労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

さまよう刃 俺の娘に酷い目を遭わしたら俺だって・・・

2009-10-14 | いい映画観てますか?
【 51 -12-】 昨日の当社労使安全衛生委員会主催の安全衛生講習会、毎年、各現業への当面の取り組みのハブとなるために、いろいろなテーマで労使総勢70人くらいでおこなっている。今年は、T市社会福祉協議会のお世話で、介助(介護)についての体験学習。自分自身、今までに車いす体験と視覚障害者体験はしたことがあって、今日も再び体験したけど、この体験が労働組合としての政策提言に役立ってきた経験だった。さらに今回は「擬似高齢者体験」をさせてもらえたのは新たな経験。足首・手首、ベストのポケット、それぞれに重りを装着、これによって衰えた筋力を体験する、膝と肘には関節の可動を阻害するためのサポーター、聴力低下を体験するための耳栓、指紋が無くなって指先の動作&手全体の動きを阻害するための工夫された手袋、そして白内障状態を体験させるための特別のゴーグルを装着。想像以上に動けない...いい経験をさせていただいた...さて映画のお話、東野圭吾の原作は読んでないけど、かなりの話題作だったそうで、彼の作品の映画化は期待していいだろうなあと思って仕事帰りに西宮OSまでわざわざ回り道しての鑑賞(なんで梅田でやってくれないんや)

 残虐な犯罪を続ける少年犯。彼らは“少年法”に保護されている。最愛の娘が、少年達によって、凌辱され殺された。ある日、謎の密告電話により、失意のどん底に落ちていた父親・長峰重樹は、犯人を知ることになる。「我が国の法律では未成年者に極刑は望めない!」復讐が何も解決しない虚しい行為だと分かっていながら、父親は自ら犯人を追う…。そして、長峰を追う2人の刑事。織部孝史と真野信一。被害者の絶望は、永遠に消えない。そして、少年達は犯した罪と同等の刑を受けることはない。法律を守る。という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。それぞれが苦悩しながら、事件は衝撃の結末に向けて、加速していく…。


 家族を他人に惨殺されてしまった親。そんな時に自分ならどうするのか・・・最近なら広島の光市母子殺害事件の裁判などを見ていて理屈と心情が相反しながら、日本の司法制度に対して忸怩たる思いが募る。被害者家族の心情や権利よりも、加害者が少年であればその権利と更正の機会が優先されるという現在の我が国の少年に対する司法制度。光市母子殺害事件での遺族のあの毅然とした態度、自分なら彼のような振る舞いが出来るのかどうか、いやきっと出来ないだろうな、どちらかというとこの映画の娘を殺された父親、寺尾聰演じる長峰重樹のような振る舞いを選択してしまうだろうな、とは思ってしまう。重いテーマ、被害者の父親を静かに、しかし圧倒的な存在感で演じる寺尾聰。正義と現実の狭間で苦悩する若手刑事演じる竹野内豊。法の番人であれとブレのないベテラン刑事を淡々と演じる伊東四朗。この3人のすばらしい演技が、見ている者の揺れ動く心情を的確に表してくれている。「警察は市民を守るためにいるのでは無く、法律を守るためにいるんだ」、正義とは必ずしとも正解とは取り扱われない。


 中盤あたりまで、ほんとうにすばらしい演出で、無駄なカットがなく、比較的長いカット割りながらだれることはなく、かなりのスピード感でストーリーを積み上げていく。スクリーンからは目が離せない、一言の台詞も聞き逃せない。しかしなぜかラストに向かっていく時間帯がいただけなくなってしまった。変に時間を稼いで無駄にシーンを引っ張りまわす、スピード感も緊張感もあったもんじゃないくらい急にだれだれになってしまってイライラする。それに三人以外の脇の役者が軽い、いや演技が軽い、いやいや演出が軽いのか?悪ふざけとしか思えない。重厚感ある映画、緊張感ある映画、監督はそんな映画になることを嫌ってしまったのか、しかしせっかく映画にのめり込んでいるのに興ざめしてしまうシーンや演技が多い、とくにせっかくのラストシーンに無駄なこざかしい演技が多い。もったいなかったなあ、被害者の父と刑事達が、逃亡中の二人目の犯人に遭遇したシーンの後からラストまで、あのまま、いやさらに加速してたたみかけるように一気に駆け上がってくれていたらよかったのに。そうだったらきっとすばらしい余韻を感じながら、ウルウルと半べそかきながら映画館を出ることが出来ただろうに...。
 今から大分に出張です
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Unknown (もつ)
2009-10-14 07:48:24
原作読みました。嫌悪と怒り、悲しみ、もどかしさで
ドキドキイライラしてあっとゆう間に読みました。
映画もみたいなと思っていたのですが劇場ではなくレンタルで十分な感じですね~。
あらら・・・ (☆mitsu☆)
2009-10-14 14:02:18
最後がグダグダってもったいないよね・・・・
ドラマとかでも最初すっごい面白いのに最後にグダグダだと本当がっかりだもんね。。。
映画観ないで原作読んだほうがよさそうだね・・・
まぁ、松ケンが出てたらグダグダでも見るけどね
とりあえず、「カイジ」観に行くか~♪
  いい脚本のはずなんだが (  もつちゃんへ)
2009-10-14 15:10:53
  ペンションの親娘との関わり合いから少しずつおかしな映画になってしまって。
  惜しいんだよ。
  テレビでいいかな?、ヽ`アセ(;~▼~;)アセ、ヽ`
  俺も原作を読んでみるわ。 (  ☆mitsu☆ちゃんへ)
2009-10-14 15:14:54
  真ん中くらいまですごく出来映えのいい映画で、
  寺尾あきらの演技が壮絶で、もうどっきどきで。
  だからほんとうにもったいない。

  しかし父親としては目を背けたいテーマです。

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