サンアントニオからこんにちは

矯正歯科医な分子生物学マニアがアメリカ(テキサス州サンアントニオ)からお送りするアメリカでのポスドク留学生活ブログです。

タイトル(Title)

2008-01-30 | 論文の書き方
論文のタイトルは、それを見ただけでどういう論文なのかを的確に表すタイトルで、かつ「おもしろそう...」と思わせるようなかんじにできるといいです。

いちばんまずいのは、

××に関する考察、第3報

みたいな、「で、なに?」というタイトルの論文は、Pubmedなどの論文検索でヒットしてもそのまま読まずにスルーされる可能性が高くなってしまいます。


もちろん、読み手を惹きつけるためにうそや得られた結果から言えることを越えていてはいけません。

たまに論文レビューしていると、「実験結果自体は悪くないんだけど、どうしてたったそれだけの結果からそういう結論・タイトルになるの... 飛躍しすぎ...」と感じるペーパーもときどき見られます。



また、結果・結論だけで自由にタイトルを付けられるわけではなく、学術雑誌のなかにはタイトルの語数制限や文字数制限がきびしいことがあります。
そういう場合は、またまたタイトル付けが難しくなりますが、自分の論文のキーワードを複数リスト化し、その中でさらに順位付けをし、どうしてもはずしたくない・はずせないものは確実にタイトルに入れるといいかもしれません。


目標は、「キャッチーで、タイムリーで、できるだけ手短に」でしょうか。
科研費の研究課題名の付け方と似てますね。



なかにはrunning titleという、titleよりさらに短いタイトルを要求するJournalもあります。
このrunning titleは、論文の各ページ、ヘッダーやフッターに記載されるものです。
”キーワード” in ×× なんて言うかんじに非常に短いタイトルです。

タイトルは、論文を書いていっている途中でよりふさわしい言葉が見つかり、変えることがよくありますが、論文を書く時はタイトルなしで本文を書いていくのではなく、最初に仮でもいいのでタイトルをつけて、それに沿って書いていくといいかもしれません。



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