サンアントニオからこんにちは

矯正歯科医な分子生物学マニアがアメリカ(テキサス州サンアントニオ)からお送りするアメリカでのポスドク留学生活ブログです。

奇跡の風呂

2007-06-02 | Weblog
日本人はお風呂好きの国民で、温泉も各地に多数ありますが、世界にはこんなお風呂もあるそうです。

『「魔法の治療」原油風呂 効果は?アゼルバイジャン

記事:共同通信社

【2007年5月31日】

 カスピ海の石油資源に恵まれたアゼルバイジャンには、特定の地域でのみ採掘される原油の風呂に入る健康法がある。古代からその"効能"は知られ、中世の旅行家マルコ・ポーロが「魔法の治療法」と呼んだとの言い伝えも。首都バクー西方約300キロのギャンジャにあるサナトリウム(保養所)を訪れ、原油風呂につかってみた。

 ▽焦げ茶色

 効能があるとされるのは、ギャンジャ南東のナフタランで国営石油会社が採掘する原油。この健康法の研究を30年以上続けているアゼルバイジャン工科大(ギャンジャ)のアリ教授によると、皮膚の炎症、やけど、リウマチ、関節痛などに効くという。女性の不妊治療になるとの説もある。

 焦げ茶色の原油約200リットルを入れた風呂に入ると、全身を厚い膜で覆われたような不思議な感覚になる。温度は40度前後に保たれ、数分で額に汗。車のエンジン

オイルのようなにおいが鼻につく。手で原油をすくってみると、どろりと指に粘り着いた。初回は10分間で終了、体中焦げ茶色になって風呂を上がった。

 専用のへらで原油をそぎ落として布でふき取った後は、せっけんを付けたスポンジで体をこすりながらシャワーを浴びる。なかなか落ちない。悪戦苦闘した後、服を着て茶を飲んで一休みしている間も顔から噴き出る汗が止まらない。

 ▽外国からも

 1週間前から通っているというドゥルダーネさん(54)は「足の痛みがひどかったが、日に日に引いてきた」と笑顔で話した。1回の代金は30?40ドル(約3600?4800円)で、子どもから老人まで1日約150人が訪れる。近くのホテルに宿泊しながら療養を続ける外国からの客もいるという。

 サナトリウムのシャヒーン医師によると、ナフタランの原油は特殊な成分比から火を付けても燃えず安全。原油風呂は日露戦争でけがをした兵士を癒やし、旧ソ連時代はナフタランのサナトリウムは全国から集まった客であふれたという。

 現在、ナフタランのサナトリウムは隣国アルメニアとの領土紛争で発生した難民の仮住居になっているため使用できず、昨年秋にギャンジャに新しいサナトリウムを開いて、医師10人体制で運営している。

 ▽奇跡の風呂

 欧米の医療関係者からは原油に何回もつかると皮膚がんになる恐れがあるとの指摘もあるが、シャヒーン医師は「あり得ない」と完全に否定。アリ教授らとともに原油から抽出した液体を利用した薬の商品化にも取り組んでいるという。

 シャヒーン医師は「ナフタランの原油風呂は奇跡を起こす。こんな原油は世界でほかにない」と胸を張った。(ギャンジャ共同)』



なんとなく原油につかるというと、タンカー座礁事故の海鳥のようでいやな感じがしますが...


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