労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

少年H あの戦争は何だったんだ!

2013-08-21 | いい映画観てますか?

=41 うち今年の試写会5】 だんだん夜明けが遅くなってきて、出勤前にサーフィンが出来るのもあと僅かな感じの貴重な日々なのに、でも肝心の波がないのだ・・・

 昭和初期の神戸。洋服仕立て職人の父・盛夫(水谷豊)とキリスト教徒の母・敏子(伊藤蘭)の間に生まれた肇(吉岡竜輝)は、胸にイニシャル「H」が入ったセーターを着ていることからエッチというあだ名が付いていた。好奇心旺盛で曲がったことが嫌いな肇だったが、オペラ音楽について指南してくれた近所の青年が特別高等警察に逮捕されるなど、第2次世界大戦の開戦を機にその生活は暗い影を帯びていく。やがて、彼は盛夫に対するスパイ容疑、学校で行われる軍事教練、妹の疎開といった出来事に直面し……。

 妹尾河童氏の原作は、発刊当初は絶賛されたけど、その後、いろいろと物議を醸し出したそうだが、自分は未読。
この映画は、その物議の点をどう処理したのかがわからないのだけど、原作とは違って、お父さんを中心として構成されたので、原作とは基本的に別物だと思っていいようだ。


 日本がどうなっているのか、世界の情勢がどうなのか、そんなことはまったく関係がなく、神戸に住み、洋装店を生業にする4人家族の身の回りで起こったことを、少年Hこと肇からの視線を使って淡々と描く映画。
一言多いが賢い主人公の少年H、冷静に時代の趨勢を読み解き家族を父として精一杯導こうとするお父ちゃん、熱心なクリスチャンでそれ故時代背景として生きづらい妻、そして幼いながらも家族の中ではもっとも冷静沈着な妹、この4人を軸に物語が進む。
当時の神戸の街並みを再現したオープンセットが見事で(戦争前の異国情緒あふれる美しい神戸、空襲で焼け野原となった神戸)、現在とはずいぶん違った風景であろう須磨海岸(ロケ地はたぶんどっか海外のビーチ、須磨にしてはいつも波がありすぎる)や山陽本線も再現、この風景だけでも見物。
ただし昭和14年から戦後の昭和21年までの約8年近くの物語を、一人の子役で描こうとすることに無理があって(8年間、容姿が成長しないのだから)、だんだん感情移入しにくくなっていくのが難点、そして、母と娘を演じる伊藤蘭と花田優里音が、まったく他人のはずなのにむちゃくちゃ似ているということがある意味怖すぎた。
映画全体的に「出来過ぎ感」「都合良すぎ」「達観しすぎ」などが違和感として漂っているのが、少し気になるが。


 神戸の大空襲が描かれている。
神戸とその周辺地域は1945年1月3日から終戦までの約8ヶ月間に、大小合わせて128回の空襲を受け、被害面積は神戸周辺都市部の21%に及び、少なくとも8841名の市民が犠牲となり、15万人といわれる負傷者、焼失家屋15万戸、のべ65万人もの人々が家屋に被害を受けたといわれているそうだ(これは人口および面積から換算した被害率としては、当時の五大都市の中でも最悪の数字)。
この映画を観ながら思ったことは、何故、もっと早く日本は降伏が出来なかったのかということ。
「あの戦争は何だったんだ!」と少年Hが叫ぶ、これはあの戦争に振り回されたたくさんの日本国民の心の叫びなのだろうか。

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