労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

労組から見たら社労士は敵なんだ!

2006-10-18 | 書記長社労士 社労士
 昨日は連合大阪が年間通じて6回のシリーズで開催している「連合大阪法曹団 多発する労使紛争解決能力養成講座」の第6期の第1回を受講してきました。

 今回の講座テーマは
① 労働者派遣法について 基礎編
② 社会保険労務士法改正について
でした。

 僕としては①労働者派遣法について基礎編の方が、「偽装請負・違法派遣と労働者派遣」についてですから、こっちに興味があって、知識を深めたいって思ったので参加しました。
 が・・・
 ごめんなさい・・・睡魔に負けてしまいました
1時間の講座中、まんなかの40分くらいがほぼ意識不明で、レジュメに意味不明の書き込みはあるものの全然、覚えていません・・・

 職業安定法・労働基準法では、間接雇用の禁止が原則が謳われています。
その趣旨は、①強制労働の弊害・②使用者責任の潜脱・③中間搾取の弊害を回避すためです。
しかし、他企業の労働力を利用することは「請負契約」でなら可能です。
たとえば、建設会社が受注した家を建てるときに、工務店に請け負ってもらって、そこで雇用契約している大工さんに実際に家を建てる場合などですね。

 この原則が、規制緩和されたのは、1985年制定の労働者派遣法ですね。
最初は、非常に制約の多い精度でしたが、今ではもう何でも有りの制度になってますし、悪用も横行しているのが現実です。
そして、さらに、偽装請負・違法派遣など完全な法違反も横行していて社会問題化しています。

 この講座で引用された判例は、センエイ事件 佐賀地裁判平9・3・28と、ナブテスコ事件 神戸地裁判平17・7・22と、伊予銀行・いよぎんスタッフサービス事件 松山地裁判平15・5・22でした。

 講師の弁護士さんは、「政府は働き方の多様化を推進してきたが、ヨーロッパでは当然になっている『同一労働・同一賃金』の大原則が、日本では、働き方の多様化はすなわち賃金の多様化になっていることが問題である。非正規社員(請負・パート・派遣・契約などなど)が、企業にとって究極のコストパフォーマンスとして利用していることが問題である。」と、締めくくってました。

 そして第二部 ② 社会保険労務士法改正については「社労士の業務について」です。
弁護士さんが労働組合の立場で平成14年よりの社労士法改正で社労士業務に加わった「紛争調整委員会における個別労働関係紛争のあっせん代理」、平成19年4月から追加される「個別労働関係紛争の都道府県労働委員会がおこなうあっせん代理」「均等法における都道府県労働局がおこなう調停手続代理」「民間ADR」についての解説は、社労士会の説明とは、立場も観点もまったく違ったもので、非常に興味深い内容でした。

 とくに関与できる範囲の解釈は、社労士会とは大きく違っているようで、弁護士会の解釈はかなり狭いとしているようです。
そのへんは、実施された後、判例や実績や政府や行政の解釈で固まってくるだろうと解説されていました。

 社労士の「労働争議不介入規定」削除されたことで、今後、社労士が労使紛争に介入してくることで、
① 社労士は専ら使用者側の相談を受けてきていたが、公正な立場で相談を業務とすることが出来るのか?
② 社労士は裁判での代理人には成れないことから(今回の職域拡大の限界)、事故の職域にこだわるあまり、依頼者の紛争解決手段を不当に制限することがあるのではないか?
の、二点を問題提起をされていました。

 で、社労士が会社の立場で労働争議に登場してきたときの、労働組合の具体的な対抗方法を5点アドバイスされていました。

 この内容は、僕は社労士の以前に労働組合の人間ですので、秘密にしますが、接待してくれたらポロッと漏らすかもよ(笑)

 そして、最後に、実際に労使関係に社労士が関与してきて、その結果、大変な労働争議に発展した事例が当該労組の加盟する産別から報告されました。

 すこし僕自身の思惑とは違った結果になりましたが、非常に有意義な講座でした
ジャンル:
スキル
コメント (14)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 高知県東洋町・津野町の使用... | トップ | 大阪府産業別最低賃金の改定状況 »
最近の画像もっと見る

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (おきらく社労士)
2006-10-18 14:50:51
こんにちは、TBありがとうございました。



社労士が敵! でも書記長さんは、社労士ですが…労組の敵ではありませんよね^^



労働争議不介入が削除されましたが、できる範囲は、限定されています。相談・決定等には賛助出来ますが、決定における代理権は無い。。。

で…に接待して聞いてみたいお話しですね(笑)



時々盗み見してたのですが これをご縁にこれからもよろしくお願いいたします。
  こちらこそよろしくお願いします! (  おきらく社労士様へ)
2006-10-18 15:02:02
  人気ブログランキングから、僕もちょこちょこ覗かせていただいております。

  あつかましくTBさせて貰って申し訳ありません。



  開業している社労士仲間からよく労働組合対策を相談されます。

  その時の立場は、もしかした労組の敵になっているかもです(笑)



  ADRへの関与は、まだまだ中途半端ですよね。

  将来的にはどうなっていくのでしょうか?



  こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
社労士の本質とは‥ (コンサルタント服部)
2006-10-18 22:46:51
書記長社労士さん、コメント・トラバ有難うございました。



社労士は「労組の敵」?(というよりは、「一部の弁護士の敵」といったほうが適確かも?!)といった弁護士さんのご意見はあまりに短絡的ですね‥



確かにそういう方もおられるでしょうが、現実に書記長社労士さんのような方もおられるわけですし、ちなみに私も企業向けコンサルをしておりますが、「敵」の範疇には全く入らないと確信しております。



頭の良いはずの方がそんな「紋切り型主張」しかいわないところに、私の社労士批判をされる弁護士への不審感があります。



好きなことを申し上げてしまい、すみません。



またご意見とかあればお聞かせ下さいね‥

はじめまして。 (なにわの元美人社労士の岸本です)
2006-10-19 00:48:57
書記長社労士さま



コメントとTBありがとうございました。

折角TBしていただいたのに、ココログが受信できなかったみたいで申し訳ありません。



これに懲りずに今後ともよろしくお願いいたします。



なお、な「ナブテスコ事件」については、事情があって私もつい先日調べていたところです。

「労働判例」901号に掲載されていますが、「偽装請負」だけでなくいろいろな労働問題が含まれている事件だと思います。
こんにちは (ssssrrii)
2006-10-19 01:05:42
TB、ありがとうございました。

当ブログの記事をいくつか拝見しましたが、硬軟幅広く興味深く読ませて頂きました。



社労士についてはよく知りませんでしたが、やりがいのあるお仕事ではと推察いたします。当方には最近、きな臭く感じられる日本ですが、幸福な国民が多い国でありたいものです。



また覗かせていただきたいと思います。

では、失礼いたします。

ありがとうございます (Web2.0社労士の竹内です)
2006-10-19 11:18:52
TBありがとうございます。

高知県の生見にもよくこられていたのですね。

「コーストライン・サーフ・ファクトリーの吉田(父)さんは知っています。ベニア板のボードの話も聞きました。

とても良い方です。前の仕事先の関係もあり、マックのトラブルのサポートもしていました。



書記長社労士とはインパクトありますね。



私は1.0の時代からWeb社労士と名乗っていました。最近Web2.0社労士としてバージョンアップをはかっています。

今後ともよろしくお願いいたします。

  コメントありがとうございます (  コンサルタント服部様)
2006-10-19 11:56:04
  僕自身も、記事中の講座、そんな内容だと

  思いもよらなかったのです。

  でも、物事にはいろんな見識や認識があるのだなあ

  ってシミジミ思いました。

  いい経験はしました。

  でも、社労士としては、むず痒い1時間でした。



  今後、労使関係の仲立ちをされる社労士の実績次第です。

  労働組合って?という社労士のために僕のような立場の

  社労士から、僅かでも有益な情報が発信できたらなって思います。



  コメントありがとうございます (  なにわの元美人社労士の岸本さま)
2006-10-19 11:59:55
  TB未送信のご連絡もありがとうございます。

  何度かやり直してみましたが、やはり受けて貰えないようです。

  またあらためてチャレンジしてみます。



  ナブテスコ事件、ウェブ上でリンクしても大丈夫なところを

  探しましたが、見つかりませんでした。

  たしかに非常に、いろんな事を示唆する事件ですね。
  コメントありがとうございます (  ssssrrii様へ)
2006-10-19 12:03:42
  ssssrrii様のブログも非常に興味深い視点で、非常に読み応えがありますね。

  TBさせていただこうと覗いていたときには、時間を忘れて、読み耽っていました。



  僕の方こそ、これからちょくちょく覗かせていただきます!

  よろしくお願いいたします。
  コメントありがとうございます (  Web2.0社労士の竹内様へ)
2006-10-19 12:09:31
  吉田さんには、子どもの頃、ほんとうにお世話になりました。

  しばらくお店の方、遊びに行ってませんので、

  凄く懐かしくなってきましたし近いうちに訪ねてみます。



  竹内様のブログにコメント入れようとしたのですが

  なぜか「氏名とメールアドレスを記入してください」

  っていう表示が出て、コメントを受け付けて貰えませんでした。

  ちゃんと名前とURLを記入しているのですが何度やっても・・・



  「バーデハウス室戸」の事を書こうと思っていました。

  その施設は、友人の会社が業務委託を受けていまして

  開店前、友人は徹夜でずっと缶詰になっていたようです。

  開店前には露天風呂のゆで蟹大量発生を悩んでいましたが

  それは今は解消したのでしょうか?



  僕も一度、行ってみようっと!



  
TB&コメントありがとうございます (orangesr)
2006-10-20 17:07:44
お言葉に甘えて私からもトラックバックさせていただきました



今後ともよろしくお願いします
  ありがとうございます! (  orangesr様へ)
2006-10-20 17:15:11
  orangesr様のブログ記事のお陰で、僕の記事が

  まさに完璧に補強されました!

  ほんとうにありがとうございます!



  こちらこそです
社会保険労務士登録について (イクソス)
2006-11-04 14:25:21
メール代わりにコメントに書きます。

今、受験勉強をしている者ですが、合格後の登録に際して、通常ですと登録事務費2万円程度で済むはずなのに、社労士会加入を強制され、さらには政治連盟の会費まで取られそうですが、これってどう考えてもおかしいと思いますが、専従書記長様はいかがお思いですか。
  うーん・・・ (  イクソス様へ)
2006-11-06 02:09:39
  イクソス様 はじめましてです!(よね?)
  合格に向けて、絶対に頑張ってください!
  なかなか、たいへんな試験ですから、やれることは全部やり尽くしておいてくださいね!

  社労士会の件
  
  社労士会の登録は、社労士法で定められており必須です。
  これは他の士業でも同様です。
  事業者が加盟する○○業協会とか、商工会議所とかは任意加入ですが
  社労士を含めて士業は、法律を扱う業種ですから
  一定の倫理が必要だと思います。
  そのため倫理遵守できない者を排除できるようなシステムが
  必要だと思いますので、社労士法で、社労士会の加盟を
  社労士と名乗る前提にすることは必要だと僕も思います。

  政治連盟の加入は任意です。
  思想的な問題などがあるので強制には出来るものではないです。
  税理士会政治献金事件(H08.03.19 第三小法廷・判決)
  てのもあるので、強制は出来ないですよね。
  ただ、気になるのは任意といいながら、政治連盟の会費を
  払っているか払っていないかで、社労士会が会員を差別的な取り扱いを
  することです。

  イクソス様
  でも、まずはとにかく合格してくださいね!
  頑張ってください!
  勉強方法とかで何か質問ありましたら、いつでもどうぞ!

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
社会保険労務士としての倫理 (社会保険労務士日記)
労組書記長さん、遅れ馳せながらトラックバックありがとうございます 「労組から見たら社労士は敵なんだ!」とは刺激的なタイトルですね いや皆さん、別に労組書記長さんが言ってるわけではないんですよ 労組書記長さんが受けた講義の中での弁護士の話 労働弁護 ...