伊藤浩之の春夏秋冬

日本共産党の市会議員です。市政のこと、政治のこと、身近な花や生き物など思いつくままにつづっていきたいと思います。

被災地に住宅再建は少数。今後も被災地支援は重要と実感。薄磯・豊間地区。

2017年07月15日 | イベント
 海開き式の後、この日あわせて用意されたイベント、「海まち・とよまパークフェス」が海沿いのパーキングエリアで行われていました。帰りにはここで、はまぐり(といっても実は東京湾産のホンビノスガイだとか)と焼きそばを購入して、お昼にさせていただきました。とてもおいしかった。

 さて、その前に「海まち・とよま周遊ツアー」で、マイクロバスで旧豊間村を約1時間かけてめぐるイベントが行われました。

 同地区に散らばる名所等を含め、復興する被災地の姿を確認しようとするもので、貴重なお話を聞くことができました。

 宅地引渡がすべて終わった薄磯地区では、高台に造成された住宅地で、地元住民のお話を聞きました。



 薄磯の旧市街の背後にあった50mの高台を20mまで削り造成した団地とのことです。高さはすぐ下にある小学校の屋上とほぼ同じなんですね。



 奥に見えているのが小学校の屋上部分です。

 薄磯地区には185区画(市有地分含む)があるのだそうですが、薄磯区でアンケートをとった結果、3年以内に住宅を建てると言っているのは25世帯にすぎないというのです。しかも全体にバラバラと立っていくので、まとまった街並みとならないといいます。

 住宅地の造成を待ちきれず、同地区276世帯中60世帯は他地区に家を建ててしまっているといい、中には「ここに戻るのは孫の時代」という世帯もあるといいます。

 このままでは地域コミュニティーを再建することは難しいという危機感を持っており、同地区として50世帯から60世帯まで増やせるようにがんばりたいというのです。

 ハード面の整備は終わっても、ただちに地域が復興するものではないということが、この現実に現れていますね。息長い地域支援が求められているのですね。

 高台の住宅地から見下ろした平場エリアの住宅地です。



 豊間も同様です。

 豊間地区では来年3月までに349区画の引き渡しが完了する予定だそうで、このうち、すぐに住宅を建てると言っていたのは、以前のアンケートでは200世帯ほどあったのだそうですが、現在では50世帯から60世帯に減少しているといいます。

 同地区では子育て世帯向け150区画の販売達成を目標にして、若い世代の呼び込みに取り組みたいとしていました。

 豊間区の高台エリアからは、道路の正面に二見ヶ浦が見えていました。



 造成中の住宅地です。



 両地区とも土地の値段はとにかく安いので、興味のある方はぜひ声をかけてほしいと訴えていました。

 ツアーでには、古墳時代後期の装飾文様を見ることができる中田横穴の見学も組み込まれていました。



 震災後、公開を一時中止していたのですが、昨年、公開を再開。今年も確か2度ほどの公開を予定しているのだそうですが、その1回分をパークフェスの実施日に合わせたようです。

 いわき市に住んで34年。この存在はずーと知っていましたが、実物を拝見するのは初めてです。

 この横穴は、1969(昭和44)1月に県道小名浜四倉線の建設工事をすすめている最中、偶然発見されたものだそうです。西日の差す夕方だったのでしょう、差し込む日差しに照らされた横穴の奥に彩色衣文様を作業員が偶然発見したということで、この発見がなければ、破壊されていたかもしれませんね。後世まで現物を見ることができるのはこの発見のおかげ。感謝、ひとえに感謝です。

 説明によると、この穴が発見された段階で、中に納められた副葬品は取り出されたような跡があり、ただ、これは盗掘とは違い、墓の権威を汚すような行為ではないかと考えられるといいます。

 発見された馬具などの副葬品は、福島県文化財センター白河館「まほろん」によって復元され、同館に所蔵されているといいます。常設展ではないので、通常見ることはできないといいます。残念ですね。



 さて、この彩色文様。私はずっと三角形を描いたものと思っていました。どう違うらしい。白い部分に注目すると、これは雷紋、つまり横に走る稲妻をあらわしているらしい。上部にはくぎの穴があるというのですが、同様の他の遺跡があり、中田横穴の文様は雷紋だということを類推できるというのです。

 稲妻は豊かな恵みをもたらす象徴なのでしょうか。手塚治虫さんの「火の鳥」にも、稲妻と農業の関係があったように思いますし、宮沢賢治のグスコーブドリの伝説にも、この関係が表現されていたように思います。

 復興の到達点を知り、貴重な遺跡にも触れることができたツアーに感謝です。
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