等の意見の聴取、当該意見を勘案した就業場所の変更、作業の転換等の適切な措置の徹底を図る。
★ 睡眠不足、体調不良、前日等の飲酒、朝食の未摂取等が熱中症の発症に影響を与えるおそれがあることから、日常の健康管理の指導、必要に応じ健康相談の実施。
★ 作業開始前、作業中の巡視による労働者の健康状態の確認等の実施(発生状況では一般的には午後1~2時に多い傾向があるが、労働災害としては午後、特に16時頃の発生が多い)。
★ 救急処置を含めた作業管理者、労働者へ安全衛生教育。
 作業環境・作業状況の観点から
★ 熱中症が生じやすい環境では身体作業強度が高い作業を避けることなどの対策と、計画的に、熱への順化期間の実施。
★ 自覚症状の有無にかかわらず水分・塩分の作業前後及び作業中の定期的な摂取の徹底、摂取を確認するためのチェックシートの作成、巡視などの実施。
★ 透湿性及び通気性の良い服装等を着用。
★ 作業場所の日射を防ぐ、通風を確保する、扇風機の風を作業場所へ向ける、スポット冷房する冷房等による作業環境の改善、休憩場所の整備等の実施。
★ 発症時の早期発見のため、複数作業の徹底。
 屋外作業で熱中症が頻発しているようで、実はそうでもないから注意が必要。平成18年から21年までの大阪府内の職場における熱中症の休業4日以上の死傷発生状況を見てみると、やはり建設業22名(うち死亡者3)と多いのだけど、次に多いのが運輸交通業(鉄道・軌道・水運・航空業、路旅客運送業、道路貨物運送業)で10名(1)、製造業で9名、接客娯楽業と清掃業(ビルメン業)、派遣業が6名、商業4名、警備業3名、貨物取扱業2名、その他9名となっている。この程度の統計では、傾向など分析できない、ある意味、全ての業種で熱中症による労働災害は発生する可能性があると思っていた方がいいのだろう。とにかく熱中症は個人的な問題ではなくて、労働安全衛生上の問題だとは認識しなければいけない。

 昔も日本は暑かったのだろうけど、今のようなアスファルト・コンクリートジャングルでなくって水分を含んだ土や緑の地面が多く、エアコンや車などの熱放射するものも少なかったのだろうなあ。しみじみ、便利や快適の見返りに得ているものの、リスクについて考えてしまうなあ。
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