【=18 -3-】 カズオ・イシグロという人の原作「わたしを離さないで」の映画化だそうだってのはエンドロールで知った。
カズオ・イシグロって誰よ?って調べたら、長崎県出身のイギリス人作家で日本語は喋れない人だそうだ。
寄宿学校「ヘールシャム」で学ぶキャシー、ルース、トミーの3人は、小さい頃からずっと一緒に暮らしている。外界と隔絶したこの学校では、保護官と呼ばれる先生の元で子供たちは絵や詩の創作をしていた。18歳になり寄宿学校を出て農場のコテージで共同生活を始めた彼ら。やがてルースとトミーが恋を育むようになり、キャシーは孤立していく。その後、コテージを出て離れ離れになった3人は、逃れられようのない運命に直面する事に…。
予告編を1度も見ていなかったし、あらすじさえ読んでなかったのだが、どうもそれが功を奏したようだ、物語が全く解らないまま疑問符ばかりが脳内に大量生産されていく状態で、ずんずんと映画の描く世界観に引き込まれていった。
プロットが積み上げられていくと、なぞが解けていくのだけど(一生懸命自分で推理している状態)、あらたな疑問が沸いてくる。
モノローグで、このお話自体が「架空な世界」だということは示唆されていたので、「ありえない」ってな部分はあっても無理からぬのことだと飲み込むことが出来たのもこの映画を楽しむと言うことではよかったようだ。
キャリー・マリガン、キーラ・ナイトレイ、アンドリュー・ガーフィールド、若手3人がすばらしい演技、いや必死の演技をしていた。
キーラ・ナイトレイとアンドリュー・ガーフィールドの2人が映画の進行上、やつれなくてはならないのだけど、あんなにも身体を作りかえる(やつれさせる)のはたいへんなことだっただろう。(アンドリュー・ガーフィールドがフェイスブックのエドゥアルド・サベリンを演ってた役者と同一人物だとは思えなかった)
大人すぎて綺麗すぎてちょっと18歳をやるには辛かったキーラ・ナイトレイと比較すると、何歳であろうとその年にぴたった相応しくなるキャリー・マリガンは役作りは楽だったのかも知れない(この映画では18歳から28歳まで)、でも彼女の変幻自在ぶりにはびっくり、そして彼女の目から零れ出す涙の粒にはこっちもつられて・・・"(/へ\*)"))ウゥ、ヒック
子役たちもみんな上手かった~、そして主人公3人の子役はキャラがぴったしかんかん~!
この映画が全体的に郷愁が漂い牧歌的な雰囲気をまといながら、恋愛観の悲壮さやなんともいえない不穏な空気感が漂い、最後の最後まで緊張感と寂寥感が続き、じわじわと、何かが静かに静かに心に織りとなって溜まっていくという映画だった、自分にとっては。
健康はやはり大切だが、手段としてレポゼッション・メンみたいなのももの凄く嫌だけど、この映画のような手もぜったいにやだ…。
ルースの亡くなるシーンが、心からどうしても離れない…。
もっともキャリー・マリガン大好きな私はロングが似合うあの可愛らしさに鼻の下をのばしつつ、ムカツクというワケの解らん心情に陥っていたのですけど。(笑)
子役の彼女がまたすっごい可愛くて、本当にキャリーの子供の頃じゃないかと思うほどだっただけに。^^;
う~ん、僕はキーラ・ナイトレイのあのシャープなのがいいですね。
もちっと露出もあったら・・・惜しいって感じでしたから(笑)
たぶん、物を注文することはもちろん、メニューも知らなかったんでしょうね。
「とりあえず、コーク!」みたいな(笑)
原作を読まれた方も『アイランド』と比較されているので、たぶん、そのはずです^^
全体的に流れる不穏な空気感が印象に残っています。
やはりクローンなのですね。
しかしそれにしても怖いお話しです。
救いようのないってのは後味として辛いです。
独特の空気感の中で進むストーリー
悪くはないが面白味に欠けたかな
原作読んでただけに余計かも
でもあの空気感は、好きです。
原作読んだ方がいいですね、読みます。
わたしも前情報全くなかったので、疑問符大量生産状態同じでした(笑
後から原作読みましたが、独特の空気感を損なうことなく映画化してると思いました。
よろしくおねがいします
まさにそうです!
自分も知らず知らずの鑑賞を周りに薦めてます。
あり、な映画でしたよ。
すいません。五十肩ってやつです。ちゃんと年齢相応になるんだなあと。。。
あの方々に、若い肩を移植してほしい・・・ってやっぱ思うかもです。
やっぱり、激痛や病気ややむを得ない状況になった時、考えるのは自分のことだなあ~とつくづく思いました。
私は、結構この話好きです。よく出来てたと思います。あの牧歌的な風景と中身とのギャップがまたいい味を出してたなあと思いますわ。
今、原作本読んでます。
自分も若い目がほしいかも・・・(滝汗)
この映画、最近観た映画の中では、かなりの高得点です、自分にとって。
いろいろ考えさせられましたし、そしてほんとに怖かった。
ところで被災地へのご訪問、ご苦労様でした。
>ある一点から世界が変わる
このことは自分たちは、阪神淡路大震災で経験しました。
自分は「変わらなかった」側でしたが、その変わる地点が身近でした。
ほんとに一日も早い復旧・復興を心から祈ります。