David Liebman / Richard Beirach "Forgotten Fantasies" Horizon, 1975.
ジャズ。ピアノと管楽器のデュオ作品。同じコンビで、他に"Omerta"(Trio, 1978), "Double Edge"(Storyville, 1985), "Chant"(CMP, 1989)の三つのスタジオ録音を残しているが、すべて未聴。これはその最初の作品。
全6曲で、リーブマンとバイラークのオリジナルが三曲ずつ。静謐な演奏が続き、両者の激しい応酬は見られない(最後の曲だけはリーブマンが熱くなる)。バイラークは、やたらドラマチックな和音を付けて伴奏をするものの、徐々に不協和な方向に崩れ始め、しばらくするとまた耽美的な演奏に戻ってくる。その上を、フルート、ソプラノサックス、テナーサックスを駆使するリーブマンが、ドライかつハードボイルドなソロを聴かせる。湿気の少ない辛口の叙情感が表現されており、複雑で味わい深い。
リーブマンとバイラークの全盛期を捉えた重要な録音だが、今のところHorizonレーベル未CD化作品の一つとして、顧みられないままになっている。
ジャズ。ピアノと管楽器のデュオ作品。同じコンビで、他に"Omerta"(Trio, 1978), "Double Edge"(Storyville, 1985), "Chant"(CMP, 1989)の三つのスタジオ録音を残しているが、すべて未聴。これはその最初の作品。
全6曲で、リーブマンとバイラークのオリジナルが三曲ずつ。静謐な演奏が続き、両者の激しい応酬は見られない(最後の曲だけはリーブマンが熱くなる)。バイラークは、やたらドラマチックな和音を付けて伴奏をするものの、徐々に不協和な方向に崩れ始め、しばらくするとまた耽美的な演奏に戻ってくる。その上を、フルート、ソプラノサックス、テナーサックスを駆使するリーブマンが、ドライかつハードボイルドなソロを聴かせる。湿気の少ない辛口の叙情感が表現されており、複雑で味わい深い。
リーブマンとバイラークの全盛期を捉えた重要な録音だが、今のところHorizonレーベル未CD化作品の一つとして、顧みられないままになっている。